公開日 2026/10/23 19:55

final、新開発「トゥルーマグネシウム振動板」で生まれ変わったダイナミック型イヤホン「A8000 DC」

税込25万8000円前後
編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

finalは、新開発の「トゥルーマグネシウム振動板」によって高剛性・超低歪を実現した有線イヤホン「A8000 DC」を10月30日に発売する。オープン価格だが税込258,000円前後での実売が予想される。

2019年に発売した「A8000」のサウンドを、異なる振動板素材によって再現するだけでなく、さらに高い次元へ発展させることを目指したという新モデル。製品名の「DC」は、楽譜の最初に戻って演奏することを意味する音楽用語「Da Capo(ダ・カーポ)」に由来する。7月に開催されたイベント、ポタフェスにて参考展示されていた製品が正式発表となった格好だ。

従来のA8000はベリリウム箔から成る「トゥルーベリリウム振動板」を採用し、低い歪み率と高い応答性を両立していたものの、材料調達の事情から製造継続が困難となり終売。A8000 DCでは、A8000発売から7年間の研究成果と、ダイヤモンド振動板搭載モデル「A10000」で培ったノウハウを投入し、全パーツを新たに設計・選定したという。

ドライバーユニットには、新開発の「トゥルーマグネシウム振動板」を採用。マグネシウムがアルミニウムの約3分の2という軽さを持つことを活かし、重量を増加させることなく振動板の厚みを確保。ドーム形状による構造的な補強と組み合わせることで、高い曲げ剛性を実現したとしている。

さらに、純マグネシウムの強度面での課題を補うため独自の合金化を実施。軽量性を保ちつつ必要な強度を確保することで振動板全体の変形を抑え、振動板表面で発生するノイズの低減を図った。

エッジには、A10000の開発で確立した特殊ポリウレタンを採用。軽量性と高い弾性/伸縮性を備えることで、振動板の動きやすさと不要な共振の抑制を両立するという。また振動板とエッジは、圧空成形と金型による熱成形を組み合わせ、接着剤を使用せず分子間結合させる独自技術によって成形。接着剤の塗布量によって生じる個体差なども抑えている。

ボイスコイルの引出線はエッジに接着せず空中配線とし、振動板の正確なピストンモーションを妨げない構造を採用。線材にはfinalオリジナルのアルミ合金線材を用いている。これらの技術により、新開発ドライバーユニットでは10Hz付近の超低域においても、A8000のトゥルーベリリウム振動板と比較して歪み率をさらに低減したとしている。

筐体には高剛性ステンレスを精密に切削した削り出し構造を採用し、ドライバーを強固に保持することで不要振動を抑制。デザイン面では鏡面研磨にIP(イオンプレーティング)加工を施し、ネイビーカラーに仕上げている。塗装とは異なり金属の質感を保ったまま発色でき、経年による色褪せや剥がれも起きにくいという。

筐体の組み立てやドライバーの取り付けには接着剤を使用せず、ネジ止めを採用。長期的な修理を行いやすくするとともに、ネジの締結力によって各部品を強固に固定し、不要な共振の抑制にもつなげている。また、筐体サイズはA8000より小型化し、耳との接触面積を限定する形状によって圧迫感を抑えたという。

付属ケーブルは、スーパーコンピューター「京」用の信号伝送ケーブルの開発・製造でも知られる潤工社との共同開発品。線材には、潤工社が「ジュンフロン」で培ってきたノウハウを結集したシルバーコートOFC線、絶縁被膜には従来のPFA(フッ素ポリマー)よりも低い誘電率を持つePTFE(発泡テフロン)を採用している。

イヤホン本体との接続端子には、MMCXコネクターを採用。従来の自社開発品の信頼性を高めた、より高精度なものへ設計変更したとのこと。音楽プレーヤー側との端子には4.4mmバランス端子を採用している。ケーブル長は1.2m。

イヤーピースは「FUSION-G」と「TYPE P」の2種類を、それぞれSS/S/M/L/LLの5サイズ同梱。またユーザー自身で交換できるダストフィルターと、交換用のメンテナンスツールも付属する。

感度は98dB/mW、インピーダンスは13Ω、質量は62g。上記のイヤーピースやダストフィルター、メンテナンスツールのほか、キャリーケースなども付属する。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 『万能文化猫娘』『アキハバラ電脳組』『NG騎士ラムネ&40』などスターチャイルド関連5作品サントラがサブスク解禁
2 B&W「Nautilus」が値上げ。ペア税込3300万円に
3 BoseがSkullcandyを買収。今後も独立したブランドとして製品開発
4 B&W、60周年を記念したリファレンスSACD/CD『The Reference』。2000枚限定生産
5 TVer、決済機能「TVer ID支払い」を提供開始
6 女子プロゴルフ「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」10/22から4日間の放送/配信予定
7 映画館の音、オープンリールの音。“曇りなき正確な音”を目指す「BWV 2026サウンドツアー」をレポート
8 MIYAVIが語るファーウェイ製イヤホンの魅力。「FreeBuds Neo」など新製品発表会に登壇
9 TASCAM、業務用CDプレーヤー「CD-200MKII/CD-200BTMKII」。オートキューなど再生機能を強化
10 km5、薄型ワイヤレススピーカー「Sp1」とBluetoothミキサー「Mp1」を発表。CDをもっと自由に楽しむ新提案
10/23 10:31 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 202号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.202
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
ケーブル大全2026
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.34 2026 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.34(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix