DPAのマイクを同梱したセットモデルも

<ヘッドホン祭>Astell & Kern、「AK RECORDER」発表。DSD 5.6MHzや384/32 PCM録音対応

2016/04/29 編集部:風間雄介
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アユートは、Astell & Kernの新製品として、ポータブルオーディオプレーヤーのAKシリーズと接続して使用するレコーダー「AK RECORDER」を発表した。

「AK RECORDER」を持つ奈津子さん

AK380と比較してもかなり大きいことがわかる

AK380/320/300とドッキングして使用するレコーダー。「究極の音楽プレーヤーには究極のレコーダーを」をコンセプトに作られたモデルで、ハンディタイプのレコーダーとしては世界で初めて、5.6MHz DSDや384kHz/32bitでの録音に対応した。

5.6MHz DSDや384kHz/32bitでの録音に対応

レコーダー単体モデルと、DPAのマイク「SC4061」やマイクホルダー、ペリカンケースを同梱したセットモデルの2種類を展開する。レコーダー単体モデルの北米価格は795ドル。セットモデルの価格は未定。また国内での販売価格は後日発表される。6月の発売を予定する。

入力はミニXLR、3.5mmステレオミニ、そしてAES/EBU デジタルオーディオ入力の3系統を装備。ファントムパワー供給(5V/48V切替可能)も行える。

入力はミニXLR、3.5mmステレオミニ、そしてAES/EBU デジタルオーディオ入力の3系統

さらにマイク0.5dB、プリアンプ3dBずつのゲイン調整が行えるなど、多種多様な録音に対応。

細かなゲイン調整にも対応

そのほか機能面でもアドバンスドリミッター、ピークホールド、ローカットフィルター、プリレコーディングなどを搭載。それぞれをAKの画面でグラフィカルに操作・設定することができる。

画面をタッチ操作して各種操作が行える

録音を快適に行える機能を多数用意

レコーダーを最大4台までを連動させてワイヤレスコントロールするアプリも開発中という。

DPAのマイクを同梱したセットモデルも販売する

セットモデルにはペリカンケースも用意される

発表会では“プロの意見”として、一足先に本機を試用したレコーディングエンジニアの杉山勇司氏のコメントが動画で流れた。

レコーディングエンジニアの杉山勇司氏

まず開発にあたってアドバイスを求められた杉山氏は、「AK380で実現している高音質を活かすために、もしアドバイスを聞いてもらえるんだったらDPAのマイクを採用して欲しいと言おうとしたら、最初からそれが同梱されているというので、最初から期待していた」と裏話を披露した。

実際の録音した音については「サブではなくメイントラックに使える仕上がり」と高く評価。「しかもこれまでは録れなかった、384kHzや5.6MHzのDSDで録れる。これは期待できる」とした。

また杉山氏は本機の用途について「これでしか置けない場所に置いて使ってみたい」とコメント。「残響が一番大きいところに置いて、OKテイクに切り貼りするとか、マイクが届かないところに置いて使ってみたい。いろいろ試してみたいですね」と笑顔で語った。

発表会では、ギタリストのわたなべゆうさんがベット・ミドラーの「ローズ」やルパン三世のテーマを生演奏。これをAK RECORDERで録音した。ヘッドホン祭の13Fにあるアユートブースで、この録音音源を聴くこともできる。

わたなべゆうさんのプロフィール

穏やかな曲と激しい曲、2曲の生演奏を披露したわたなべさん


AK RECORDERで生演奏を録音

13FのアユートブースにもAK RECORDERを展示。アナログレコードを録音するという提案も

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