カーオーディオの“デジタル系”注目新ブランド続々登場。イース・コーポレーションの新製品発表会をレポート
カーオーディオ用品を中心に様々な輸入代理店業務を執り行うイース・コーポレーションは、販売店および一部顧客向けを対象とした新商品発表会「E:S Sound Experience 2026」を全国6箇所にて開催した。新たに輸入を開始する3ブランドを含めた、カーオーディオの楽しみをさらに広げる新商品について紹介する。
台湾のハイエンドブランドOIILION初登場
まずは台湾で誕生したハイエンド・デジタルオーディオブランドOIILION(オイリオン)から、デジタルミュージックプレーヤー「PRESSPLAY PRO1」と、マスタークロックジェネレーター「PRESSPLAY PRO2」が上陸する。価格はPRO1とPRO2のセットで187万円(税込)。
PRO1は、デジタル伝送にこだわったプレーヤー。USBまたはBluetooth入力に対応しており、最大DSD512/PCM768kHzまでのハイレゾファイルを高品位に再生する。RCAアナログ出力のほか、RCA同軸、光デジタル、そしてHDMIケーブルを用いたI2S伝送と幅広いデジタル出力も有している。さらに10MHzのリファレンスクロック入力も装備する。
PRO2はPRO1の性能を高めるべく開発された外部マスタークロック。OCXOを用いることで、温度変化の影響を抑えながら、高い周波数安定度を実現したという。また約15分でパフォーマンスを発揮する設計としているとのことだ。ぞれぞれ単体発売はなく、セットでの販売になるとのこと。
多機能DSPで設定を追い込めるACCOUSTORM
ACCOUSTORM(アコーストーム)は、中国の広東省に拠を構えるハイエンドカーオーディオブランド。最新鋭のDSPと高品位OCXOによって、カーエンターテインメントにおける新たな地平を拓く存在として注目すべき存在といえる。
「ATD12 Master」(121万円/税込)は、12チャンネル出力対応のデジタルプロセッサー。アナログ・デバイセズの2基のDSP「ADAU1467 DSP」を用いた、31バンドのパラメトリックイコライザー機能を有している。I2S・光・同軸のデジタル入力を備えるほか、10MHzのリファレンスクロック入力を搭載している。DA変換は2基の「ESS9039 PRO」が受け持つ。
画面は開発中のものとのことだが、1画面で細かく設定ができる点もポイント。使い勝手を意識したユーザーインターフェイスに仕上げられる予定とのことだ。
「ATCG-1」(73万7000円/税込)は、ATD12 Masterと対となるマスタークロックジェネレーター。クリスタルにはOCXOを用い、ジッターを極限にまで抑え、DSPやDACの性能をフルに発揮することを主眼においた設計がなされているという。4系統のBNC出力(75Ω✕2、50Ω✕2)のほか、SMA出力を2系統備えている点も特徴的。
イタリアの新鋭ブランドOmicron Audio
Omicron Audio(オミクロン・オーディオ)は、1986年にイタリアで創業。当初はOEMを中心としたビジネスを行っていたが、コロナ禍の2020年に自社ブランドを立ち上げ、2024年に自動車向けハイエンドカーオーディオの設計を行い始めたという。
当日は、OIILION、ACCOUSTORM、Omicron Audioのコンポーネントを用いたデモンストレーションが実施された。PRESSPLAY PRO1に付属する有線リモコンを用い、USBに入った音源をセレクトしながら試聴した。
スピーカーはOmicron Audioの2.8cmドームトゥイーター「ARMONIA TW 28-AP」と、16.5cmミッドレンジ「ARMONIA MW 165-AP」を収めた自作密閉箱と、25cmサブウーファーによる2.1チャンネルシステム。
その音は透明度の高さが印象に残る、色付けの少ないピュアサウンド。クロックの効果なのか、音像がとてもコンパクトにまとまり、それでいて奥行きの深いサウンドステージが印象に残った。
試しにクロックを外すと音像が大きくなるから面白い。自動車にも10MHzのマスタークロックが必要なのかと思い知ると共に、OIILIONがプレーヤーとクロックをセットで販売する理由が理解できた。
会場には、9cmのミッドレンジユニット「ARMONIA MD 90 AP」も展示されていた。 ARMONIAシリーズは共通で、振動板素材に金のチタン糸を織り込んだカーボンファイバーを採用。軽量かつ高剛性により、不要な分割振動を徹底的に排除しているという。価格はペアで16万5000円(税込)とのこと。
GROUND ZEROの新製品や長尺USBケーブルも
近くのテーブルには、他にも注目の新製品が数多く展示されていた。ドイツのGROUND ZERO(グラウンド・ゼロ)からは「GZ REFERENCEシリーズ」を展示。
ミッドレンジ/ウーファーの振動板には、高剛性と高い内部損失を両立したというハイダンピングサポートコーンの上にセラミックコーティテッドアルミニウムコーンを張り合わせたオリジナル品を採用。磁気回路にはネオジム磁石が用いられているという。
GOLDHORNの「CH-OTG Cable」は、長尺のUSB-DACオーディオアダプターケーブル。いわゆるUSBケーブルなのだが、途中にアンプを搭載することで、従来は3mとされていたケーブル長を5mにまで対応した画期的な商品。
カーオーディオでは、車体内を長く引き回す必要もあるため、長距離を安定して伝送できるケーブルの需要も高い。ケーブルやコネクターは比較的柔らかく、取り回しの良さがポイントだ。
手頃な価格のオーディオを提供する、を社是とする米アリゾナ州のブランド、Recoil(リコイル)からは、薄型のサブウーファー「SS65」が登場。250Wのアンプと16.5cmウーファー、そして50Hz〜150Hzまでのローパスフィルターを備えた高機能モデルである。価格は5万9400円(税込)と比較的リーズナブルであることも嬉しい。
他にも展示されている商品は数多く、その全てを紹介しきれないほど。ぜひ同社ホームページまたは取り扱い店舗を訪ねて頂きたい。

























