SOULNOTEの3rdステージアンプ「METIS」

SOULNOTE、新型Type-R搭載無帰還モノラルパワーアンプ「M-3」を正式発表。税込165万円

公開日 2022/05/19 10:00 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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(株)CSRが展開するオーディオブランドSOULNOTEは、モノラルパワーアンプ「M-3」を9月に発売する。カラーはプレミアム・シルバーとプレミアム・ブラックを用意し、価格は1,650,000円(税込/1台)。

SOULNOTE「M-3」プレミアム・シルバー

SOULNOTE「M-3」プレミアム・ブラック

「M-3」は、「大電流を扱うパワーアンプは単機能に徹するべし!」という思いから誕生したモデルで、SOULNOTEこだわりの無帰還シングルプッシュプル構成を採用、入力端子はXLR1系統のみ、スピーカー端子も1系統のみを搭載する。またメイン筐体とアンプコンテナが物理的に完全に分離した別筐体となっており、それぞれ3本のスパイク足で自立する構造となっている。

「M-3」の背面端子。XLR入力1系統のみを搭載

産業用キャンタイプ出力トランジスタを新たに搭載。またドライバー段は「A-2」と同じ出力段トランジスタを採用し、トータル4段ダーリントン・シングルプッシュプルで構成している。

「M-3」の内部構造

メインヒートシンクには、軽量かつ小型の銅板を採用。このヒートシンクはキャンタイプトランジスタへの給電バスバーを兼ねており、キャンタイプトランジスタの端子はバスバーを貫通し、直下の基板に直接マウントしている。その結果、音質劣化や不安定さを払拭し、「解放感や透明度」といった音質にも貢献しているという。

バスバーと兼用される銅板のヒートシンク

電圧増幅段は、無帰還作動回路「Type-R回路」をパワーアンプ用に新設計。バイポーラトランジスタ4個と抵抗10本のみで構成される。また電源トランスは超低銅損1600VAトロイダルトランスで、フロントパネルに垂直にマウントしている。有害な振動が筐体に伝わらないよう、チタンワッシャーで浮かせた上で直下の1点スパイクで接地される。

無帰還差動回路となる新型Type-R回路

整流コンデンサーは470μFの高耐圧小容量低倍率箔フィルターコンデンサを搭載。また整流ダイオードは最新のSiCダイオードを新たに採用している。

フロントパネルに垂直にマウントされた電源トランス

外形寸法は340W×251H×512Dmm、質量は約31kg。専用ラック、電源ケーブル、専用スピーカーケーブルが付属する。専用ラックは、SOULNOTEのオーディオラック「RAR-001」のブラックをM-3に合わせて縦長形状にしたもの、専用スピーカーケーブルは「RSCシリーズ」と同等のものが付属される。

最大出力は160W(4Ω)、全高調波歪率は0.1%(1W)、周波数特性は2Hz〜200kHz、入力感度/インピーダンスは1V/25kΩ、ゲインは28dB、消費電力は110Wとなっている。

なお、今回の「M-3」と既発売のプリアンプ「P-3」をセットで、SOULNOTE 3rdステージアンプシリーズ「METIS」(メーティス)と命名。P-3とM-3のコンビネーションにより、「リアルでホログラフィックな広大な空間が目の前に現れます」とアピールしている。

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