新開発の駆動制御回路なども搭載

ティアック、放送局用CDドライブを改良・搭載したCDトランスポート「PD-505T」

公開日 2023/05/17 18:50 編集部:杉山康介
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ティアックは、同社 “Reference 500シリーズ” のCDトランスポート「PD-505T」を6月10日より発売する。価格は162,800円(税込)。本製品は5月18日よりドイツ・ミュンヘンで開催の「HIGH END MUNICH 2023」に参考出品される。

PD-505T

放送局で長年使われている同社開発のCDドライブ「CD-5020A」をベースに、改良・最適化した専用設計のドライブを搭載。セミフローティングマウントによる制振対策や、スピンドルモーターをコントロールして自然な回転状態を実現するという新開発の駆動制御回路によって、正確で鮮度の高いCD読み取りを実現したという。

放送局で使われてきた「CD-5020A」をベースにした専用設計のCDドライブを搭載

クロックには低位相雑音タイプの水晶発振器を採用。さらにBNC端子は10MHzの外部クロック入力が可能なため、より高精度なクロックを用意することでさらなる音のグレードアップが可能だとしている。なお、本機にはDAC機能を搭載しないため、別途DAC製品を用意する必要がある。

電源はトロイダルコアトランスを用いたディスクリート回路で、CDドライブ/マイコン/オーディオ回路それぞれに独立のものを搭載。さらにディスプレイOLED用、CDドライブおよびマイコン回路用、オーディオ回路用でそれぞれに専用の2次巻線と整流回路を設置し、電源をセパレートしている。

筐体の全てを外来ノイズに強い金属パネルで構成し、PCなどから発せられる電磁ノイズの侵入を抑制。両サイドの8mm厚アルミパネルはシャーシ、前後パネルに不要なねじれや歪みを与えない取り付け構造としたほか、トップパネルはネジで締め付けず、サイドパネルのみで挟み込むセミフローティングにすることで、開放感に優れた音を実現したとのこと。

シルバーモデル

ブラック/シルバーの2色をラインナップ

フットには新開発のオリジナル3点支持フット「Stressless Foot」を採用。シャーシに反固定状態にすることで自由に振動させ、より自然な音の響きを得るというコンセプトに基づいたもので、削り出しのスチール製フットをシャーシの底面にぶら下げる状態で装着。床面のわずかな歪みにも影響されることなく安定した設置を可能にし、従来のフットのような定位感がありながら、より自然で豊かな響きを実現したという。

製品の背面

出力はRCA同軸デジタル端子と角形光デジタル端子を1系統ずつ搭載。消費電力は4Wで待機時消費電力は0.3W、外形寸法は290W×84.5H×248.8Dmm、質量は4.0kg。製品には電源コードやリモコン「RC-1338」、フット用クッション×3などが付属する。

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