MQAは「HF Playerへの組み込み狙う」

オンキヨーが「e-onkyo」を世界展開 − 新製品などハイレゾ新戦略を説明

公開日 2015/02/09 17:05 ファイル・ウェブ編集部
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e-onkyo musicは2014年度過去最高売上を達成。海外展開もスタート

ハイレゾコンテンツについても注力。2005年にスタートしたハイレゾ配信サイト「e-onkyo music」は、2012年度以降飛躍的に売上げを伸ばし、2014年12月には過去最高売上げを記録。提供楽曲数も増え、2015年1月現在は約85,000曲、取引レーベルは約200以上に達したという。

ハイレゾ音源の売上げは飛躍的に上昇。取扱曲数やレーベルも大幅に増加している

こういった流れのなか、e-onkyo musicはアメリカ、イギリス、ドイツでもサービス提供を開始。本日2月9日より「onkyo music」(URL:http://www.onkyomusic.com/)としてサービスインしたことを発表した。

アメリカ、イギリス、ドイツでもサービスインした「onkyo music」

米英独での展開は、昨年春に業務提携したイギリスの音楽配信サービス運営社7digital Limited(セブンデジタル)と行うかたちとなる(関連ニュース)。

配信楽曲は44.1kHz〜192kHz/24bit FLAC、44.1kHz/16bit FLACファイルで用意。ストリーミング中心の海外市場を鑑み「ハイレゾがベスト、ストリーミングがグッドだとしたら、その中間である“ベター”なソリューションとしてCDクオリティの楽曲も用意することにした」(宮城氏)のだという。

アルバムは平均15〜20ドル、単曲では平均3〜4ドルで販売されるとのこと。まずはセブンデジタルが配信しているユニバーサルミュージックほか大手レコード会社等の音源をラインナップ。その後、オンキヨー側が配信しているアニソンなどの配信も検討しているという。HD Tracks等既にシェアの大きい海外配信サイトは存在するが、コンテンツの独自性を強みにハイレゾ市場全体を盛り上げていきたい、としている。

説明を行ったオンキヨーエンターテイメントテクノロジー 取締役 山下慎介氏

詳細な曲数は非公開だが、配信開始当初から相当数の楽曲(宮城氏曰く「日本国内向けとほぼ同程度数」)を取り揃えているとアピール。順次配信楽曲を増やしていくほか、配信地域の拡大や新サービスの検討も行うとのこと。同社は世界最大のハイレゾ音源配信サイトを目指す、と意気込みを見せている。

上記3カ国向けには、音源購入〜再生などを行えるスマホ向けアプリも近日提供予定。同様アプリの日本向け展開については「アプリで求められる機能は国によって異なるため、全く同じアプリを提供はしない。しかし既に国内向けAndroid用HF Playerでは、音源の再生に加え、ブラウザでの購入ページリンクが行われている」と説明していた。


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