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「ストレンジャー・シングス」コラボモデルも

ソニー、初代ウォークマン時代の意匠を継ぐUSB Type-Cヘッドホン「MDR-3R」

公開日 2026/11/06 09:06 編集部:原田郁未
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ソニーは、1979年に初代ウォークマンとともに登場したポータブルヘッドホン「MDR-3」のデザインや世界観を現代仕様で再解釈した、USB Type-C接続のステレオヘッドホン「MDR-3R」を11月20日(金)に発売する。価格はオープンだが、市場での予想実売価格は税込8,000円前後。本体カラーはシルバーで、ブルー/オレンジの交換イヤーパッドが付属する。

MDR-3R

同社は発表に先立ち、「耳元に、あの日のミライ。」というキャッチコピーを掲げたティザーサイトを公開。ブルーとオレンジの背景にヘッドバンドを思わせるシルエットを配し、11月6日(金)9時の発表を予告していた。今回、その製品の詳細が明らかになった形だ。

MDR-3Rは、初代ウォークマン「TPS-L2」とともに“音楽を持ち歩く文化”を支えたMDR-3系ヘッドホンの意匠を受け継ぎながら、接続方式や操作性、音質を現在のリスニング環境に合わせて更新したモデル。ソニーは、「つなぐだけで音楽が始まる」という有線ヘッドホンのシンプルな体験を、現代ならではの価値として提案する。

「MDR-3」と初代ウォークマン「TPS-L2」

外観は、MDR-3の象徴的な軽量ヘッドバンドスタイルを踏襲。アルミオーナメントのSONYロゴには、オリジナルと同様のハーフエッチング加工とダイヤモンドカット仕上げを施した。「Dynamic Stereo Headphones」のマーキングなど、細部にも当時のデザインを取り入れている。

ヘッドバンドには 「Dynamic Stereo Headphones」の刻印をあしらった

ハウジングのサウンドホールもオリジナルの形状を忠実に再現し、音響特性を担うポートとして機能する。ヘッドバンドは特徴的な形状を受け継ぎつつ、イヤーパッドと耳の接触バランスを見直し、装着性を高めたという。イヤーパッドはブルーとオレンジの2色を同梱し、ユーザー自身で交換できる。標準ではブルーを装着。

付属品とパッケージ。1つで2パターンのカラーを楽しめる

パッケージや取扱説明書にも当時の意匠を反映。パッケージはSONYロゴや型番の書体、レイアウトを踏襲し、ブルー/オレンジのイヤーパッドを装着した製品写真を表裏に配置する。取扱説明書の表紙もMDR-3のデザインを参照し、製品を手に取ったときから1970年代末 - 1980年代初頭の雰囲気を楽しめるよう仕上げた。

取扱説明書もどこかノスタルジックな雰囲気

接続端子は、オリジナルのアナログプラグからUSB Type-Cへ変更。USB Audio Class 1.0対応のスマートフォンやPCなどに直接接続できる。ヘッドホン本体の充電やBluetoothペアリングが不要で、ケーブルを挿すだけで利用できる手軽さを特徴とする。

ケーブル長は1.2m。途中にマイク内蔵リモコンを備え、再生/一時停止、曲送り/曲戻し、音声アシスト機能の起動、着信応答/通話終了などを操作できる。ハンズフリー通話にも対応する。

型式はオープンエア・ダイナミック型で、質量はケーブルを除いて約38g。軽量なヘッドバンドスタイルと耳を密閉しないオープンフィット構造により、日常的に使いやすい装着感を目指した。

実際に着用したところ

ドライバーは、オリジナルのMDR-3と同じ23mm径。保存されていた当時の設計情報を参考に、MDR-3R向けに新規設計した。磁石は、当時のサマリウムコバルト磁石から、より磁力の強いネオジウム磁石へ変更。高域感度の向上と小型・軽量化に寄与したとしている。

開発にあたっては、現存する当時のモデルを試聴しながらチューニング。全体的な音のバランスはオリジナルと同じ方向性を保ちつつ、現代の音楽に合わせて低域と高域をワイドレンジ化した。低域の量感を増すとともに、中域から中高域のバランスを微調整し、ボーカルの厚みや艶、明瞭さを高めたという。

USB-Cヘッドホンと“レトロ”への関心の高まりが背景に

本製品の企画背景として、同社は2つの理由を挙げる。ひとつは、有線イヤホン/ヘッドホン市場の変化だ。

同社の調べでは、2022年度から現在にかけて有線イヤホン/ヘッドホン市場がやや縮小傾向にあるなか、USB Type-C接続のイヤホン/ヘッドホンについては例外的に販売規模を拡大。特にUSB Type-Cイヤホンは、アップルが2023年9月発売の「iPhone 15」以降USB Type-Cポートを採用したこともあってか、2023年度から急速にニーズを伸ばしているという。

一方でUSB Type-Cヘッドホンは、現在のところPC周辺機器としての展開が中心となっている。この状況をスマートフォン向けUSB Type-Cヘッドホンの“伸びしろ”と捉えたことが、今回の製品企画に繋がったそうだ。

もう一つの企画背景には、若年層のトレンドやニーズが挙げられた。現在若年層の間では、フィルムカメラ、レコード、カセット、折りたたみ携帯などの「昭和・平成レトロ」「Y2Kファッション」が、“未体験だからこそ新鮮なもの”として受け入れられ、その流れに有線ヘッドホンも加わっていると説明する。

同社では、普及する完全ワイヤレスイヤホンに対し、充電やペアリングの手間、バッテリー切れを気にせず使えるシンプルさや、有線ゆえの不便さを含め、「自分らしいものを持ちたい」という意識が価値につながりつつあると分析。

これを踏まえMDR-3Rでは、1979年に実在した製品をベースとする「本物のレトロヘッドホン」である点を訴求。従来からのソニーファンや当時の製品を知るユーザーに加え、レトロファッションや音楽カルチャーに関心を持つ若年層を主要ターゲットに据える。

 

『ストレンジャー・シングス』とのコラボモデルも同時発売

また、Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』とコラボレーションした「MDR-3R ストレンジャー・シングスエディション」も、11月20日に発売予定。ソニーストアにて台数限定で取り扱い、販売価格は税込10,000円前後を見込む。

デザインはそのままに、カラーリングで作品の世界観を表現

『ストレンジャー・シングス』は、1980年代のアメリカを舞台としたSFホラードラマ。劇中にMDR-3そのものが登場するわけではないものの、近い雰囲気のヘッドホンが登場することや、1980年代を舞台とする作品世界との親和性が、コラボレーションにつながったきっかけだという。

1980年代を舞台とする作品とMDR-3Rの世界観を組み合わせ、作品を象徴する赤と黒を採用。レッドのイヤーパッドがあらかじめ装着されており、交換用にブラックのイヤーパッドも同梱する。ヘッドバンドのカラーはブラックに変更し、「STRANGER THINGS」のロゴを配置。パッケージも専用デザインとなる。

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