ソニー、UI大幅刷新/XMB廃止で“一から作り直した”BDレコーダー「BDZ-ZT2000」など4機種

なお、録画番組一覧からリモコンの矢印ボタンの左を押すとジャンル以外の条件での絞り込み検索も可能。加えて、従来まではリモコンの「オプション」ボタンを押す必要があった各種オプションメニューも、番組名選択状態から右ボタンでも遷移できるようになった。

録画機能では「みんなの予約ランキング」にも引き続き対応。対応モデルユーザー間での録画予約の多い番組のランキングを表示し、注目番組を分かりやすくしている。なお同機能ではスマホアプリ「Video & TV SideView」の録画予約情報も活用している。

また、みんなの予約ランキング機能もUIを従来から変更。EPG閲覧時にリモコンのデータ放送ボタンの赤ボタンを押すことでランキング画面に遷移する導線を追加したほか、ランキングの番組ジャンルを従来の横から縦に並べる方式に変更し、目当てのジャンルを探しやすくした。また、ホーム画面からの本機能にたどり着くためのステップ数も半減させている。

任意のキーワードによる自動録画機能「おまかせ・まる録」はデータベースを最新のものに更新。「EXILE」を登録しておくと「3代目J Soul Brothers」の出演番組も録画するなどといった具合に、キーワードの登録データを追加・更新している。なお、このデータベースはファームウェアアップデートでの追加などは行えないため、旧モデルで最新データベースを利用することは不可能。

そのほか、16倍長時間録画を可能にする高圧縮の「EERモード」を新たに搭載。USB 3.0にも新対応したほか、外付けのUSB-HDDも従来の最大3TB×10台から6TB×10台登録可能へと対応幅を増やした。また、内蔵HDDへの録画可能タイトル数も従来の999から1万へと増加している。

加えて、本機で受信/録画した番組をスマートフォンやタブレットで視聴する機能では、複数端末へ映像を供給できる「2番組同時配信」に新対応。レコーダーを接続しているテレビと加えて、最大3番組を同時再生することができる。

本機能を利用すれば、例えばトリプルチューナーモデルでは、リビングのテレビ、寝室のスマホ、外出先のスマホといったような3人同時の番組視聴も可能。ただし宅外視聴（リモート視聴）は2配信は行えない。

■ノイズ除去したキレイな2K信号を渡す4Kアプコン「4Kブラビアモード」

4Kテレビとの連携機能として、4Kアップコンバート機能も強化。新画質モード「4Kブラビアモード」も搭載した。

「4Kブラビアモード」は、同社製液晶テレビ“BRAVIA”4Kモデルとの接続に特化したモード。EPGの番組情報連動などコンテンツの素性がわかるレコーダー（本機）側であらかじめノイズ成分を最適に除去し、ブラビアに最適化した2K映像を送り出す。

そしてブラビア側では、ノイズ成分などがスクリーニングされた映像信号を4Kにアップコンバート。アップコンバートの際の処理をレコーダーとテレビで分担することで、より精細感ある映像を追求するという。

なお、レコーダー本体にも4Kアップコンバート機能は内蔵。ブラビア以外のテレビとの接続時に利用できる。本機能はBDソフトと録画番組に加え、放送中番組にも適用可能な点が他社製品に対する優位点だという。

こちらの4Kアップコンバートでは、レコーダー本体内で超解像やシャープネス調整、コントラスト調整、録画番組情報連動などの処理を実行。同社の画質のエッセンスを盛り込んだとのことで、「輪郭は抑えつつ、細かな部分はクッキリと調整する」としている。

そのほかデザイン面では新たに「スライス・オブ・リビング」をデザインコンセプトに採用。異なる素材を組み合わせる昨今のデザイントレンドを取り入れて上下ツートンにしつつ、リビングに溶け込むデザインを目指したという。