アキュフェーズ、音場測定/補正機能を高めたグラフィックイコライザー「DG-48」を発売

公開日 2007/12/17 18:47
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アキュフェーズ(株)は、音場測定/補正機能を進化させた“デジタルヴォイシングイコライザー”「DG-48」を12月下旬より発売する。価格は787,500円(税込)。


DG-48

DG-48のリアパネル部

DG-48の内部構造
本機は2002年に発売された「DG-38」(製品データベース)をフルモデルチェンジした第三世代機。DSPにアナログデバイセズ社のSHARCを採用し、音場測定・補正機能を進化させたという。また、D/Aコンバーターにはアナログ・デバイセズ社のAD1955を6回路並列動作させるMDS++方式のものを採用し、変換速度やS/N比などの性能を向上させている。

本機は「VOICING(音場補正機能/1/6オクターブ 67バンドIIR型)」と「EQUALIZER(音場創成機能/1/6オクターブ 80バンドIIR型)」の2つのイコライジング・モジュールから構成。デジタルフィルターはそれぞれが独立しているため、ヴォイシングの結果を元にイコライザーを行う、といったことも可能だ。設定した目標特性やイコライザーカーブは、グループとして20個まで保存できる。

「ヴォイシング」では、内蔵の信号発生器からワーブルトーンを発生させて、パワーアンプでスピーカーをドライブ。音場空間を通過した信号を付属のマイクで拾って計測し、同社独自のアルゴリズムを用いて精度の高い補正を実現するという。マイクの設定などを調整できる「カスタム・ヴォイシング」に加え、新たに簡単に音場補正が行える「シンプル・ヴォイシング」機能も搭載している。

「イコライジング」では、フロントパネルに搭載された6.2型TFTカラー液晶タッチパネルを付属のスタイラスペンでパネルをなぞることにより、特定周波数帯域のレベル増減を直感的に調整できる。さらに、周波数成分をリアルタイムで観測できるスペクトラム・アナライザー機能も搭載している。

操作画面は「ヴォイシング」「イコライザー」「スペクトラム・アナライザー(周波数分析)」「コンフィグレーション(機能・環境設定)」の4つのシーンで構成し、操作性を高めた。

入出力端子として、バランス/アンバランス2系統のアナログ端子とデジタル端子(HS-Link、同軸、光)などを標準装備に、利用の幅を広げている。

筐体のパネルは厚手のアルミ押し出し材をシャンパンゴールド色のアルマイトで仕上げている。サイドパネルはパーシモンによる本木目仕上げとしている。インシュレーターには、熱処理を施し硬度と振動減衰特性を向上させたハイカーボン鋳鉄を使用している。

【問い合わせ先】
アキュフェーズ(株)
TEL/045-901-2771

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

新着記事を見る
  • ブランドACCUPHASE
  • 型番DG-48
  • 発売日2007年12月下旬
  • 価格¥787,500(税込)
【SPEC】●ヴォイシング:1/6オクターブ、67バンドIIRフィルター方式 ●イコライザー:1/6オクターブ 80バンドIIRフィルター方式 ●測定信号:ワーブルトーン ●スペクトラム・アナライザー:1/3オクターブ、35バンド・リアルタイム方式 ●再生周波数特性:0.5〜50,000Hz +0 -3.0dB(サンプリング周波数:2.8224MHzまたは192kHz) 4.0〜20,000Hz +0 -0.3dB ●全高調波歪み率:0.001%(20〜20,000Hz間) ●デジタル入出力:HS-Link、同軸デジタル、光デジタル各1 ●電源:AC100V 50/60Hz ●消費電力:25W ●最大外形寸法:465W×151H×396Dmm ●質量:13.8kg