日本限定ユニバーサルアームモデル

Pro-Ject、日本限定アナログプレーヤー「2-Xperience JPN」 − 独自S字アームを採用

公開日 2015/06/17 15:24 編集部:小澤貴信
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ナスペックは、Pro-Ject Audioのアナログプレーヤー日本限定モデル「2-Xperience JPN」を6月20日より発売する。価格は300,000円。

-Xperience JPN

2-Xperience JPNは、ベルトドライブ式アナログプレーヤー「2-Xperience」をベースに、同社オリジナルのスタティック・バランス型トーンアーム「9cc S-Shape ToneArm」を備えた日本限定ユニバーサルアームモデルとなる。

Pro-Ject Audioのアナログプレーヤーは全モデルでストレートアームを採用してきたが、本機はS字アームを採用。このS字アームはアルミニウム製で、ダイアモンドカッターによる精密な機械加工により作られ高精度に仕上げられている。フリクション(摩擦)が極めて低いベアリングは、アームの感度・トレーサビリティーを極限まで高めたとのこと。同社が長年培ってきたストレートアームと同様のサウンドを、ユニバーサルアームで実現することを狙っている。

同社オリジナルのスタティック・バランス型トーンアーム「9cc S-Shape ToneArm」を採用

モーター部は、ゴムによるフローティング・モーター構造を採用。宙に浮いた低ノイズACモーターは、接地面から台座に及ぶ振動からセパレートされていて、不要振動をプラッターに伝えない。ベルトの掛け替えにより、33回転/45回転の切り替えに対応する。

通常、レコード再生においてはレコードの回転による音溝とカートリッジとの間に摩擦力が発生し、針先にはレコード中心に向かうインサイドフォースが発生。レコードの左右の音溝に均等な力がかからなくなり、トレース精度の劣化の原因となる。本機ではアームが中心に進みインサイドフォースが強くなるにつれて、アンチスケーティングフォースも強くなる特殊な機構を搭載。再生位置に応じて適度な調整力が働き、手レース精度を向上させている。

インサイドフォースが強くなるにつれて、アンチスケーティングフォースも強くなる特殊な機構を搭載

ボディは耐振動性に優れたローレゾナンスMDFを採用。表面はピアノフィニッシュで仕上げている。メインプラッターは重量約2kgで、ローレゾナンスMDFと4mm厚のビニール層によるサンドイッチ構造を採用。共振を防ぐ素材と十分な重量により、優れた耐振動性と慣性力を得ている。プラッターに備えられたクロームコーティング済のスチール製スピンドルは、底にテフロン製ソーサーを設けたブロンズ製ホルダーと受けられている。このプラッターとホルダーのコンビにより回転摩擦を極めて低く抑えることが可能になった。また、ネジ止め式のレコードクランパーにより、プラッターとレコードが密着され、優れた安定性も実現する。

底面部は、制振素材ソルボセインをサンドイッチし、高精度に仕上げたアルミコーンスパイクによる3点支持としている。各スパイクは個別に高さを調整することも可能だ。

アルミ製スパイクによる3点支持を採用する

回転数偏差は±0.5%、ワウフラッターは±0.08%、S/Nは70dB。トーンアーム寸法は230mm、オーバーハングは18.0mm。適合カートリッジ質量は約15.0〜20.0g(シェル含む/付属ウェイト1種類)。外形寸法は460W×155H×360Dmm、質量は8.0kg。RCAフォノケーブル、EP盤アダプター、ダストカバー、ヘッドシェルが付属する。

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  • ジャンルADプレーヤー
  • ブランドPRO-JECT
  • 型番2-Xperience JPN
  • 発売日2015年6月20日
  • 価格300,000円(税抜)
【SPEC】●駆動方式:ベルトドライブ式 ●回転数:33.45rpm ●回転数偏差:±0.5% ●ワウフラッター:±0.08% ●S/N比:70dB ●トーンアーム寸法:230mm ●オーバーハング:18mm ●適合カートリッジ質量:約15〜20g(シェル含む/付属ウェイト1種類) ●外形寸法:460W×155H×360Dmm(ダストカバー・脚含む) ●質量:8kg(ダストカバー含む)