西華デジタルイメージ、独GERMAN MAESTROのヘッドホン5機種

西華デジタルイメージ（株）は、同社が取り扱う独GERMAN MAESTRO（ジャーマンマエストロ）のモニターヘッドホン5機種を10月に発売する。

GERMAN MAESTROは、ドイツのハイエンドオーディオメーカーであるMB QUART社から分離独立し、2008年に創立されたブランド。MB QUART社の技術を継承する自社工場をドイツ国内に構え、製品の金型を自社で起こしパーツも自社製のものを使用する完全なハンドメイドによる生産を行っている。ヘッドホン製品はプロ向けのモニタリング用として、欧州の大手放送局やスタジオに採用されているほか、堅牢性の高さも特徴としており軍用にも使用されている。

今回国内展開されるラインナップの詳細は下記の通り。

・「GMP 250」￥OPEN（予想実売価格25,500円前後）

ダイナミックドライバーを搭載する密閉型モデルでミュージシャン向けの製品。再生周波数特性は13Hz〜20.4kHzで、感度は92dB、最大出力は100mWとなる。インピーダンスは100Ω。推奨使用用途はアーティストのレコーディングおよび音楽制作全般としており、推奨ジャンルはロック・ポップス系としている。

イヤーパッドの素材は合成皮革を採用。ケーブルはカールコードで、長さは1.5mと3mの2種類をラインナップする。プラグ形状は6.3mm標準と3.5mmミニ。


・「GMP 400」￥OPEN（予想実売価格35,500円前後）

5機種中唯一のオープン型モデルで、スタジオの専門家やオーディオファン向けの製品。ダイナミックドライバーを搭載する。再生周波数特性は14Hz〜24.1kHzで、感度は98dB、最大出力は100mWとなる。インピーダンスは300Ω。推奨使用用途はミキシング・マスタリング系のレコーディングとしており、推奨ジャンルはクラシック系としている。

イヤーパッドにはベルベット素材を採用。ケーブルは一部がカールになったストレートコードで、長さは3.5mと3mの2種類をラインナップする。プラグ形状は6.3mm標準と3.5mmミニ。


・「GMP 450 PRO」￥OPEN（予想実売価格38,500円前後）

ダイナミックドライバーを搭載する密閉型モデルで、スタジオユースや音楽制作向けの製品。再生周波数特性は14Hz〜24kHzで、感度は100dB、最大出力は100mWとなる。インピーダンスは300Ω。推奨使用用途は音楽制作現場のモニタリングとしており、推奨ジャンルはロック・ポップス系以外の音楽全般としている。

イヤーパッドの素材は合成皮革を採用。ケーブルは一部がカールになったストレートコードで、長さは3.5mと3mの2種類をラインナップする。プラグ形状は6.3mm標準と3.5mmミニ。


・「GMP 8.300 D PROFESSIONAL」￥OPEN（予想実売価格24,500円前後）

ダイナミックドライバーを搭載する密閉型モデルで、オールラウンドなモニタリングを可能とする製品。再生周波数特性は20Hz〜27.4kHzで、感度は100dB、最大出力は100mWとなる。インピーダンスは300Ω。推奨使用用途はレコーディングのほか、マルチメディアに対応するとしており、推奨ジャンルは音楽全般とのこと。

イヤーパッドの素材は合成皮革を採用。ケーブルはストレートタイプで、長さは3m。プラグ形状は6.3mm標準と3.5mmミニ。


・「GMP 8.35 D Monitor」￥OPEN（予想実売価格27,500円前後）

ダイナミックドライバーを搭載する密閉型モデルで、様々な環境で使用できるマルチユースな製品。再生周波数特性は20Hz〜27.4kHzで、感度は101dB、最大出力は100mWとなる。インピーダンスは35Ω。推奨使用用途は音楽制作全般、DJ用のほか、マルチメディア、ポータブルもカバーする。推奨ジャンルは音楽全般。

イヤーパッドの素材は合成皮革を採用。ケーブルはカールコードで、長さは1.5mと3mの2種類をラインナップする。プラグ形状は6.3mm標準と3.5mmミニ。

なお、5機種ともイヤーパッド、ドライバー、ケーブル、端子などの単体パーツも多くの種類をラインナップしており、好みのパーツを組み合わせた特注モデルの注文も受け付けている。

■蘭クレッシェンドのイヤープロテクター4機種も発売

また、西華デジタルイメージでは、蘭クレッシェンドのイヤープロテクター4機種も10月から発売する。ラインナップは、ミュージシャン向けの「Woodwind」「Vocals」「Drummer」と、一般オーディエンス向けの「Music」。価格はいずれもオープンだが、ミュージシャン向けモデル3機種は6,530円前後、一般オーディエンス向けモデルは2,250円前後での実売が予想される。

内部に電気的な回路を作り出す特殊加工のフィルターを搭載している。これにより、全体の音圧を低減して耳を保護しつつ、音楽のパートやカテゴリー別に必要な音が聴き取れる遮音設計を施していることが特徴。

「Woodwind」は遮音レベル15dBで、全周波数帯域を平均的に低減させ、クセのないモニタリングを実施できるというモデル。使用想定ユーザーは、木管楽器系、金管楽器系の奏者や、アンプを通したアコースティック系楽器の奏者で、ジャズ系のライブなどに適しているとのこと。

「Vocals」は遮音レベル20dBで、メインとなるボーカルやギターパートの音域を明瞭にモニタリングできるようチューニングした。使用想定ユーザーは、ボーカリストやギタリストで、ポップス系・ロック系のライブに適しているとしている。

「Drummer」は遮音レベル25dBで、シンバルやリムショットの音圧を低減しつつ、ゴーストノートやブラシワークなど演奏の細かなニュアンスをしっかりモニタリングできるようにしたモデル。使用想定ユーザーは、ドラマーやベーシスト、DJで、ハードロック・メタル系ライブに適しているとのこと。

「Music」は遮音レベル19dBで一般の音楽ファンに向けて設計されたモデル。長時間、大音量で音楽を楽しむユーザーの聴覚を保護する目的。ライブやフェス、クラブなどでの使用を想定している。音圧を抑えつつ周囲の会話を聴き取れるように設計しているため、装着したまま会話もできる。

いずれも本体はアレルギーを起こしにくい素材を使用しており、水洗いすることも可能。専用のキャリングポーチも付属する。

【問い合わせ先】
西華デジタルイメージ
TEL/03-3405-1280