<ヘッドフォン祭>ソニー、最新ウォークマン3機種を比較試聴/Nakamichi、渾身のIEMが東京で初登場
ソニー、最新ハイエンド・ウォークマン3機種を比較試聴
ヘッドホンやイヤホンなどポータブルオーディオ関連ブランドが多数集う、フジヤエービック主催の展示試聴イベント「秋のヘッドフォン祭 2025」が、ステーションカンファレンス東京にて開催された。本稿は、ソニー(6F・ホワイエ/4F・401)、ULTRASONE/NAKAMICHI(602A-D)、NUARL(ホワイエ)ブースの模様をご紹介する。
ソニーは、ステーションカンファレンス東京の6F・ホワイエでイヤホン・ヘッドホンのブースを展開しつつ、4Fの401で最新ウォークマンの試聴ブースを展開した。
4F・401では、2026年11月27日に発売を予定している、ウォークマンの新たなフラグシップモデル「NW-WM1ZM3」と兄弟機「NW-WM1AM3」、加えてハイエンドモデルの「NW-ZX900」試聴可能となっている。
ヘッドホンには同社ハイエンドモデル「MDR-Z1R」が用意されており、最新のソニーのハイエンド・サウンドが楽しめるブース展開となっている。
さらに同ブースには、ウォークマンそれぞれのシャーシや内部回路がディスプレイされている。削り出し加工によって成形されたキャビネットの精緻な構造や、ひとつひとつのパーツが厳選された回路基盤を、手に取りながら確認することができる。
特に興味深かかったのは、NW-WM1ZM3に使用する無酸素銅とNW-WM1AM3のアルミ、それぞれの削り出し前のかたまりが展示されていたことだ。実際に手に持ってみると、アルミよりも銅が圧倒的に重いことが実感としてわかる。ブーススタッフはZM3とAM3について「筐体素材の違いが、それぞれの音の個性に大きく影響している」という説明の納得度を高める展示であった。
ウォークマンの試聴に必要な整理券は、6Fのホワイエで配布。ホワイエのソニーブースではイヤホン・ヘッドホンの展示も行っている。
中でもトピックは、11月20日に発売を予定しているUSB Type-C接続のヘッドホン「MDR-3R」の登場だ。
1979年の初代ウォークマンとともに登場した「MDR-3」のデザインを踏襲しつつ、新規設計のドライバーやUSB Type-Cプラグ、インラインマイクを新たに採用。ブーススタッフの言葉を借りれば「デザインは当時の面影のままに、中身は現代的」なモデルとなっているという。イベントでは、発売前に一足早く試聴可能となっている。
Nakamichi、SNSで話題になったIEMを東京で初披露
ULTRASONE/NAKAMICHI(602A-D)ブースでは、キタクニミュージック取り扱いのULTRASONEとNakamichiの2ブランドのイヤホン・ヘッドホンを展開。
ULTRASONEからは、今年の冬に発売予定だという新世代“Signatureシリーズ”のヘッドホンが4機登場。
最上位の「ULTRASONE Signature QUANTUM」、プロモニター向けの「ULTRASONE Signature MASTER PRO」、セミオープン型の「ULTRASONE Signature AERO」、重低音強化モデルの「ULTRASONE Signature RAYVO」というラインナップとなっており、ブースで聴き比べながらそれぞれの特徴を確認することができる。
Nakamichiブランドからは、未発売のIEM「mirai P8J」を東京のイベントで初出展。10mm径ダイナミックドライバーと6mm径の平面磁界型ドライバーによる2ウェイ・ハイブリッド構成で「力強い低域と自然な定位、広い空間表現を追求」したという。
大阪でのイベントで初公開するとSNSで音質の良さが話題になったとのことで、本イベントでも出展。ブースの目玉となっている。発売は今年の12月末予定とのことで、想定価格は39,800円前後。
本機および同ブランドのヘッドホン「mirai P800J」は、“miraiシリーズ”として位置付けられている。これに関してブーススタッフに尋ねたところ、「オーディオの老舗ブランドだったNakamichiだが、これからポータブルオーディオの世界で新たに展開したい」と語り、現代の若年層や未来のオーディオファンにブランドの魅力が届くようにという願いを込めて「mirai」と名付けているとのこと。
NUARL、バイアンプ駆動TWSが登場
NUARL(ホワイエ)ブースでは、完全ワイヤレスイヤホン「Inovatör II」が世界初公開。
MEMSドライバーとダイナミックドライバーをそれぞれのDACで駆動するバイアンプ駆動で定評のあった「Inovatör」の後継機に当たるモデル。後継機といっても、アップデートやマイナーチェンジではなく、物価高騰による製造コスト増加のために生産終了を余儀なくされたInovatörから、一部コストを削減して投入されたモデルだという。
具体的には、 基本的な音響設計は変えずに、イヤホン本体のデザインを変更したりBluetoothの対応コーデックをaptX関連を省略したりするなどしているとのこと。2026年12月中の発売を目指しているとしており、価格は未定。
また、ブースには有線イヤホンのフラグシップモデル「NX1 Chapter2」も用意。ブーススタッフは、Inovatör IIをはじめ、同ブランドのイヤーカフTWSまで通じるNUARLサウンドの最も核となる部分を、このモデルから感じてほしいと語った。

