独EINSTEINのプリアンプ「The Preamp」も

<TIAS>ステラ/ゼファン、来年発売のTIDALスピーカーやVIOLAのWi-Fi対応USB-DACプリアンプなど出展

公開日 2012/11/02 19:51 ファイル・ウェブ編集部
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11月2日より東京・有楽町の国際フォーラムで開幕した「2012 東京インターナショナルオーディオショウ」。ステラとゼファンのブースではそれぞれの取り扱い製品の試聴デモを交互に行っている。本記事では、新モデルを中心に一挙レポートする。

こちらはステラブースの試聴デモの様子

■ステラ

ステラのブースでは、2012年12月〜2013年1月に発売を予定している4モデルを公開している。

2013年1月の発売を予定しているTIDALのフロア型スピーカー「Agoria SE」は、今回初披露となるモデルで完全受注生産品。価格はピアノブラックが11,550,000円(ペア/税込)で、ハイグロスウッドが14,175,000円(ペア/税込)。

Agoria SE

搭載ユニットに、30mm口径のブラックダイヤモンドトゥイーター×1、特注品の173mmブラックセラミックドライバー×2、特注品の280mmサンドウィッチコンパウンドドライバーウーファー×2、同サブベース×3を採用した4ウェイ8スピーカー。

クロスオーバーネットワーク回路に特別な高品位パーツを使用した特別使用品となっている。インピーダンスは4Ωで、感度は90dB/2.83V 1m。本体サイズは310W×1,690H×600Dmmで、質量は約200kg。

独EINSTEINのプリアンプ「The Preamp」は、従来モデル「The Tube II」の後継機で、同ブランドの新たなフラグシップに位置づけられる製品。2013年1月の発売を予定している。価格は2,520,000円(税込)。

The Preamp

The Preampの背面端子部

The Tube IIをベースに筐体から回路細部に至るまで全面的にリファインを行っている。入力から出力までの信号経路上にスイッチやリレー等の素子を一切配置しない徹底したダイレクトライン思想を投入した。フルバランス回路構成で、セミフローティングチャンネルグラウンド方式によりループノイズを低減。2段増幅回路構成のうち、初段はディファレンシャルアンプを採用し、2段目には出力バッファーを採用している。

低インピーダンス負荷でドライブするCIRCLOTRON回路を採用。ボリュームには、アインシュタイン独自のシャントアッテネーター・ボリュームコントロールを搭載している。さらに、スイッチレスを実現する独自のフィラメントスイッチングセレクターも備えている。シャーシは共鳴を抑える構造とし、安定してローノイズなドライブが行えるよう電源部も強化している。

入力端子はXLR×2、RCA×3で、出力端子はXLR×1、RCA×1。本体サイズは430W×200H×410Dmmで、質量は20kg。

ターンテーブル「AMG Viella Turntable + 12J2 Tonearm」は、米Musical Surroundingsがプロデュースした独AMGブランドの新製品。2,415,000円(税込)で12月発売を予定している。

AMG Viella Turntable + 12J2 Tonearm

チェリー材による外装のボディに、CNCマシンで切削加工した25mm厚のアルミ製シャーシを備える。プラッターは内側と外側で2重構造となっており、モーターからの駆動力を受けるインナープラッターには精密加工を施したステンレス材を採用。アウタープラッターには航空機グレードの切削アルミニウムを採用し、異種金属を組み合わせることで共振を分散させている。

プラッター重量は11g。十分なイナーシャを持ち、低トルク低速度モーターとの組み合わせで安定度の高い回転速度の実現を図った。ベルトドライブプーリーは精密加工・研磨されステンレス材でマスを追加することにより、回転ムラを極力抑えている。本体にはデュアルピボット構造を持つ12インチ高精密トーンアームを標準装備。回転速度は通常の33.3/45に加え、78回転にも対応する。

また、11月発売予定の独MANUFAKTURのフロアスピーカー「Ellipse」も出展している。価格は1,029,000円(税込)。

Ellipse

MANUFAKTURは木組みのハンドメイド家具製品を製造しているブランドで、Ellipseは独自の木工技術を活かしたスピーカーとなる。スキャンピーク製の30mmリングラジエータートゥイーターと、130mmウーファーを搭載する2ウェイ構成で、背面にはパッシブラジエーターを備えている。感度は83.5dB/2.83V/1mで、インピーダンスは4Ω、クロスオーバー周波数は1.9kHz。周波数特性は68Hz〜38kHz(-3dB)/40Hz〜38.5kHz(-6dB)。本体サイズは220W×920H×150Dmmで、質量は15kg(専用スタンド含む)。

サランネットを外したところ

背面にパッシブラジエーターを備える


■ゼファン

ゼファンのブースでは、10月〜11月発売の新モデルがさっそく披露されている。

11月発売となるVIOLAのステレオプリアンプ「CRESCENDO」は、今回が初披露となる新製品。価格は2,205,000円(税込)。192kHz/24bitまで対応するUSB-DAC機能を搭載しており、本機とPCをUSB経由で直接接続できる。

CRESCENDO

CRESCENDOを上から見たところ

さらに、Wi-Fiを介したリモートコントロール機能に対応しており、本機にはVIOLA専用アプリケーションをインストールしたiPod touchが付属する。ホームネットワークを介して、この付属iPod touchから本機を操作することができる。

内部には、本機のために新開発した完全ディスクリート構成のOPA-1モジュールを搭載。入力段にはFET入力を採用し、出力段は負荷に強い高電流・低インピーダンス設計とした。入力インピーダンスは1kΩにセットしている。

入力はバランス3系統、シングルエンド3系統のアナログ入力のほか、USBとS/PDIFを備えている。出力はバランスとシングルエンドを1系統ずつ搭載する。周波数特性は20Hz〜20kHz(±2dB)で、SN比は-90dB。本体サイズは447W×89H×381Dmmで、質量は11.3kg。

CH Precisionの「A1」は、10月末に発売を開始したパワーアンプ。複数のアナログモノラル入力ボードを挿入できるようにしたリアパネルを搭載する。本機を2台用意し、それぞれにアナログモノラル入力ボードを1基ずつ挿入すればモノラルブリッジ・アンプモードを選択することができ、各350W×1(8Ω字)のモノラルアンプとして使用することができる。本体サイズは440W×120H×440Dmmで、質量は43kg。価格は3,780,000円(税込)。

A1

A1の内部も公開していた

OCEAN WAYの「AS-1」は、1インチのアルミニウム振動版トゥイーター、25cmアルミコーンミッドレンジ、30cmアルミコーンウーファーを搭載する3ウェイ3スピーカー構成のフロア型スピーカー。周波数特性は30Hz〜20kHz(±1.75dB)で、クロスオーバーは160Hz,1.6kHz、能率は85dBとなる。本体サイズは510W×1,235H×356Dmmで、質量は52kg。価格は3,990,000円(税込・ペア)。

AS-1

AS-1のスピーカーターミナル

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