ESS製フラグシップクラスDACチップ「ES9039Q2M」を2基搭載

Volumio、ブランド初のUSB-DAC「Preciso」。デュアルDAC仕様、I2S入力搭載

公開日 2025/05/23 17:44 編集部:松永達矢
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トップウイングサイバーサウンドグループは、同社が取り扱うVolumioより、ブランド初のUSB-DAC「Preciso」を5月30日(金)より順次出荷開始する。価格は132,000円(税込)。

「Preciso」
最新フラッグシップクラスのDACチップ・ESS「ES9039Q2M」を左右チャンネルに1基ずつ搭載する、ブランド初のUSB-DAC。I2S(HDMI)入力の搭載で、幅広いコンポーネントとの接続性を確保。USB、およびI2S入力時にはPCM 768kHz/32bit、DSD512のネイティブ再生をサポートする。

なお、モデル名はイタリア語で「正確」を意味するとのことで、「その名が示す通り、妥協のないエンジニアリングと音の正確さを誇ります」と同社はアピールしている。

搭載されるDACチップは、基板上で電源ラインからグラウンドパターンまで完全に鏡像配置したハイパーシンメトリカル回路を採用し、チャンネル間クロストークを理論値まで抑え込んだと説明する。各DACの経路には選別されたSMD抵抗/C0Gコンデンサなど電気性能に優れる部品のみを実装。また、電流・電圧変換と電圧増幅にはTI製のオペアンプ「OPA1612A」を採用するといった設計により、S/N比128dBとTHD+N-122.5dBを達成したという。

同ブランドのネットワークトランスポート「Rivo+」にも搭載されるMEMSクロックを本モデルにも搭載。これにより、従来の水晶発振器の弱点である機械共振や温度ドリフトによる影響を構造上排除できるとのことで、振動や周辺温度の変化があっても常に最良のクロック精度を保つとしている。

背面部


電源系はアナログ系・デジタル系で完全にセパレート。各セクションに超低ノイズ・リニアレギュレータを個別配置し、グラウンドも物理的に分割することで、デジタルスイッチングの影響がアナログに侵入する経路を遮断しているとのこと。さらにDC入力直後には5000µF以上の大容量ポリマーコンデンサと多段インダクタを組んだLCフィルターを実装するなどの工夫が盛り込まれている。

デジタル入力はUSB2.0、S/PDIF同軸、S/PDIF光角、I2S(HDMI – PS Audio方式準拠)。アナログ出力はRCA、XLR(デジタルボリュームによる音量調整可)を搭載。また、機能として8種類のデジタルフィルターを用意する。外形寸法は270W×50H×150Dmm、質量は2.25kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック