公開日 2006/10/21 16:26

<TIAS2006:デノンラボ>Snell AcousticやDALIのスピーカーなど新作ラッシュ

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仕上げや形状は金属素材を連想させるが、実はウッドキャビネット。相当な手間がかかっているはずだ
デノンラボのブースは新製品ラッシュだ。

まず今回デモンストレーションの主役となっているのは、ボストンに拠点を構えるSnell Acoustic社のフラッグシップスピーカーである「A7」である。

やや大柄で幅や奥行きが滑らかに変化する曲面構成のウッドキャビネットは見た目的にもインパクト十分だが、もちろん音響特性を突き詰めた結果の形状や構造だろう(内部定在波の低減と強度向上による無駄な響きの排除など)。トゥイーター上下をミッドレンジで挟み込む配置は位相特性向上などを狙うもので、その微妙な配置はコンピューター解析で割り出されたものとのことだ。

ゆっくりとは聴き込めなかったが、それでもおそらくは「狙い通りの音」なのだろうなと感じさせられた。外観や仕様からも見て取れるその狙いとは、正確なフォーカス、そして色付けの排除である。今回のデモ機はまだ完成品ではない(2007年春発売に向けて調整中)とのことだが、製品機への期待を膨らませるデモである。

ARCAMは「FMJ」シリーズのプリとプレイヤーを「FMJ C31」「FMJ-CD36T」にアップデート。ブースを訪れたときにはタイミング良くARCAM企画部門のジェフ・シーズ氏による解説デモが行われており、同シリーズのパワーアンプ「FMJ P1」、スピーカーはDALI「HELICON 400」というシステムでの音を聴くことができた。女性ボーカル中心の選曲やDALIとの組み合わせという部分でのマジックもあろうが、まさに「美音」。柔らかな歌声には「聞きほれる」という言葉がぴったりであった。


デモシステム。ちなみにカタログではDALI「Royal」シリーズとの組み合わせも推奨されている

通常の鉄とFMJに用いられた特殊素材とのタッピング比較。後者はまるで鉛を叩いたかのように響かなかった
技術的な解説内容は、シャーシの素材や構造、ボリュームの耐久性や正確さといったところへのこだわりなど、ベーシックなところに終始した。つまりARCAMは、特徴的な独自技術などの投入というよりも、ただシンプルに誠実なエンジニアリングによってこの音を作り上げているということだろう。


フロア型の「Mentor 6」とブックシェルフ型の「Mentorl 2」が用意される
DALIからも新製品が届いていた。「Mentor(メントール)」は「HELICON」と「IKON」の間に位置する新シリーズ。ルックス的にはIKONに近いが、リアルウッド仕上げになったことで上質感が増している。

今回は参考出品ということで、音出しも行われておらず、価格も未定となっている。「DALIの音は魅力的だがHELICONには手が届かない」という方はチェックしておいてほしい。

(高橋 敦)

TIAS2006report

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