オーディオアクセサリ―149号の豪華付録CDを1曲ずつ紹介します

大判化新装刊!AA誌149号付録の豪華CD紹介 − Track8:近藤和花「リュリ:優しい歌」

公開日 2013/05/31 18:36 季刊オーディオアクセサリ―編集部
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5月21日(火)に発売した大判化新装刊『季刊・オーディオアクセサリー149号』の好評付録・ティートックレコーズ提供『ハイクオリティ・サウンド・サンプル』より、本日も編集部が1曲紹介させていただきます。本日は、近藤和花さんのピアノ演奏についてです。

5月21日発売の『オーディオアクセサリー149号』(1,300円)大判化記念号

本誌大判化記念企画 ティートックレコーズ・ コンピレーションCD全11曲

リュリ作曲「優しい歌」という曲をリストが愛した名器と同じモデルの1880年製のベヒシュタイン コンサートシリーズ グランドピアノで弾いています。収録は、この付録CDのなかで唯一ティートックスタジオではなく、このピアノのオーナーさんのお宅にて行っております。

近藤和花さん。「和花」とかいて「あえか」と読みます。国内外でコンサート活動を精力的に展開しています

リュリ。16世紀の作曲家で、ルイ14世の寵愛を受けて大きな権力を持つに至ったといわれますが、この曲を聴くとリュリの心の清らかな部分が伝わってきます

何より、いまから約130年も前のピアノの音色が聴き所です。リュリという作曲家は17世紀フランスのバロック音楽家。「優しい歌」という曲は、クラブサン(チェンバロ)のために作られた曲だそうですが、このピアノの素朴な音色とぴったりと合う、癒される音楽です。

この時の収録をひとつにまとめたものがアルバム『対話』で、クープランやラモーなどのクラブサンのために書かれた楽曲のほか、ショパン「ノクターン・ハ短調(遺作)」「ワルツ・イ短調(遺作)」「幻想即興曲ハ短調」、そしてベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第8番<悲愴>作品13」を収めています。付録CDを聴いて気に入った方はぜひ、アルバムのほうも聴いてみてください。

近藤和花さんは、スイス・マスタープレイヤーズ国際ピアノコンクールエクセレンス部門代2位を獲得したピアニストで、現在国内外の多数のコンサートにて演奏活動や講演を行っておられる方。アルバム名となっている“対話”は、近藤さんとピアノとの対話のようだったので、アルバムタイトルとしたのだといいます。

静謐なピアノの世界にどっぷり使ってください。

季刊・オーディオアクセサリー149号 付録CD
『ティートックレコーズ・コンピレーション』
<トラック8>
アーティスト:近藤和花
収録曲:リュリ:優しい歌
ジャンル:クラシックピアノ
収録アルバムタイトル:『対話〜133年の時を超えて〜 Aeka Plays Bechstein made in 1880』[XQDN-1037]
レーベル:ティートックレコーズ
発売日:2013年5月29日 価格:¥3,000 通常盤CD

<ティートック金野貴明氏による「聴きどころ」>
リストが愛した133年前の1880年製のオリジナル・ベヒシュタイン・コンサート・グランド。曲がはじまった瞬間に、現代から19世紀まで一気にタイムスリップしたかのような感覚におそわれると思います。美しく上品に音楽を奏でる近藤さんの演奏とピアノのベストコラボレーションだと思います。ハンマーの跳ね返りから、細やかなペダリングまで、楽器からでているすべての音を忠実に捉えております。現代にはない高貴で気品ある感動的な音色を皆様の愛機でお楽しみください。

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