ESS「ES9026Pro」を4基搭載

アキュフェーズ、上位機種の技術を継承するCD専用プレーヤー「DP-450」。弾性ダンパーを新規開発

2021/05/10 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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アキュフェーズは、上位機種の技術を搭載しつつディスクの読み取り精度を高めたCD専用プレーヤー「DP-450」を発売する。価格は396,000円、発売時期は6月中旬予定。2017年に発売された「DP-430」の後継機となる。

ACCUPHASE「DP-450」

「DP-450」では、共振周波数での振動の伝達を大幅に抑える専用の弾性ダンパーを新規開発。弾性ダンパーがトラバース・ユニットを支えることで、対物レンズ・アクチュエーターに伝わる振動を削減しているという。

新開発の弾性ダンパー(左右2箇所ある丸いパーツ)をマウントしたディスク機構部

ディスク機構は土台となる強靭なメカニカル・ベースに搭載され、その上に大型ブリッジを取り付けることで耐振性を高め、またブリッジ本体とプレートの間に連続気泡体を挟んだ三層構造にすることで、ディスクの回転や振動音を伝わりにくくしている。さらに、ドライブメカを支えるシャーシを7点構成から2点構成の高剛性一体化構造とし、光学ピックアップの耐震性をDP-430に比べて10倍に向上させたとしている。

DAコンバーターにはESSの「ES9026Pro」を4回路並列で搭載。独自のMDS+方式となっており、デバイス単体の変換誤差を削減している。

DP-450のDACアッセンブリー部

デジタルフィルター回路には、上位モデルから踏襲した「Direct Balanced Filter」回路を搭載。また、高性能オペアンプ「LME49720」をシリーズで初採用。ラインとバランス出力の干渉がないよう、それぞれの出力回路を独立させている。

DP-450の内部

入力はUSB2.0に対応するUSB Type-Bのほか、Optical、Coxial回路を各1系統ずつ搭載。USB入力における最大サンプリングレートはPCMが384kHz/32bitとDSDは11.2MHz(ASIOのみ)。USBドライバはVer.3にアップデートされ、DELAのマーカーレスDSD再生に対応する。

DP-450のリアパネル

出力はアナログXLR、RCAを各1系統に、デジタル出力としてOptical、Coxial回路を各1系統搭載し、トランスポートとしても利用できる。S/Nは119dB、ダイナミックレンジは116dB、周波数特性は0.7Hz - 50kHz(+0、‒3.0dB)まで。サイズは465W×151H×393Dmm、質量は13.7kg。

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