公開日 2017/04/06 11:15
CHORDのキーマンが語る “全てが新しくなった” 「Hugo2」、そして「Poly」開発秘話
今後のポータブルオーディオ戦略も
アユートが先日開催したCHORD新製品発表会にて、DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「Hugo 2」(関連ニュース)と、Mojoをプレーヤー化する専用モジュール「Poly」(関連ニュース)が発表された。
この会場にて、CHORDのCEOであるジョン・フランクス氏、Hugo 2をはじめCHORDのDAC開発を一手に担うロバート・ワッツ氏、Poly設計担当のラジフ・ディブ氏にインタビューを実施。「Hugo 2」と「Poly」について、その詳細や開発秘話について話を聞くことができた。
ーー はじめにお聞きしたいのですが、「Hugo 2」について、初代Hugoユーザーからの評判はどういったものでしたか?
ジョン・フランクス氏(以下、フランクス氏) とても好評でした。まずすでに発表している海外では、初代Hugoを購入した人の多くはHugo 2もすでに注文したか、絶対に買うとフォーラムに書き込んでいます。初代のHugoにおいて否定的なコメントはほとんど見かけませんでした。
ーー 初代HugoからHugo 2の変更点はどういうものですか?
ロバート・ワッツ氏(以下、ワッツ氏) 端的にいうと、クロスフィードフィルター以外は全部変わったと言っても過言ではありません。細かく言うとクロスフィードのプログラムコード、Bluetooth回路とアナログ回路の一部は同じですが、ほかは変わっています。
ーー ほとんど変わったわけですね。
ワッツ氏 そうです。それとアナログ回路では「DAVE」から学んだことを投入しています。たとえば初段が16FSで二段目が256FSのWTAフィルター構成というのはそうですね。もちろんタップ長は異なりますが。特に二段目のプログラムコードはDAVEとまったく同一なのですよ。ここは開発にとても時間がかかるので、あえて同一のコードを使ったのです。
また、アナログノイズシェイパーもDAVEと似たものを使っています。使われている部品はDAVEのほうが良いものなんですが、設計的な観点からいうとトポロジーは同じものです。
ーー Hugo 2ではデジタル領域だけではなく、アナログ領域でも改善が図られているのですね。
ワッツ氏 はい。測定結果を見てもアナログセクションは大幅に改良されています。
ーー FPGAは初代Hugoから変わったわけですね。
ワッツ氏 そう、Mojoと同じくザイリンクスのシリーズ7を採用しています。ただし、Hugo 2では電池がより強力になり、ケースも余裕があって熱問題にも余裕が出たことから、Mojoに比べるとその力をフルに発揮できるようになったのです。DSPも100%使えるようになったし、メモリーも100%使えるようになりました。チップの力を99%は引き出せたかなと思います。
それに比べるとMojoはだいたい50%程度くらいだったのです。MojoでHugo 2並にやっていたら熱が大変なことになったし、電池も持たなかったでしょうね。
ーー 電源周りではどうですか?
ワッツ氏 バッテリーは初代Hugoからさらに強力なものになっています。それはHugo 2の消費電力が上がったために強力な電池を使う必要があったからです。電源回路もさらに洗練されたものになっていますよ。
ーー USB部分はどうですか?
ワッツ氏 USBもさらに進化しています。RFノイズが重要だということに気が付いたので、RFノイズフィルターをUSBに取り付け、USB周りへの給電もより効率の良いものに見直しました。この結果はかなり顕著なもので、もしヘッドホンを使ってHugo 2を聴くならば、光入力との差がわからないくらいUSB関連のノイズは減少しています(筆者注:電気的な絶縁効果が光接続並に優れているということ)。
この会場にて、CHORDのCEOであるジョン・フランクス氏、Hugo 2をはじめCHORDのDAC開発を一手に担うロバート・ワッツ氏、Poly設計担当のラジフ・ディブ氏にインタビューを実施。「Hugo 2」と「Poly」について、その詳細や開発秘話について話を聞くことができた。
ーー はじめにお聞きしたいのですが、「Hugo 2」について、初代Hugoユーザーからの評判はどういったものでしたか?
ジョン・フランクス氏(以下、フランクス氏) とても好評でした。まずすでに発表している海外では、初代Hugoを購入した人の多くはHugo 2もすでに注文したか、絶対に買うとフォーラムに書き込んでいます。初代のHugoにおいて否定的なコメントはほとんど見かけませんでした。
ーー 初代HugoからHugo 2の変更点はどういうものですか?
ロバート・ワッツ氏(以下、ワッツ氏) 端的にいうと、クロスフィードフィルター以外は全部変わったと言っても過言ではありません。細かく言うとクロスフィードのプログラムコード、Bluetooth回路とアナログ回路の一部は同じですが、ほかは変わっています。
ーー ほとんど変わったわけですね。
ワッツ氏 そうです。それとアナログ回路では「DAVE」から学んだことを投入しています。たとえば初段が16FSで二段目が256FSのWTAフィルター構成というのはそうですね。もちろんタップ長は異なりますが。特に二段目のプログラムコードはDAVEとまったく同一なのですよ。ここは開発にとても時間がかかるので、あえて同一のコードを使ったのです。
また、アナログノイズシェイパーもDAVEと似たものを使っています。使われている部品はDAVEのほうが良いものなんですが、設計的な観点からいうとトポロジーは同じものです。
ーー Hugo 2ではデジタル領域だけではなく、アナログ領域でも改善が図られているのですね。
ワッツ氏 はい。測定結果を見てもアナログセクションは大幅に改良されています。
ーー FPGAは初代Hugoから変わったわけですね。
ワッツ氏 そう、Mojoと同じくザイリンクスのシリーズ7を採用しています。ただし、Hugo 2では電池がより強力になり、ケースも余裕があって熱問題にも余裕が出たことから、Mojoに比べるとその力をフルに発揮できるようになったのです。DSPも100%使えるようになったし、メモリーも100%使えるようになりました。チップの力を99%は引き出せたかなと思います。
それに比べるとMojoはだいたい50%程度くらいだったのです。MojoでHugo 2並にやっていたら熱が大変なことになったし、電池も持たなかったでしょうね。
ーー 電源周りではどうですか?
ワッツ氏 バッテリーは初代Hugoからさらに強力なものになっています。それはHugo 2の消費電力が上がったために強力な電池を使う必要があったからです。電源回路もさらに洗練されたものになっていますよ。
ーー USB部分はどうですか?
ワッツ氏 USBもさらに進化しています。RFノイズが重要だということに気が付いたので、RFノイズフィルターをUSBに取り付け、USB周りへの給電もより効率の良いものに見直しました。この結果はかなり顕著なもので、もしヘッドホンを使ってHugo 2を聴くならば、光入力との差がわからないくらいUSB関連のノイズは減少しています(筆者注:電気的な絶縁効果が光接続並に優れているということ)。
次ページデジタルフィルター切換に新対応。拡張モジュール登場予定は?
関連リンク
-
【レビュー】密閉型を再定義、オーディオテクニカの“ウッドヘッドホン”「ATH-AWX7000」を聴く。『TCbA』思想の実力とは? -
JBLの新サウンドバー「Cinema SB580MK2」は“映画館”に迫るサウンド! 末尾に「SB510MK2」のレビューも -
オーディオテクニカの“ド定番”ヘッドホンにマイクが生えた!配信者&ゲーマー向け「ATH-M20xSTS/M50xSTS-WL」実機レビュー -
オーディオテクニカ特設ページ『Audio-Technica Station』リニューアルオープン! -
【割引クーポン有】QCYから「高コスパ」全部入りフラグシップヘッドホン誕生!「H6 Ultra」徹底レビュー -
ソニー新ウォークマン「NW-WM1ZM3 / WM1AM3 / ZX900」速攻レビュー! -
Earfun「Wave Pro X」徹底レビュー! “全部入り”高コスパヘッドホンの実力は?
クローズアップCLOSEUP
-
【レビュー】密閉型を再定義、オーディオテクニカの“ウッドヘッドホン”「ATH-AWX7000」を聴く。『TCbA』思想の実力とは? -
JBLの新サウンドバー「Cinema SB580MK2」は“映画館”に迫るサウンド! 末尾に「SB510MK2」のレビューも -
オーディオテクニカの“ド定番”ヘッドホンにマイクが生えた!配信者&ゲーマー向け「ATH-M20xSTS/M50xSTS-WL」実機レビュー -
オーディオテクニカ特設ページ『Audio-Technica Station』リニューアルオープン! -
【割引クーポン有】QCYから「高コスパ」全部入りフラグシップヘッドホン誕生!「H6 Ultra」徹底レビュー -
ソニー新ウォークマン「NW-WM1ZM3 / WM1AM3 / ZX900」速攻レビュー! -
Earfun「Wave Pro X」徹底レビュー! “全部入り”高コスパヘッドホンの実力は? -
AVIOT初のBluetoothスピーカー「WS-Q1PNK」の“生活を彩るサウンド”を自宅でレビュー -
ヘッドホン加水分解の悩みにサヨナラ! オーディオテクニカの交換用ヘッドバンド「HP-HBM50x」を試してみた -
築23年マンションをリノベ、140型/5.1chの本格ホームシアターに!65型テレビとの2ウェイシアター -
AVIOT完全ワイヤレスイヤホン「TE-W2」&最新ピヤホン「TE-W2-PNK」徹底レビュー! -
スピーカーやアナログプレーヤーの音質アップの方法とは?お金をかけずにスグできる4選 -
オーディオテクニカ「ATH-AL5NC」速攻レビュー!「開放型なのにノイキャン」な新提案に評論家も「これはいい」 -
Astell&Kernの第3世代真空管DAP「A&ultima SP4000T」。最大54通りの音質カスタマイズの使いこなしを探る -
【10%オフクーポン配布中】SOUNDPEATSの“音質重視” 完全ワイヤレス「Air6 Pro」を徹底チェック! -
ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless 5」レビュー。さらに進化した音質&ノイキャンを徹底解剖! -
散歩でも家事でも!ビクター「nearphones」は“ながら聴き”生活の理想的なパートナー -
【動画&レビュー】「こいつは別格!」TCL最新テレビが凄すぎる! 評論家がX11L/C8L/C7Lを本気で見比べた -
Bowers & Wilkins「Px8 S2」を歴戦の評論家たちが高評価する理由とは? -
名エンジニアが思い描いた“自然な音”がそこにある。Grell Audioのヘッドホン「OAE2」を聴く -
ガラス振動板の立役者、GAIT自社製イヤホン/ネックスピーカー「GlaXfi-N01」が高コスパ!実力をチェック -
電流モードアンプ搭載の“弩級ポタアン”Questyle「M18i Max」を聴く -
TCL「SQD-Mini LED」VGP審査員特別賞受賞記念座談会。審査員が語り尽くす「液晶テレビの進化」と、X11L/C8L/C7Lの実力 -
ゼンハイザー「ACCENTUM Clip」は『らしさ』全開の実力機!同社初イヤーカフ型イヤホンを徹底レビュー -
これ7,980円で合ってる? QCY「MeloBuds N65」は現代人のニーズに応える高コスパイヤホン -
“Music First”のスピリッツ息づく。イギリス名門・ARCAMの最新プリメインが秘めるスマートな音楽性を聴く
アクセスランキング
RANKING
10/29 13:22 更新


















