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【連載】PIT INNその歴史とミュージシャンたち

第9回:渡辺香津美さん が語る「新宿ピットイン」と「六本木ピットイン」<後編>

田中伊佐資

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2009年06月17日
異なるジャンルを含め、様々な音楽家と出会うのが好き
40周年にはすべてをクロスオーバーさせたものをやりたい


2010年のデビュー40周年に当たり
今ビッグ・プロジェクトを考えている



最新アルバム「NOWADAYS/吉田美奈子&渡辺香津美」。歌とギター、日本を代表する2人のミュージシャンによるデュオ・アルバム。ドアーズ「ハートに火をつけて」、ビートルズ「エリナー・リグビー」、ジョニ・ミッチェル「青春の光と影」など、ロックナンバーまで幅広い選曲を織り交ぜつつ、デューク・エリントン、ビリー・ストレイホーン、チャールズ・ミンガスなどの名曲も収録。 イーストワークスエンタテインメント EWSA 0149 \3,000 CD/SACDハイブリッド盤(2ch)
佐藤:では、現在から将来の話をしようと思うんだけど、相変わらずプロジェクトがたくさんあって、おもしろいことをいくつもやっていますね。何がそうさせるんだろうね。

渡辺:やっぱり人と音楽をやるのが好きなんですよ。人間が好きなんでしょうね。

佐藤:いつもおもしろいことを探しているのかな。

渡辺:いや、そういうことはないです。おもしろいことが起きるんです。

佐藤:なるほど、自然に起きるんですか。最近は、ジャズやロックにこだわらず、クラシックにも取り組んでいますね。

渡辺:ええ、でも僕はクラシックのミュージシャンとしてギターを弾いているわけではないんです。クラシックの音楽家とコラボレーションすると、自分をまた別の意味で高められることが大きいです。

佐藤:なにか新しいプロジェクトの計画はありますか。

渡辺:クラシックを手掛けている延長線上に、新しい時代のギターコンチェルトを完成させたいという思いがあるんです。実はちょうど2010年が僕のデビュー40周年に当たります。それに向けてのビッグ・プロジェクトになります。まだプランの段階ですけど、自分なりのギターコンチェルトをオーケストラと共演して実現させたいなと思っています。おそらく生ギター、ガットギター、エレクトリック、全部ひっくるめたものになるでしょう。

佐藤:それはある意味、音楽家・渡辺香津美の集大成ということになりそうですね。

渡辺:そうです。いままでやってきたことのすべてをクロスオーバーさせたものにしたいです。夢で終わらせたくないので、少しずつ動き始めていますが。

佐藤:いやいや、現実的な話ですよ。

渡辺:プロジェクトについていろいろ考えるのは楽しいですが、とにかく目標を掲げてそれに向かって勉強していこうと思っています。

佐藤:身体がいくつあっても足りないね。40周年プロジェクト、とても楽しみにしています。

写真 君嶋寛慶


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渡辺香津美さん Kazumi Watanabe(ギタリスト、コンポーザー、プロデューサー)


1953年東京出身。17才で衝撃のアルバムデビュー。79年に坂本龍一と伝説のオールスターバンド《KYLYN》(キリン)を結成。同年秋YMOのワールドツアーに参加、世界各地で大絶賛を博す。80年代は記録的な大ヒットアルバム『トチカ』に代表されるフュージョンの旗手として活躍。これまでに歴史に残る音楽家をはじめ、内外トップミュージシャンと日本はもとより世界中で公演多数。インプロヴァイザーとしての側面を活かし、作・編曲においても独自の世界を展開。21世紀幕あけは「ギター生活30周年集大成」としてアコースティックからエレクトリック、民族楽器までのギターの可能性を極めた《ギター組曲》を創作し初演、アルバムもリリース。2003年にはNHK教育テレビ《アコースティックギター入門》の講師を務め『いち国民いち楽器』構想で音楽文化の草の根運動を展開。2005年より2年間NHK FM 《ジャズ・トゥナイト》のパーソナリティーとして独自の選曲・構成によるジャズ啓蒙が好評を博す。洗足学園大ジャズコース客員教授。現在はアコースティック・ギターを中心としたソロワーク《ギター・ルネッサンス》とエレクトリックギターによるバンド《モ・バップ》の2本のプロジェクトを中心にアルバムリリース、ツアーを行う他、舞台音楽のプロデュースなど活動は多岐にわたる。2007年より公私共にパートナーの谷川公子とのユニット、Castle in The Airを始動。2008年夏公開の映画「火垂るの墓」の音楽も担当。すべての音楽ファンに評価される実力と人気で常に最先端インストゥルメンタルを創造している。

ホームページアドレス http://www.kazumiwatanabe.net/


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