タクトシュトック、自社ブランド「TAKTLINK」設立。第1弾は“音にこだわった”スタイラスクリーナー

タクトシュトックは、オリジナルブランド「TAKTLINK（タクトリンク）」の立ち上げを発表。第1弾製品として、スタイラスクリーナー「REV-STYLUS 01」を4月10日より発売する。価格は13,750円（税込）。

ブランド立ち上げの理由として「タクトシュトックを設立し、技術者など “その道の達人と呼ばれる方達” とさらに深いお付き合いをさせていただく中で、1人のオーディオ好きとして、自分が心から欲しいと思えるオーディオ製品やアクセサリーを、自社ブランドで発売する事ができるのではないか」と考えたためだと説明。ブランド名は「TAKT（思いやり）をLINK（つなげていく）」という意味を込めて名付けたという。現在すでに第2弾製品も鋭意開発中としている。

第1弾製品となる「REV-STYLUS 01」では、レコード好きとしての経験や希望を反映させて開発。代表の庵 吾朗氏は、発売されているほとんどのスタイラスクリーナーを使ってきた経験から、クリーナーの個性がサウンドに影響を与えるとしており、本製品ではあえて音色を追い込む、という方法を開発に取り入れたとのこと。

製品はクリーニング液とクリーニングブロックを同梱。ブロック上のシートにクリーニング液を2、3滴たらし、液を含ませた部分をスタイラスチップに優しく当てながら、手前にまっすぐ、ゆっくりとブロックを4、5回ほどスライドさせればクリーニングは終了となる。

クリーニング液は容量10mlで、約60-70回の使用が可能。なお、クリーニングの際にブロックを奥方向へスライドさせることや、アンティークカートリッジ、接着が弱くなっている、ダンパーが固くなっているような古いカートリッジに使用することは事故の原因となる可能性があるため厳禁とのこと。

クリーニング液は3種類の水系洗浄成分を配合して製造。この3種類の配合で優れたクリーニング力を発揮する一方、配合比率が1%違うだけで音への影響も大きく異なってくるため、2年間の開発期間で83の配合パターンをチェックし、高い洗浄能力を有しながら最も音が良い（好み）な黄金比を確定。「音に厚みがあり、低域の分解能も良く、全体の音抜けが素晴らしい」としている。

クリーニングブロックには特殊な凹凸を持つ連続気泡ウレタンシートを採用。本ブロックは表面の凹凸がスタイラスチップをキャッチするため、ゆっくり手前に数回スライドさせることで確実に針先をキャッチでき、よほどの汚れでなければ一度で針先をクリーニングできるという。

また、ウレタンシートのサイズを大きくしたことで、比較的楽に、誰でもスタイラスチップの洗浄ができると説明。ブロックにはチーク材を採用し、持ちやすいサイズと太さにもこだわったとしている。