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ネットワーク機能も内蔵

テクニクス初のSACDプレーヤー「SL-G700」は8月23日発売、28万円。MQA-CDにも対応

編集部:小澤麻実
2019年07月22日
パナソニックは、Technics(テクニクス)ブランドから、ネットワーク/SACDプレーヤー「SL-G700」を8月23日に発売する。価格は280,000円(税抜)。

「SL-G700」

今年1月のCESや5月の独HIGH ENDに出展されていたモデル(関連ニュース)。テクニクスブランドはもちろん、パナソニックとして初のSACD再生機となる。ディスクからハイレゾ、ストリーミングまで様々な音楽コンテンツを高音質で楽しみたいというユーザーがターゲット。Googleアシスタント搭載機器と連携した音声操作なども可能だ。また、新生テクニクスのデジタルプレーヤー開発で培った技術を投入し、音質向上に注力した点も特徴とする。

ディスクはSACD、CD、MQA-CDの再生に対応。SACD/CD再生専用の「Pure Disc Playback」モードを搭載しており、SACD/CD再生に必要な回路ブロック以外の電源をシャットオフすることでディスク再生の音質を高めることができるという。

筐体内部

ハイレゾ音源は、384kHz/32bitまでのWAV/AIFF、384kHz/24bitまでのFLAC/ALAC、11.2MHzまでのDSD再生に対応。CDやMP3などを最大192kHz/32bit信号に変換するハイレゾリマスター機能も備えている。またMQAにも対応しており、MQAデコーダーをONにすることで、MQAファイルやMQA-CDのフルデコード再生が可能だ。

接続したPC/NAS内音源のネットワーク再生や、AirPlay 2、Bluetooth(AAC対応)にも対応。ネットワークプレーヤーとしての各種操作は、付属リモコンのほかタブレット/スマートフォン用アプリ「Technics Audio Center」(無料)を使用することができる。USB-A端子を本体前面と背面に用意。前面端子にはUSBメモリ、背面端子にはUSB-HDDを接続した音楽再生も可能だ。

さらに、Wi-Fi対応でSpotifyやDeezerといったストリーミングサービス、インターネットラジオの聴取が可能なことに加え、「Chromecast built-in」に対応。Google Chromecast対応アプリを使用して、スマートフォンやタブレットからの操作により幅広い音楽ストリーミング再生を行える。

また、Gogleアシスタント搭載機器と連携して音声で操作ができる「works with Googleアシスタント」にも対応している。


デュアルモノラルDAC回路や独自ディスクリートアンプなどで高音質化図る

新生テクニクスのデジタルプレーヤー開発で培った高音質再生技術を投入し、音質向上にも注力。D/Aコンバーターには旭化成エレクトロニクスの「AK4497」をL/Rに1基ずつ、デュアルモノラル構成で搭載。L/R独立した伝送構造に加え、左右対称レイアウトとすることで相互干渉低減を図っている。またICへの電源供給は、5つの電源を用途ごとに切り離して個別に供給。特にクロック用の電源には、独自のバッテリー駆動による低ノイズ電源(Battery Driven Circuit System)を用いることで高精度なD/A変換を実現したという。

デュアルモノラルDAC回路や独自ディスクリートアンプなどで高音質化を図っている

D/A変換後のフィルター回路は、オペアンプICではなく独自のディスクリート構成のアンプモジュールを開発。低雑音トランジスタや薄膜抵抗を使用し、回路内部に発生する雑音を抑えて動作電流を大きくするなど細部にわたるチューニングを行い、応答性に優れ高S/N・低歪みのアナログ音声出力を実現したという。

また、低位相雑音クロックを採用するとともに「Battery Driven Clock Generator」を搭載。これは同ブランドのReferenceクラスモデルで採用しているもので、クロック回路の電源をバッテリー化することで、電源ノイズによるクロック信号への影響を排除するとのことだ。

電源部のノイズ低減にも配慮。アナログ音声出力用には、スイッチング周波数の変動を抑えた無帰還型スイッチング電源回路と独自制御による安定化電源回路を組み合わせたハイブリッド電源を搭載。USB入力電源部には、ルビーマイカ採用コンデンサーと非磁性カーボンフィルム抵抗で構成したパワーコンディショナーを搭載。外部からの電気的ノイズによる影響を低減している。

ヘッドホンを接続して再生する際の音質向上も狙う。ヘッドホン専用D/A回路として、テクニクス独自の音声処理LSI「JENO Engine」を搭載。アナログ出力と回路を完全に独立させることで相互干渉を防ぐほか、それぞれに最適な音質チューニングも施しているという。なお「JENO Engine」はヘッドホン接続時のみ自動的に起動する仕様のため、ヘッドホン非使用時のアナログ出力音質に影響を与えないとしている。

ヘッドホンアンプには、オーディオ信号の電圧増幅と電流増幅をそれぞれ独立したアンプ回路で行うClass AA方式を採用。幅広いインピーダンスのヘッドホンを理想的にドライブできるとアピールしている。

なお、音楽再生中はディスプレイや不要な回路ブロックを部分的に停止し、余計なノイズ発生を抑えることも可能だ。


4分割構造筐体で剛性強化。ヘアライン仕上げのフロントパネルで質感高める

電源部、デジタルインターフェース回路、アナログ回路、ディスクドライブ部の各ブロックを独立させる4分割構造筐体を採用。相互干渉を抑えることに加え、シャーシの剛性も高められるため、振動の影響も抑制するとのことだ。更にディスクドライブ部は、3層シャーシ構成やアルミダイキャスト製ディスクトレイの採用により耐振動性・静音性を向上。高精度なディスク読み取りを実現する。

外観はヘアライン仕上げの7mm厚アルミフロントパネルや3mm厚アルミサイドパネルで質感を高めた。プリメインアンプ「SU-G700」とボタンやヘッドホン端子、表示窓等の位置を合わせ、組み合わせて使う際の統一感にも配慮している。

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