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「M7 TUBE」の音イメージを維持しつつ現在の技術でブラッシュアップ

オーディオノート、フォノ内蔵プリアンプ「M7 Heritage」。440万円で12月発売

編集部:杉山康介
2019年12月04日
オーディオノートは、フォノアンプ内蔵型プリアンプ「M7 Heritage」を12月より発売する。価格は4,400,000円(税込)。

「M7 Heritage」

同社が1980年代後半に発表し、ヨーロッパでは現在も根強いファンがいるというプリアンプ「M7 TUBE」の音のイメージを維持しつつ、現在の技術でさらに磨き上げたという製品。8月の香港オーディオショウでも展示されていたモデルの発売が決定した格好となる。

フォノアンプ/ラインアンプの両方をモジュール化したことにより、手組配線の良さとプリント基板なみの経路の短さを実現したと同社は説明。加えてモジュール付近にデカップリングコンデンサを左右独立で配置し、シグナルループを極小化している。

フォノアンプユニットは、初段にECC803S(12AX7)のSRPP回路を採用し、2段目のプレートフォロアと3段目のカソードフォロアには6072(12AY7)を採用。インピーダンス47kΩ、RIAA偏差±0.3dB (30Hz〜20kHz, ローカット含まず)を実現する。

フォノアンプユニット

ラインアンプユニットは6072(12AY7)のプレートフォロア、カソードフォロア直結方式としたことにより、インピーダンス50kΩ、カットオフ周波数18Hz(20kΩ負荷時)を達成し、強力なドライブ力を有するとしている。

ラインアンプユニット

周波数特性は8Hz 〜 280kHz (+0dB, -3dB / 100kΩ負荷、アンバランス入力)で、全高調波歪率は0.07% (1kHz、1V、ライン部)。残留ノイズ/ゲインはフォノ入力→ライン出力時が1.5mV未満/63dBで、ライン入力→ライン出力時が0.15mV未満/25dB。


電源回路、シャント型ヒーター電源回路
電源回路の整流管にはEZ81(6CA4)を採用。オリジナルの電源トランスには制振処理が施され、またリップルフィルターコンデンサーとデカップリングコンデンサーを明確に分けて回路設計、実装設計を行うことにより強力な電源部を構成しているとのこと。デカップリングコンデンサーは3種類のコンデンサーを、各コンデンサのクセを押さえつつ、肌合いの良い音調に寄与するように構成されているという。

同社製プリアンプ「G-1000」にも使われたシャント型ヒーター回路を搭載。DC12.6V点火とし、91,000μFにも及ぶコンデンサー群によりリップル成分を排除し、揺らぎのない余裕のある音場再生に貢献するという。また、シャント型レギュレーター回路により電源電圧変動±5%の範囲内ではヒーター電圧の変化は一切なく、安定した点火回路になっているとする。

ほか、ハイグレードボリュームや銅製シャーシ、純銀箔コンデンサーなど、パーツに高品質なものを採用したことで、基本的な性能を向上させると同時に現代のシステムとの接続性も向上。

銅製シャーシをはじめ、高品質パーツを厳選して採用している

入力端子はフォノがRCAアンバランスのものを2系統、ラインがRCAアンバランスを3系統とXLRアンバランスを1系統装備。出力端子はRCAアンバランスを2系統とXLRアンバランス1系統の計3系統を装備する。

本機のリア部

消費電力は38Wで、外径寸法は438W×160H×330Dmm、質量は15kg。電源ケーブル「ACz-AVOCADO」が標準付属する。