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公開日 2026/02/20 06:30
【第207回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

ガッキー × 早瀬憩で人気コミックを実写化! 小説家と姪のぎこちなくも愛おしい同居生活

ミヤザキタケル

サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2024年公開の『違国日記』をご紹介します!


 


                   ◇



 


『違国日記』
(配信:Netflix Amazon Prime Video / U-NEXTほか)



『違国日記』各配信サービスにて配信中/Blu-ray&DVD発売中 販売元:VAP
(C)2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会



累計発行部数180万部を突破したヤマシタトモコ原作の同名コミックを、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『PARKS パークス』などで知られる瀬田なつき監督のメガホンで実写映画化したヒューマンドラマ。


人見知りな小説家の槙生(新垣結衣)は、事故で両親を失った15歳の姪・朝(早瀬憩)を成り行きで引き取ることに。大嫌いな姉の娘を愛せる自信のない槙生であったが、人懐っこく素直な性格の朝との共同生活の中で徐々に心を通わせていく……。



(C)2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会



他人の子供ではなく、姉の子供。血は繋がっているけれど、自分の子供ではない。どこまで深入りして良いのか分からず、ましてや、槙生にとって遺恨のある姉の娘。朝に対して恨みはないが、姉の娘と捉えるとモヤモヤする。


そういった不思議な距離感や関係性、大人になり切れない大人の葛藤、人と人の心が通い合っていく過程をとても丁寧に描いている本作。槙生と朝の関係性のみならず、周囲の人物たちとのつながりも通して、結婚をしないという選択、同性愛、“恋人”という形を取らない関係性の模索など、物語の節々で他者との違いを受け入れ、他者を尊重する優しいまなざしが作品全体から感じ取れることだろう。


また、劇中で朝が歌唱するシーンがあるのだが、その作詞・作曲を元チャットモンチーの橋本絵莉子さんが担当しているため、音楽好きな方も要チェック♪ 139分という尺の長さに面食らってしまう方もいるかもしれませんが、全く苦にならない心地良さとあたたかさを宿した良作です。



(C)2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会



(C)2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会


※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。








ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。

 

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