アルミ削り出しシャーシを新採用

TAD、550Wの高出力ステレオ・パワーアンプ「TAD-M2500TX」。税込352万円

公開日 2025/03/19 16:00 編集部:岡本雄
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テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ(TAD)は、 “Evolutionシリーズから2chパワーアンプ「TAD-M2500TX」を、4月中旬より発売する。価格は3,520,000円(税込)。

TAD「TAD-M2500TX」

回路レイアウトの刷新や新たな電源トランスの導入、アルミ削り出しシャーシの採用などによって従来モデルからさらなる改良を図り、定格出力550Wのハイパワーを実現した2chパワーアンプ。同シリーズのスピーカーシステムとの組み合わせることで、TADならではのパワフルでクリアなサウンドを再生するとアピールする。

スピーカーの振動板を正確に駆動するためには、ボイスコイルに流れる正負の電流発生源を完全に同一にする必要があると同社は指摘。これを踏まえ本機では、増幅回路に入力から出力まで、完全に独立したアンプをバランス接続したBTL方式を採用。正負電源の対称のみならず、すべての電源回路が独立した設計となっている。

接合部のないデザインのアルミ削り出しシャーシを新たに採用。これによって、対称性の基準となるアースポイントのさらなる低インピーダンス化も実現。さらに電気面、構造面の観点からアースポイントを新設計したほか、ファーストステージの回路およびレイアウトの刷新も行うなどして正負左右の対称性を追求したという。 

アルミブロック削り出しのシャーシは振動制御にも貢献。質量が大きく接合部がないことから外部からの振動に強く、安定した音楽信号をスピーカーへ送り出すとのこと。

そのほか振動制御後術として、スパイク内蔵型インシュレーターによる3点支持構造を採用。床からの振動影響を低減したISOマウントを実現し、荷重ポイントの明確化や床からの振動の影響を抑制することでアイソレーション性能を強化。音の情報量や力強さ、空気感を向上したという。

電源部では、1kVAクラスの大容量トロイダル型電源トランスによる電源回路を採用。電源トランスの内部巻線を直出しすることで引き出し線との接点を削減し、高純度化を図っている。直出し線のターミナル、基板マウントターミナル、締結ビスに非磁性のメッキと無酸素銅(OFC)を用いることで、磁性歪を徹底的に排除しているとのこと。

また、トロイダルコアの断面をリング型とすることで、て巻線との結合を強化。これによって、リーケージと振動を大幅な低減を図り、純度が高く応答性に優れた電源供給を可能にしたと説明している。 

クラスD出力段には、 低損失と高速性を兼ね備えた超低オン抵抗・リードレスパッケージのパワーMOSFETを導入。応答性が高く、しなやかで力強い音質に貢献するとしている。アルミ削り出しシャーシの放熱構造と相まって、余裕をもって550W×2chのハイパワーを駆動する高い出力性能も備える。 

スピーカーの各ユニットと各アンプを直結することで、ユニット間での干渉を排除しセパレーションを向上するBi-Amp機能を搭載。本機を2台使用したBi-Amp接続をすることで、アンプとスピーカーの本来の性能を引き出し、歪みの少ない澄んだ音を再生するとのこと。 

Reference シリーズ”で採用している強固かつ高品位な大型スピーカーターミナルを装備。機械的、電気的な接続の安定化を図っており、スピーカーケーブルの性能を最大限に引き出すとしている。 

定格出力は550W/1kHz・4Ω、S/N比は112dB以上、周波数特性は10Hz - 50kHz(+0dB/-3dB)、消費電力は250W(待機時消費電力0.5W)。外形寸法は440W×170H×467Dmm、本体質量は42kg

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