銀座の老舗レコーディングスタジオ ONKIO HAUSにて開催

五感で味わうレコードの楽しみ。amphion×オーロラサウンドとイタリア・ワインのマリアージュを堪能

公開日 2026/07/28 06:35 筑井真奈
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銀座の老舗レコーディングスタジオ ONKIO HAUS(音響ハウス)にて、amphionのスピーカーとaurorasoundの真空管アンプ、そしてイタリアワインを楽しむイベントが、7月26日(日)に開催された。

ONKIO HAUSのStudio 1にて、amphionのスピーカーをアナログレコードとワインとともに楽しむ会が開催

amphionはフィンランドのスピーカーメーカーで、スタジオ向けとコンシューマー向けにそれぞれラインナップを展開している。現在スタジオ向けについてはミックスウェーブが代理店、コンシューマー向けについては現在正規代理店はなく、ONKIO HAUSが一部サポートを行う形で国内販売がなされている。

そういった縁もあり、今回のイベントにはオーディオファンと言うよりは、ラジオDJや音楽制作関係者、スタジオエンジニアなどが多く来場。真空管アンプとアナログレコードによる豊かなオーディオ再生を、ワインのテイスティングとともに楽しんでいた。

メインのスピーカーは、amphionのコンシューマー向けトップラインとなる「Krypton3X」。スリムな3ウェイフロア型スピーカーで、10インチのアルミニウムウーファーを搭載。amphionの他のラインナップにはパッシブラジエーターを搭載するものもあるが、本機は背面にバスレフポートとなっている。

 amphionのアジア・パシフィック代表のマイケル・J・ディスタシオさんが、コンシューマー向けのトップラインとなる「Krypton3X」を紹介

真空管アンプにはaurorasoundの「HFSA-02」、フォノイコライザーには同じく「VIDA Supreme」を組み合わせ。アナログプレーヤーにはTHORENS、プラタナスのカートリッジを装着する。またインターコネクトケーブルや電源ケーブル、電源タップなどはすべてフルテックのものを活用している。

aurorasoundのプリメインアンプ「HFSA-02」(上)とフォノイコライザー「VIDA Supreme」(下)

イベントの冒頭、amphionのアジア・パシフィック代表のマイケル・J・ディスタシオさんが挨拶。「この部屋はONKIO HAUSのなかでも一番大きなスタジオで、坂本龍一の『戦場のメリークリスマス』が収録されたスタジオなんです!」と紹介。このStudio 1は以前山本剛の公開レコーディングなどでも来たことがあるが、天井が高く自然な響きで、amphionの洗練されたサウンドの魅力をたっぷり味わわせてくれる。

続いてはaurorasound代表の唐木シノブ氏が登場し、アンプの紹介とともに唐木氏の秘蔵レコードを次々に再生した。ダイアナ・クラールから始まって、スリー・ブラインド・マイスレーベルの鈴木勲「BLOW UP」、ステレオ録音初期ならではの実験的な録音がなされた「provocative percussion Vol.10」と、時代を遡る形で再生していく。

「いまはスピーカーやアンプがとても進化していますから、昔のレコードをとてもいい音で聴くことができます。古い録音から新しい発見がたくさん得られるんです!」と、唐木氏はレコードならではの楽しみを熱弁する。

とくに琴と津軽三味線によるダイレクトカッティング盤、宮下 伸『驚異のサウンド 三十絃の世界』(1977年)の鮮烈なサウンドには耳を奪われる。音楽関係の仕事をしている外国人も多く来場しており、日本の伝統楽器の独特なサウンド、またそれを解像度高く捉えた録音技術の高さにも大変驚いた様子。その新鮮な反応に唐木さんもニンマリ。

アナログプレーヤーにはTHORENSを組み合わせる。カートリッジはプラタナスを使用している

amphionのスピーカーは解像度高いが決して押し付けがましいところがなく、三次元的な奥行きもしっかり表現する。ジェフ・ベックのギターの抉り出す低域、粘る中高域と、ギターの神様のテクニックを存分に引き出してくる。洗練された清潔な音場感を出しながら、けっしてそっけないかんじではなく、包まれるような音の世界を描き出すのは、真空管アンプのエモーションゆえか。

電源ケーブルや電源タップなどにはすべてフルテックを活用している

後半はイタリア・ワインのテイスティング会。マイケルさんの父親はシチリアにルーツがあることから、今回はシチリアの赤ワイン「サンタ・チェチリア」と白ワイン「アレマンダ」を1本ずつチョイス。「耳でたっぷり楽しんでいただいたあとは、ワインの香り、そして味を舌で存分に味わってください」とマイケルさん。

ワインのテイスティングの楽しみ方を紹介するマイケルさん

ワイングラスは大ぶりで、「まず鼻をいれてそのアロマを堪能し、それから口に含んで味わってください」とテイスティングのお作法についても解説。白ワインはドライで花の香りのような華やかさのあるワイン、赤ワインの「サンタ・チェチリア」は音楽の守護聖人の名から取られたもので、豊かな果実みと力強さを感じられた。

日本のオーディオショウでは、じっと座って微動だにせずに音楽と向きあうことも多いが、ここではワインや会話も楽しみながら、豊穣な音楽の世界を楽しめる。ワインと音楽の素晴らしいマリアージュで、五感の全てを満たされたイベントとなった。

キーボーディストのフィリップ・ウーさんも登場。ワインと音楽の楽しみについて語ってくれた

ONKIO HAUSはイマーシブオーディオにも力を入れており、amphionのスピーカーを活用したドルビーアトモス対応のスタジオも新設、映画の主題歌の制作なども手掛けている 

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