新設計の電源トランスなど採用

スタックス、新ミドルクラス半導体ドライバーユニット「SRM-400S」

2021/04/23 編集部:小野佳希
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(有)スタックスは、全段FET採用DCアンプ設計を採用したミドルクラス半導体ドライバーユニットの新モデル「SRM-400S」を5月13日に発売する。価格は121,000円(税込)。

SRM-400S

2015年に発売した「SRM-353X」の後継モデル。初段にカスタムのローノイズDUAL FET、さらに終段(増幅段)にもFETを搭載。使用されるDUAL FETは上位機「SRM-700S」同様、全て左右の特性を計測し選別したものをマッチング。上位機種で採用された電圧増幅段オールFETアンプの設計と製造ノウハウを継承している。

背面端子部

また、先行する形で3月に発売した真空管式モデル「SRM-500T」同様、従来の高電圧回路に加え、新たに低圧回路用の巻線を設けた新設計の電源トランスを採用。この低圧巻線を採用することによって電源の効率が良くなり、従来のドライバー・ユニットに比べて省電力化と音質の向上を実現したという。

内部構造

加えて、前モデルから横幅を拡大することでさらに剛性をアップした新シャーシを採用。非磁性アルミを多用したハイブリッド構造とし、振動などの物理的な外来ノイズの影響について、さらなる抑制を図っている。

STAX製品に共通するカスタムメイド二重軸4連ボリュームやRCA入力のパラレルアウト機能も従来機種同様に搭載。信号回路にカップリングコンデンサを一切使用しない完全DCアンプ構成も引き続き採用している。

入力系統はRCAとXLRの排他使用。音質傾向は「半導体回路の持つ高解像度サウンドや躍動感に溢れた低域再生を引き継ぎながら、SRM-353Xに比べてバランス感の良さを追求」したとのことで、「低域から高域まで個々の帯域を落ち着きのある表現にまとめた」としている。

周波数帯域はDC〜90KHz(SR-L500 MK2 1台使用時)で、増幅度は60dB、高調波歪み率が0.01%以下(1kHz/100Vr.m.s.出力時)。入力インピーダンスは50kΩ(RCA),50kΩ×2(XLR)で、最大出力電圧が400Vr.m.s.(1KHz)、バイアス電圧はDC580V。

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