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来年1月に第2弾リリースも決定

SMEが開発した高音質ソフト「Blu-spec CD」を聴いてみた

Phile-web編集部

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2008年11月18日
(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は、同社が開発した高音質CD「Blu-spec CD(ブルースペックCD)」のプレス向け試聴会を18日に乃木坂のスタジオで開催した。

ブルースペックCDのロゴ

プレス向け試聴会が行われた乃木坂スタジオの1室

本日の試聴会では、通常のCDとBlu-spec CDの比較試聴が行われた。また開発を担当した(株)ソニー・ミュージックコミュニケーションズ 執行役員 制作技術本部 本部長 渡辺隆志氏が技術的な説明を行ったほか、第2弾の発売タイトルも発表された。

■Blu-spec CDとは?


(株)ソニー・ミュージックコミュニケーションズ 渡辺隆志氏
Blu-spec CDは、Blu-ray Discの素材と製造技術を応用して高音質化を実現したソフトで、CDの規格に準拠しているため通常のCDプレーヤーで再生できるのが特徴だ(関連ニュース)。

Blu-ray Discの製造技術であるBLD(Blue Laser Diode/ブルー レーザー ダイオード)カッティングと、Blu-ray Disc用の素材として開発された高分子ポリカーボネートを音楽CD製造技術に活かし、原音に忠実なCDの製造を実現している。

「従来のCDはカッティングにガスレーザーを使用していたが、BLDを使用することでプロファイルの歪みを抑えることができた。また最適な光ファイバーを選択し、より正確なカッティングが可能になった」と渡辺氏は解説する。


BLD単体のビームプロファイル

BLD+光ファイバーのビームプロファイル
また素材については「従来の素材では、(光ディスク製造時の原盤となる)スタンパーに刻まれたピットをポリカーボネートへ正確に転写することが難しく、表面のふくらみが光の乱反射など音を乱す要因となっていたが、新たに採用した高分子ポリカーボネート素材は正確な転写をすることが可能」なのだという。なお渡辺氏は、SHM-CDが採用する透明度を高めたポリカーボネートについて「非常に優れた技術だが、われわれはピットの形状にこだわった」とコメントした。


右が新採用の高分子ポリカーボネート。正確な転写が可能で表面が平らになっているのがわかる
カッティング技術と新たな素材の採用という2つの要素により、音を濁す原因となるジッターを低減し、高音質化を実現した。なおCDが既にジッターを微小に抑えているため、Blu-spec CDと通常のCDとのジッターの差を数値で測定することができないという。

CDプレーヤーで再生可能な高音質CDとしては、日本ビクターとユニバーサルミュージックが共同開発した「SHM-CD(Super High Material CD)」や、メモリーテックが開発した「HQCD(High Quality CD)」が挙げられるが、SHM-CDは素材に液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を採用して正確なピットを形成することで高音質を実現したもの。HQCDは液晶パネル用ポリカーボネート樹脂の採用に加え、反射膜に耐久性・耐熱性・耐光性に優れた独自の特殊合金を採用している。Blu-spec CDは、SHM-CD同様に技術をオープンにし、規格の普及を図っていく。

気になるその音質は?SACDはどうなるの?

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