アコースティック楽器の発想を基にした独自設計

Kiso Acoustic、吸音材未使用キャビネットを採用したブックシェルフスピーカーを発売

公開日 2009/06/05 15:01 Phile-web編集部
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Kiso Acoustic(株)は、アコースティック楽器の発想を基にした独自設計により、吸音材等を全く使用せずとも不要な共振を抑えることに成功したブックシェルフ型スピーカー「HB-1」を6月20日より発売する。価格は130万円(ペア・税抜)。

HB-1

機体を上部から見たところ

本製品は、2ウェイ・バスレフタイプのブックシェルフスピーカー。「Takamine」ブランドのアコースティックギター製作で知られる(株)高峰楽器製作所とのコラボレーションによって制作されており、同社のノウハウを結集したキャビネット技術が投入されている。1月に米国ラスベガスで開催された「The Home Entertainment Show」にて先行展示されていた(関連ニュース)機体の詳細が明らかにされた格好だ。

エボニーウッドを削り出したホーン型の1.7cmトゥイーターとコーン型の10cmウーファーを搭載。インピーダンスは8Ωで、クロスオーバー周波数は5,000Hz。エンクロージャーの材質にはマホガニーを採用しているが、ハワイアンコアー材、メープル材のエンクロージャーも受注生産する。なお、その際の価格は使用する原木の価格により変動する。

従来のスピーカーシステムは内部補強と吸音材によって箱鳴きを抑える構造が一般的だが、本機ではキャビネット内部には吸音材を使用していない点が最大の特徴。同社が「まさしくアコースティック楽器そのもの」と語る内部構造を採用している。

内部構造の断面図

キャビネットの胴部分は2.5ミリ厚のマホガニー単板をスティームヴェント(高温蒸気)処理を施して曲面を形成。また、雑共振を発生させずに低域方向、高域方向へ開放的な伸びやかさを与えるために、多数の異なる形状の力木を用いて音造りを行っているという。

側面響板には3.5ミリ厚の単板を採用。この側面響板は、音圧と振動に耐えられるように3次元CADを用いて設計したもので、わずかにラウンドさせて張りを持たせた形で胴に接着され、キャビネットの剛性を保ちながら不要な共振を抑えている。これらのキャビネット構造を採用することで、内部には吸音材等を全く使用せずに音をチューニングすることを可能にしたという。

ドライバーは最新のレーザー干渉分光法測定システムに基づいて選別し特性を揃えている。また、クロスオーバー回路にはムンドルフ製の高音質素子を採用。同回路はキャビネット内部には収めず、空気振動等から隔離されたメイプルウッドを積層した台座内部に組み込んでいる。

クロスオーバー回路の様子

製品にはゲルインシュレーター8個と保護カバークロス2枚が付属。製品について同社では「フル編成のオーケストラ作品から小編成の室内楽まで、弦楽器群から木管・金管・打楽器、ピアノ、ボーカルまであらゆる音を抜群のリアリティで再現し、さまざまなジャンルの音楽を朗々と奏でることができるものだ」とコメントしている。

【問い合わせ先】
Kiso Acoustic
TEL/0573-70-2777

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  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドKISO ACOUSTIC
  • 型番HB-1
  • 発売日2009年6月20日
  • 価格¥1300,000(ペア・税抜)
●形式:2ウエイ・バスレフ・ホーン型 ●ウーファー:10cm コーン型 ●トゥイーター:1.7cm ホーン型(黒檀削りだしホーン) ●インピーダンス:8Ω ●クロスオーバー周波数:5,000Hz ●能率:85dB 1m/W ●外形寸法:148W×313H×224Dmm ●4.5kg(1本)