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VECROSは「魔法びんヘッドホン」試作機も

<ポタフェス名古屋>HIFIMAN、新フラグシップDAPを披露/スタックス、静電型用のDAC内蔵ポタアン

2018/03/18 編集部:成藤正宣
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3月17日、愛知県名古屋市のナディアパークにて開催された「ポータブルオーディオフェスティバル2018 愛知・名古屋」。本記事では、HIFIMAN/VECLOS/PLENUE/Ar:tio/完実電気/STAX等のブース模様をお伝えする。

HIFIMANのブースでは、開発に2012年から2017年まで5年をかけたという新フラグシップDAP「R2R2000 ”太子”」が国内で公開された。

R2R2000 “太子”

従来のフラグシップ機「HM901s」から大幅に小型化/軽量化され、右肩にボリュームホイール、右側面に電源ボタンを備えたデザイン。ヘッドホン端子は3.5mmと4.4mmの2種類を搭載。4.4mm端子だけでなく、3.5mm端子でも専用プラグにてバランス駆動ができるという。画面操作は、静電型タッチ式の液晶画面にて行う。

従来のフラグシップ「HM901s」との比較。大幅なサイズダウンを実現

DACは、バー・ブラウンのマルチビットDACチップ「PCM1704K」を採用。USB-DACとしてPC/スマートフォンに接続することも可能。また、専用アプリを使用することで、Bluetoothで96kHz/24bitまでの伝送が行えるとのこと(技術などの詳細は現時点で明かされなかった)。256GBまで対応のmicroSDカードスロットを1機搭載する。

充電はUSB Type-C端子から行い、ハイレゾ音源の連続再生時間は約8時間。なお、省エネモードに設定して低音量再生することで、約50時間まで再生時間を延長することができる。

日本での発売時期/価格は未定だが、同社スタッフによれば夏頃には目処を付けたいとのこと。また、中国における市場想定価格は日本円換算で約27万円となっている。

サーモス(株)によるVECLOSのブースは、魔法びんの技術を応用したヘッドホン、イヤホン、スピーカーを出展した。

過去のイベントではデザインモックのみ参考出展されていたヘッドホン「HPT-700」は、音が実際に聴ける状態の試作機が登場。ハウジングにチタン、バッフルにアルミを採用。ハウジング部には魔法びんに使われている真空技術を応用した真空二重構造を用い、クリアなサウンドや軽量化を実現しているという。

チタンハウジングのヘッドホン「HPT-700」は音出しできる試作機が出展

バリエーションとして、ステンレスハウジングにABS樹脂のバッフルも検討しており、チタンハウジングは滑らかさ、ステンレスハウジングは華やかさのある音になるという。価格については「ミドルレンジを想定している」とのこと。

また以前からイベント出展されているイヤホン「EPT-700」「EPS-700」「EPS-700」「EPT-500」の4種類も引き続き公開された。いずれもBAドライバーを搭載したイヤホンで、型番の「EPT」がチタンハウジング、「EPS」がステンレスハウジング。「700」と「500」で異なるBAドライバーを採用する。ヘッドホン/イヤホンともに夏頃の発売を予定しているという。

イヤホンもチタンとステンレスのバリエーションを展開する

COWONブースは、3月14日に発表された新DAP「PLENUE 2 Mark II」(関連ニュース)が国内初披露。従来機種「Plenue 2」をベースに、内蔵メモリを256GBにアップさせ、最大再生時間も約10時間30分へと強化。アンプ特性も向上させたというモデルだ。

PLENUE 2 Mark II

使用状況を学習する「AI オーディオ」を搭載する

新機能として、使用状況を学習して音量やイコライザー、シャッフル再生などを最適化する「Aiオーディオ機能」も搭載。現段階では、一度最後まで再生した楽曲が分析対象となり、Ai機能が働くようになっているという。

TTR株式会社のAr:tioブースは、独自技術を搭載し、オーバーヘッド型ヘッドホンのような音場を再現するというイヤホン「CU1」(関連ニュース)が出展された。2月23日に発売された最新モデルで、独自のイコライジング技術「a.i.m」により自然な高域が再生できるという。

広い音場が特徴の「CU1」

さらに今後発売予定のチタン製イヤホン「RK01」も公開。RK01はナチュラルさとフラットさに主眼を置いた設計とのことで、通常の3.5mmアンバランスケーブルに加えて2.5mm/4.4mmのバランスケーブルを同梱。価格は3万円前後を想定しているという。

ナチュラル&フラットな音を目指しているというチタンイヤホン「RK01」

完実電気ブースはFENDER、SHURE、B&Oの3ブランドが出展。FENDERからはインイヤーモニター「FXA」シリーズ、SHUREからはBluetoothリケーブル「RMCE-BT1」、B&OからはBluetoothヘッドホン「H9i」「H8i」、完全ワイヤレスイヤホン「E8」などが登場した。

B&Oの完全ワイヤレスイヤホン「E8」

Fenderではダイナミックドライバー1基の「FXA2」が人気だという

SHURE初のBluetoothケーブルや、B&O初の完全ワイヤレスイヤホンなどに注目が集まっていた。FENDERのイヤホンでは、フラグシップモデル「FXA11」や、価格と性能のバランスに優れているというダイナミック型モデル「FXA2」が人気とのことだ。

STAXブースでは、同社静電型ヘッドホン専用のDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「SRM-D10」が初公開された。USB入力はPC/Android/iOSに対応しており、PCM 384kHz/24bit、DSD 5.6MHzまでのフォーマットに対応。小型のイヤースピーカーから大型のヘッドホンまで駆動することができる。

STAXの静電型ヘッドホンを駆動できるポタアン「SRM-D10」

静電型ヘッドホン各種も出展され、ポータブルアンプで試すことができた

発売の時期・価格等はまだ未定で、以前のイベントで出展したイヤースピーカー用密閉カバーと並行して開発を進めているとのことだ。



手頃な価格のハイブリッドイヤホンで有名な、Kineraブランドは、最新モデル「SEED」を参考出展。既存モデルのMMCX対応タイプも公開した

サトレックスはUSB Type-C対応型のイヤホンを参考出展。現在はリモコン型だが、機構を差し込み端子側に移動させるなど改良を検討しているという


NUARLは特許技術・HDSS搭載の完全ワイヤレスイヤホンを出展。聴き疲れしない音が特徴

ワイヤレスオーディオシステムStellanovaは、Twitterと連動したプレゼントキャンペーンを開催していた

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