Dolby CinemaやIMAXの没入体験を求めて!シネスコ/16:9でスクリーンを使い分けるプレミアムシアター

Yさんのホームシアターへの目覚めは、劇場で20回も鑑賞したという『スターウォーズ/フォースの覚醒』。映画館に足繁く通うようになり、上映フォーマットにも興味を持たれるようになったのだとか。
Dolby CinemaやIMAX、4DXなどの没入体験を求めて、現在お住まいの富山県のみならず東京まで出張することも。そうしているうちに、映画館の鑑賞体験を独り占めして楽しめる、自分専用のホームシアターを持ちたいと思うようになったそう。
2024年元日の北陸地方の地震で倒壊してしまった納屋をつくりかえて出来上がったのがY邸のホームシアター。広さはおよそ30畳。壁いっぱいを覆うスクリーンは2ウェイ仕様で、作品のアスペクト比にあわせて切り替えることができる。
映画再生に複雑な操作は一切必要なく、2列に並ぶソファに掛けてタブレットを操作すれば、ゆっくりと照明が落ちて上映開始だ。
アスペクト比で185型/150型を切り替える2ウェイスクリーン
本物の映画館にも引けを取らないプレミアムなホームシアターのインストールを手がけたのは、富山県から遠く離れた九州にあるアバック福岡の木下貴嗣氏。
Yさんが福岡へ旅行に訪れた際、偶然通りかかったのが同店だったという。ちょうど倒壊した納屋のつくりかえを計画していたタイミングの旅行だったそうで、アバックという名前は、同社でホームシアターをつくったご友人から聞いていたのだとか。
初めは参考程度に「見るだけ」のつもりだったが、ショールームでのデモ体験はYさんに大きな衝撃を与え、そのままシアターインストールを木下氏に依頼するに至った。
木下氏は、富山県の工務店と遠隔で打ち合わせを重ねながら、Yさんのイメージする専用映画館をかたちに変えていった。出色は、やはり2ウェイスクリーンだ。張り込みスクリーンはシネマスコープサイズの185型。「できるだけ大画面を」というYさんの希望に応え、キクチ科学の繋ぎ目なしで導入できる最大サイズを特注した。
もう一方は16:9/150型の電動スクリーンで、シネスコ/185型の前に降りるよう設置。プロジェクターのレンズメモリー機能と、後述するホームオートメーションシステムを組み合わせることで、作品にあわせて瞬時に切り替えることができる。
さまざまな上映フォーマットで映画を楽しんでいるYさんだけあってアスペクト比にも注目して鑑賞されているらしく「どの作品でもできるだけ余白がないように楽しみたかった」と語る。実際に、IMAXの作品は16:9/150型で上映するなどして使い分けているのだそう。
プロジェクターはビクターの8K対応モデル「DLA-V800R」。ショールームでYさんが視聴したモデルで、そのまま自宅にも導入した。
木下氏は迷光対策にも手抜かりがなく、天井や床はダークトーンとし、壁もマットでくすみのあるグレーとすることで光の反射を抑制。コントラストに優れるDLA-V800Rの映像美を最大限味わうことができる。
近隣への音漏れの心配なく立体音響を浴びる
Yさんのイメージする個人劇場には立体音響も必須。木下氏は7.4.6chのサウンドシステムを提案した。計画の中で導入するチャンネル数の変動があったとのことだが、30畳を最大限音場として活かすことができる数を算出した結果、期せずしてアバック福岡で行われたデモと同じシステムになったという。
フロント3chには Bowers & Wilkinsの “800 Diamond4シリーズ"、サラウンド/サラウンドバック/トップにはHometheater Factory「HF-SP520TB」と、スピーカーにもショールームでデモを行ったものと同じモデルをチョイスした。
