公開日 2009/11/17 17:59

NTT、音楽の残響成分を制御可能な技術を開発 - 2chソースから5.1ch制作可能なソフトも

音楽ホールなどの響きを高精度に再現
Phile-web編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

Revtrinaを用いたサラウンド再生音の生成とその再生
NTTは、音の特徴を分析してそこから残響成分を分離し自在に制御する基盤技術「Revtrina」を開発。また、この基盤技術をもとに、エヌ・ティ・ティ ラーニングシステムズ(株)は、既存の2chステレオ再生用の音楽ソースから、5.1chサラウンド再生用の音楽ソースを制作することができるソフトウェアを開発した。

「Revtrina」は、収録条件によらず収録音に含まれる直接音成分と残響成分を推定して分離するとともに、分離した直接音と残響を自由に操作し編集することを可能にする基盤技術。音楽ホールなどの響きを高精度に再現するサラウンド再生を可能にした。

同技術を用いて、2chステレオに含まれている直接音成分と残響成分を分離し、それぞれを別のスピーカーから再生することにより、あたかも音楽ホールの客席で鑑賞しているような自然な響きを再現することができるという。

また、この基盤技術をもとに、エヌ・ティ・ティ ラーニングシステムズ(株)(NTTLS)は、既存の2chステレオ再生用の音楽ソースから、5.1chサラウンド再生用の音楽ソースを制作することができるソフトウェア「NML RevCon-RS」を開発した。

同ソフトは、「Revtrina」にポストプロダクションのエンジニアが培った音の加工・編集ノウハウを取り入れて開発。録音素材ごとの音質調整を適切にできる機能を備えている。

同ソフトは、製品化の最終段階としてポスプロでのフィールドテストを経て、来年4月に販売を開始する予定。価格は12万円程度を想定しているという。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX