公開日 2005/04/06 16:34

パナソニック、映画画質にこだわった新VIERA発表会を開催

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松下電器産業(株)パナソニックマーケティング本部は、薄型テレビ「VIERA」新モデルの発表会を東京都内で開催した。

今回発表したのはプラズマテレビが50/42/37型の3モデル、液晶テレビが6モデルの計9モデル。ほかにホームシアターシステムやAVアンプ、スピーカーも発表されている。製品の詳細は別項でお伝えする。

発表会では、パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏が新機種の概要を説明した。

パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏

37V型超の薄型テレビ 国内市場動向

牛丸氏は、「昨年度、金額ベースでは薄型テレビの市場シェアが8割に上った。特に37V型以上が伸張していることが特徴で、この中心にプラズマテレビがある」と市場を概括。「2005年度の国内予想出荷台数は、37V型以上のサイズで、プラズマが57万台、液晶が26万台になる見込み」と予想した。世界市場を見ると、37V型以上の90%をプラズマが占めるという。

グローバルマーケットでは37V型以上の90%がプラズマテレビ

同氏はこの薄型テレビ人気の背景として、「地上デジタル受信エリアの拡大とDVDの普及拡大」を挙げ、「2005年末には2,700万世帯が地上デジタルを受信可能になる。また、2004年にはDVDソフトの販売数が1億枚を超え、さらなる上昇が見込まれる」と説明した。

今回のVIERAのキャッチフレーズは「映画を見るならプラズマで」。牛丸氏は「店頭とリビングの明るさがあまりに違いすぎる。店頭では2,000ルクスを超える明るさだが、リビングではその20分の1程度。店頭では液晶が綺麗に見えがちだが、リビングではプラズマの方が黒が締まり、色再現性も高い」と指摘。

「映画コンテンツはディスプレイにとって非常に条件の厳しいソース。『暗いシーンが多い』『幅広い色再現性が求められる』『手間のかかったこだわり映像が多い』といった特徴がある。これらのハードルをプラズマはクリアすることができる」と画質の高さに自信を見せた。

プラズマテレビの画質の特徴

店頭とリビングの明るさの違いについては強く主張する考えで、発表会の参加者全員に照度計を配り、「ぜひご家庭のリビングの明るさを計ってみてほしい」と訴える念の入れよう。また、店頭でも販売店と協力しながらリビング程度の明るさで画質の差をアピールする考えだ。

市場シェアについては「国内PDP市場の50%、大型LCD市場の25%を目標にしている。32インチ超の薄型テレビ市場で3割以上のシェアを獲得したい」とした。

薄型テレビは価格下落が懸念されているが、との質問に対しては「昨年比で30%価格が下がったのは事実。ある程度のスパンで価格が下がっていくのはやむを得ない」と述べ、「松下電器ではデバイスから最終製品まで垂直統合で開発を行っており、コストダウンをグローバルに進められる。価格下落にも十分に対応できる」と自信を見せた。

また牛丸氏はPDPパネルの生産能力についても触れ、「900億円を投資した尼崎の第3工場がもうすぐ立ち上がる。2006年には480万台の生産体制が完成する」と語った。

(Phile-web編集部)

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