価格は約30万円

スタックス、静電型ヘッドホン用アンプにハイエンドモデル「SRM-700」。真空管/半導体の2モデル

2019/10/17 編集部:平山洸太
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STAXは、同社イヤースピーカー(コンデンサー型ヘッドホン)向けドライバーユニットのハイエンドモデルとして、真空管方式の「SRM-700T」、半導体方式の「SRM-700S」を12月3日に発売する。価格はどちらも298,000円(税抜)。

「SRM-700T」

「SRM-700S」

共通の特徴として、本体のボリュームをバイパスできるレベルコントロールスイッチを搭載。初段にはカスタムのローノイズDUAL FETを採用する。また部品には厳選したペアマッチ特製のFETを採用し、フィルムコンデンサーには独WIMA社製のものが用いられる。

独WIMA社製のフィルムコンデンサ

真空管方式のSRM-700Tでは、二段目にGT管の6SN7を搭載する。6FQ7の原型となった6SN7を使用することで、パワーに余裕のある動作を実現するという。

真空管「6SN7」

また負荷抵抗には、インダクタンス成分が少ないVISHAY社製の無誘導巻線抵抗を採用。真空管のサウンドをさらに深めることで、「温かみと広がりのある再現に磨きがかかった」としている。

VISHAY社製の無誘導巻線抵抗を採用

半導体方式モデルのSRM-700Sでは、二段目の増幅段にもJ-FETを採用することで、同社初のオール半導体式となっている。パワートランジスタ群は、大型ヒートシンクにより徹底した熱対策が施される。

大型のヒートシンクを採用

低ノイズでの増幅に優れたJ-FETと大電流エミッタフォロワー回路によって、イヤースピーカーの性能を余すこと無く引き出せるように設計。高周波成分の多い音楽ソースでも余裕のあるドライブができ、「音楽の細部を伝える、正確な再現」を追求したという。

外形寸法は両モデルとも240W×103H×393Dmm(ツマミなど突起部含む)で、質量はSRM-700Tが5.7kg、SRM-700Sが6.3kg。どちらも入出力端子として、RCA×1、XLR×1、出力端子としてRCAパラレルアウトを搭載する。

背面端子部(SRM-700S)

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