光城精工、カーオーディオ用 “高周波ノイズ対策” 電源フィルター+仮想アース「Nve-06」
光城精工は、同社KOJO TECHNOLOGYブランドから、カーオーディオ用電源フィルタ+仮想アース「Nve-06」を11月9日に発売する。価格は17,600円(税込)。
「Nve-05」を小型・軽量化した下位モデルとなり、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)やDSP内蔵アンプなどの小電力機器を対象とした入門モデル。Nve-05内蔵のノイズフィルター構成をそのままに、パワーラインの配線を完全基板化、筐体の樹脂化やアルミ電解コンデンサーを1本にするといった変更が施されている。
昨今の車産業ではハイブリッドやEV化の到来により、カーオーディオ機材を含めた各種制御電子機器のデジタル化が進み、車内にはさまざまな高周波ノイズが溢れている。Nve-06はそうした高周波ノイズ対策に特化するもので、高周波特性に優れたフィルムコンデンサーを容量別に配列、インバーターやスイッチング電源、内部クロックなどから発生されるノイズの抑制、減衰を図っている。
小型化を実現するためにパワーラインはオール基板化。基板には70μm厚の両面基板を採用し、部品面をプラス(12V)ライン、裏面をグラウンドラインとしベタパターン化。小型ながら定格30Aの大電流に耐えられる設計となっている。
フィルターを形成するフィルムコンデンサーには、聴感を優先して選定された岡谷電機製ノイズサプレッションキャパシターとTDK製EMIサプレッションキャパシターを採用。同社のホームオーディオ向け製品にも採用実績があり、高いノイズリダクション効果があるとしている。
またアルミ電解コンデンサーによる仮想アース機能も搭載。プリント基板化されたグラウンドラインに1本実装し、11,000cm2の有効面積を確保。仮想アース増設用端子は設けられていないが、マイナス端子に接続することで仮想アースの増設は可能となる。
入出力にはM4ネジサイズの2端子の端子台を搭載。推奨電源ケーブルはAWG#8までとなっている。また電源入出力端子台の極性に関し、視認性をアップさせるため、電気の流れをイメージした▲INPUT、▼OUTPUT マークを配置している。
サイズは50W×30H×138Dmm、質量は約115g。同社のアースケーブル「Clone1」もしくは「Clone2」での接続を推奨している。































