アクリル棚板と独自開発のフットが特徴

アイレックス、ニュージーランドのオーディオラックメーカー「AG Lifter」の取り扱いを開始

公開日 2025/08/14 10:42 編集部:筑井真奈
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アイレックス(株)は、ニュージーランド・オークランドに拠点を置くオーディオラックメーカー「AG Lifter」社の取り扱いを9月1日より開始する。

AG Lifterのラック。アクリルの棚板が特徴で、左がApolloシリーズ、右がCrescendoシリーズ

AG Lifterは、2018年に創設者のAndre Gil(アンドレ・ジル)氏が創業したブランド。アンドレさんはレースカードライバーであったと同時に振動制御の専門家で、1999年にAE Gil Technologiesというレースカー専門のエンジンパーツメーカーを設立、フェラーリやシボレーといったメーカーへ、エンジンやその周辺機器の対振動耐久性を上げるコンポーネントを供給してきた。

ジル氏はオーディオファイルでもあり、エンジンパーツ製造で培った振動対策技術をオーディオに応用できないかと考えた。その結果、振動対策が一番大切なのはラックだと着目し、AG Lifterブランドを設立、製造を開始した。

AG Lifterによる振動対策技術の考え方

AG Lifterラックの最大の特徴は、オーディオ機器からアクリルラック板を介して不要な共振を排出し、「Dulcet 19」アイソレーションフットという独自設計のインシュレータで減衰させた後、共振成分はラックフレームへと伝達、合金押出成形のパーツとラック柱を通して空気中へ放出させるところにある。「ライブフレーム」と呼ばれるこの手法によって、ラックが共鳴やエネルギーを蓄積せずに空気中に放出させている。

独自のアイソレーションフット「Dulcet 19」

一見シンプルな構造に見えるAG Lifterだが、例えば「Apolloシリーズ」の4段ラックでは実に352個ものパーツを駆使して振動対策を行っている。

AG LifterにはApollo(アポロ)、Crescendo(クレッシェンド)の2種類のラインナップを用意しており、発注時に2段、3段、4段ラックを選択可能。また積み上げ式ラックであるため、後から段を追加することも可能となる。またアンプ用の1段ラックも用意している。設置する機材のサイズによって幅、奥行、高さはカスタムでの製作も可能だ。

Apolloのパワーアンプ用ボード

なお、日本発売仕様は地震対策が施されたカスタム仕様となっている。

代表的な製品の価格は下記の通り(税込)。

Apolloシリーズ

2段ラック 3,520,000円
3段ラック 4,125,000円
4段ラック 4,785,000円
アンプスタンド(1段) 1,375,000円

Crescendoシリーズ

2段ラック 1,672,000円
3段ラック 2,112,000円
4段ラック 2,772,000円
アンプスタンド 891,000円

その他くわしい仕様はアイレックスのウェブサイトを確認されたい。

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