【HAAショウ】フルテックのアクセサリー聴き比べも注目!トーレンス&パラダイムのアナログ再生を味わう
音元出版主催による「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ」が、昨年の大好評を受け2回目が開催された。
Room2は、初参戦のPDNとフルテックによる合同ブース。ここ数年ぐっと存在感を高めているカナダの気鋭のスピーカーブランド・パラダイムをメインに、ハイレゾストリーミングからアナログ再生まで、幅広い音楽ソースを用意して来場者の耳を楽しませていた。スピーカーケーブルにはフルテックの「Speakerflux NCF」を組み合わせている。
今年の注目は、なんといってもBLUESOUNDのフラグシップモデル「NODE ICON」。Amazon Musicにもいち早く対応、もちろんQobuzも再生できるネットワークプレーヤーであり、来場者も耳を傾ける。事前の来場者アンケートでも「ストリーミングの高音質化」への関心は高く、既存システムにアドオンで楽しめNODE ICONはぴったりの製品。
フルテックの時間では、今年のオーディオアクセサリー銘機賞受賞モデルを重点披露。インラインフィルター「Flow-28 NCF」の有り無しの比較や、電源ケーブル「Origin Power NCF」のゴールドメッキとロジウムメッキの比較など、なかなか聴けない聴き比べを実施する。
Flow-28 NCFは、既発売のFlow-28のインレット部分にNCFを投入して、静電気抑制効果をさらにグレードアップしたもの。フィルターによる効果と合わせて「二刀流」で音質改善ができるとアピールする。今回はエソテリックのCDプレーヤーにつきて有り無しを比較。夏川りみと黒澤薫のデュオボーカルでは、ピアノのつぶだちの鮮明さ、2人の声の掛け合いの生々しさに大きな違いを感じられて驚く。
また、ファンダメンタルのプリメインアンプ「aina」が本邦初披露。ファンダメンタルは、「アンプのカリスマ」とも名高い鈴木哲氏によるアンプブランドで、今作も入魂の一台。開場すぐの講演にも関わらず、このアンプを目当てに来た!という来場者が部屋に押し寄せる。
パラダイムの「Persona B」を組み合わせて再生すると、マーカス・ミラーのバッキングのグルーヴの色濃さに息を呑む。また、人の声の肉声感をしっかり引き出すサウンドにはすっかり聴き惚れてしまう。
オーディオデザインの時間では、プリメインアンプ「DCPMA-100RE」と、セパレートアンプ「DCP-240R」「DCPW-240」をフィーチャー。スピーカーはフロア型の「Persona 7F」を使用している。オーディオデザインはイベントで体験できる機会は珍しく、会場は満員状態。
代表の大藤 武さんは同社のDAコンバーター「DCDAC-180」について、「ESSのDACチップを使いながら、後段のIV変換の部位をディスクリートで組んでいます」とオーディオデザインならではの音作りのこだわりを熱く解説。ストレスのない伸びやかなサウンドに、来場者も食い入るように耳を傾けていた。
小原由夫氏の講演時間はトーレンスのアナログプレーヤー「TD1601」をメインでフィーチャー。小原氏が今年購入したレコードの中でも、「3本の指に入る音の良さ」と推薦するサマラ・ジョイのレコード『ポートレイト』を再生する。
A面2曲目の「ラヴバードの誕生」について、小原さんはサックスやトロンボーンの楽器の定位感が綺麗に再現されるさまを聴いて欲しい、と聴きどころを解説。アカペラからスタートするその声の表現や空間表現の奥行きをたっぷり味わわせてくれた。
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