<ヘッドフォン祭>final、独自の音質最適化技術を有線接続で味わえる「DTAS DAC mini」/DITAからハイクラス&ヘッドバンド型イヤホン登場
イヤホン・ヘッドホンを始めとするポータブルオーディオ関連ブランドが多数集結するイベント「秋のヘッドフォン祭2026」が開催された。本稿では、finalの出展について詳しくお届けする。
finalの音響補正DACと軽量ヘッドホン
今回の会場でfinalが参考出展した「DTAS DAC mini」は、独自の音色パーソナライズ技術「DTAS(Digital Twin Audio Simulation)」をスティック型DAC/アンプに落とし込んだ製品。
DTASは完全ワイヤレスイヤホン「TONALITE」にて初搭載された技術で、スマートフォンのカメラでユーザーの上半身の形状をスキャンし、人それぞれに異なる音の聴こえ方をシミュレーション。その結果に基づき、各ユーザーにとって最も「自然」に感じられる音色へ音質補正を行うというものだ。
DTAS DAC miniにおいても、スマートフォンで耳の形状をスキャンし、対応する有線イヤホンに最適な音響補正を適用することが可能。ただし音楽再生向けではなく、ASMRとゲームの体験を深めることを目的に開発しているそうだ。
現時点での対応機種として、同社のイヤホン「E500」および「VR3000」の2モデルが予定されている。声の質感を求める場合は「E500」、空間の広がりや定位感を重視する場合は「VR3000」との組み合わせが最適とのこと。
会場のデモンストレーションでは、同社が録音からマスタリングまで手がけた専用のASMR音源が用意。この音源を用いて、パーソナライズされた立体音響空間を体験できた。
超軽量オンイヤーヘッドホン、クラファン好調のゲーム/ASMR特化完全ワイヤレスも
finalからは、10月23日に発売したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「PORTA(ポタ)」(12,800円前後)も大きな注目を集めた。新開発のエアワイヤー構造により接触面と質量を極限まで減らすことで、どんなユーザーにも合う最高の装着感を目指したモデルだという。
質量約40gという超軽量設計でありながら、同社らしい厚みのある声の表現と豊かな低域を両立させた。イヤーパッドのスポンジは染色による組成変化で音質が大きく変わるため、開発には多くの試行錯誤があったという。
また、クラウドファンディングサイトで支援を受け付けている特化型ワイヤレスイヤホン2機種の実機も展示された。
競技ゲーム向けとなる「VR3000 PRO for Gaming」は、FPS/格闘ゲーム/MOBAという3つのゲームジャンルに合わせた音質設定を使い分けられるモデル。
FPSでは方向感や距離感を、格闘ゲームでは瞬間的な効果音への反応性を高めた。MOBAではボイスチャットなどの声を聞き逃さないチューニングを施しているという。
ASMR特化型の「ZE3000 ASMR for TINGLE」は、特有のゾクゾクする感覚を引き出す音色を追求している。加えて、刺激を抑えて小音量でもリラックスして聴けるモードを備えたとのこと。
日本初公開のDITA 2機種
DITA(ディータ)からは、日本初公開となる有線イヤホン「Destin」、セミオープン型ヘッドホン「KA1」の2モデルを展示。
「Destin」は、チタン無垢材から削り出したシャーシと、10mm径のチタン振動板を採用した「V3ドライバー」を搭載。価格は未定だが、税込400,000円を切る程度の実売価格を目指している。
フラグシップモデル「VENTURA」で採用された4室のクアッドバッフル構造を、3室のトリプルバッフルに最適化。これにより、コストを抑えつつ高品質なサウンドを実現したとのこと。
もう一つの新製品である「KA1」は、イントラコンカ型のハウジングにヘッドバンドを組み合わせたセミオープン型ヘッドホン。こちらも年内発売を予定しており、税込40,000円前後での実売が想定される。
レトロなデザインを取り入れつつ、バンドの長さや角度、幅の3箇所を調整できる機構を備え、折りたたみにも対応する。従来のヘッドホンとは異なる開放的なリスニング体験を提供するという。
また、 ケーブル端子としてMMCXと2pinの2種類を搭載しているとのことだ。

