ソニー、ウォークマン「S780/E080シリーズ」もFLAC/ALAC対応に

ソニーは、“ウォークマン”の新モデルとして、FLAC/ALAC再生とスマートフォンへの給電に対応した「S780シリーズ」と、FLAC/ALAC対応のエントリー機「E080シリーズ」を10月19日より発売する。

なお、ハイレゾ音源再生対応でフラグシップの“ZX1シリーズ”、ヘッドホン/スピーカーとの三位一体型の“WH300シリーズ”など、全6シリーズ14モデルを同時発表。発表されたのは下記のシリーズで各モデルの詳細は別項で紹介している。また、付属PCソフトを「Media Go」に変更したほか、楽曲転送ソフト「Content Transfer」を新たにMacに対応させるなどもしている。Media GoとContent Transferの詳細は後述する。

シリーズ名	特徴	容量	予想実売価格	発売日
ZX1	ハイレゾ対応/Android/最上位	128GB	75,000円前後	12月7日
F880	ハイレゾ対応/Android	64GB/32GB/16GB	27,000円前後〜	10月19日
WH300	ヘッドホン/スピーカー一体型	4GB	15,000円前後
W270S	防水イヤホン一体型	8GB	13,000円前後
S780	FLAC/ALAC/スマホ充電対応	32GB/16GB/8GB	15,000円前後〜
S780K	S780 スピーカー付属モデル	16GB/8GB	18,000円前後〜
E080	FLAC/ALAC対応エントリー	4GB	11,000円前後
E080K	E080 スピーカー付属モデル	4GB	14,000円前後
M500	スティック型	16GB	18,000円前後	12月7日

■SシリーズがFLAC/ALACにも対応 − スマホへの「おすそわけ充電」も
・NW-S786（32GB）￥OPEN（予想実売価格21,000円前後）
・NW-S785（16GB）￥OPEN（予想実売価格18,000円前後）
・NW-S784（8GB）￥OPEN（予想実売価格15,000円前後）
＜スピーカー同梱モデル＞
・NW-S785K（16GB）￥OPEN（予想実売価格21,000円前後）
・NW-S784K（8GB）￥OPEN（予想実売価格18,000円前後）

2インチディスプレイを搭載したオーソドックスなモデル。16GBと8GBモデルにはスピーカー同梱モデルも用意している。カラーバリエーションは32GBがブラック/ホワイト/ブルーの3色で、16GBと8GBモデルはさらにビビッドピンク/ライトピンク/グリーンを加えた6色で展開する。

従来モデルからの進化点として、新たにFLACとApple Lossless（ALAC）再生に対応。ギャップレス再生も従来までのWAVとATRACに加えて、FLAC/ALAC/AAC/MP3に対応した。

さらに、「Clear Audio +」も新規搭載。独自のデジタル信号処理技術により、同派がおすすめするクリアかつ臨場感あるという音を一回の操作で簡単に設定できるようにした。

バッテリー性能も強化。128kbpsのMP3再生時で36時間だった駆動時間を77時間へと2倍以上向上させている。

また、スマートフォンへの「おすそわけ充電」機能も搭載。別売の専用ケーブル「WMC-NWC10」（予想実売価格1,800円前後）を使用して接続したスアートフォンにウォークマンから給電することができる。例えばXperia Zとの接続であれば1時間で約20%の充電が可能。なお、iPhone5との接続も検証済みだという。

加えてレジューム再生機能も強化。従来は言って時間が経過したり、パソコンとUSB接続した際に再生位置情報がリセットされていたが、今回はそうした場合にも再生位置情報を保持するようになった。なお、PCからのコンテンツ転送やダイレクト録音ケーブルによる直接録音、文字入力パッドによるタイトル編集時には再生位置情報はリセットされる。

加えて動画の連続再生にも新たに対応。ひとつの動画再生が終わったら次の動画を自動で再生するようになった。

新たに「ダンスモード」も搭載。12音解析技術によって楽曲のテンポを自動抽出して表示し、解析テンポを基準にワンプッシュで簡単にスピードコントロールができる。また、同モードではA-Bリピート再生も簡単に行え、ダンス練習などに利用しやすいようにした。

そのほか従来通りFMラジオや歌詞ピタなどを搭載。Bluetooth（AVRCP/A2DP/OPP）にも対応するほか、デジタルノイズキャンセリングやクリアフェース、クリアベース、クリアステレオやDSEEなどの高音質化技術も搭載している。

■エントリー機のEシリーズもFLAC/ALAC対応に
・NW-S083（4GB）￥OPEN（予想実売価格11,000円前後）
＜スピーカー同梱モデル＞
・NW-S083K（4GB）￥OPEN（予想実売価格14,000円前後）

エントリーモデルのEシリーズは容量4GBのみでの展開で、カラーバリエーションはスピーカー付属ともブラック/レッド/ブルーの3色を用意。ディスプレイを従来の1.4インチから2.0インチに拡大したり、クリアフェーズを搭載するなどのスペック強化を図っている。

本機も前述のS780シリーズ同様に新たにFLACとALAC再生に対応。ギャップレス再生も従来までのWAVとATRACに加えて、FLAC/ALAC/AAC/MP3に対応した。

さらに、「Clear Audio +」や語学学習機能、カラオケ機能（キーコントロール/ボーカルキャンセル）、ダンスモードも新たに搭載。従来機から大幅に機能を強化している。

S780シリーズとの違いとしては、スマートフォンへの「おすそわけ充電」には非対応。Bluetoothも搭載していないほか、動画の連続再生にも対応しない。バッテリー駆動時間は35時間。


なお、S780/E080両シリーズ対応の新アクセサリーとして、語学学習用のスピーカー「RDP-NWL100」（予想実売価格6,000円前後）なども用意。ウォークマンをドック接続すると自動的に語学学習モードに切り替わるほか、再生速度調整専用ボタンを搭載するなどしている。

■全モデルがMacに新対応 − 新ソフトでコンテンツ一元管理も

また、今回から付属のPCソフトを従来の「x-アプリ」から「Media Go」へと変更。ウォークマンに限らずXperiaやPS Vitaなど様々なソニー製品のコンテンツを一元管理できるようにした。

最新バージョンの「Media Go 2.5」では、ハイレゾ音源をライブラリにインポートしてPC上で再生したり、ウォークマンに転送することが可能。ハイレゾ非対応のウォークマンに転送する際には、再生可能なフォーマット（MP3/AAC）に自動変換する。

加えて、iTunesの音楽コンテンツをMedia Go上のウォークマンアイコンにドラッグ＆ドロップすることで、ウォークマンに楽曲転送することもできる。

なお、Media Goでは2012年9月30日以前にもらからダウンロード購入した、著作権保護のかかったコンテンツを扱うことができない。こうしたコンテンツをウォークマンに転送するには、一度x-アプリでCDに焼いてからMedia Goで再度取り込むか、引き続きx-アプリを利用する。

そして楽曲転送ソフト「Content Transfer」では、Mac版を新たに用意。同ソフトを利用してMacからウォークマンに楽曲転送を行えるようになった。同ソフトはMac OS X v10.6以降に対応している。