JBLのスポーツ向けイヤホン「Endurance」シリーズ3タイプ使い比べレビュー!首かけ/ながら聴き/完全ワイヤレス…ベストな一台はどれ!?
草野晃輔トレーニングと音楽の関係は深い。単調になりがちなトレーニングを特別な時間へと変えてくれる最高のパートナーだからだ。JBLのスポーツイヤホン「Endurance」シリーズは、まさにそのための強力な布陣と言える。
今回は特徴の異なる3モデル、カナル型完全ワイヤレスの「Endurance Race 2」、耳を塞がないオープンイヤー型完全ワイヤレスの「Endurance Zone」、軽快なネックバンド型オープンイヤホンの新製品「Endurance Pace」を、実際のワークアウトで徹底的に使い比べてみた。
そこから、集中を深めたい時、開放感を味わいたい時、あるいは気軽に運動を楽しみたい時など、それぞれのシーンに最適なモデルが見えてきた。
個性豊かなJBLのスポーツイヤホン「Enduranceシリーズ」をレビュー!
JBL「Endurance」シリーズの3モデルは、いずれもIP68準拠の防水・防塵性能を備え、汗や雨に左右されず安心して使える点が共通している。スポーツシーンを前提に設計されているため、走っても跳んでも外れにくいフィット感と、日常的に使っても不満のない音質を両立しているのも魅力だ。
そのうえで、装着スタイルとサウンドアプローチに明確な違いを持たせている。
遮音性を高め、アクティブノイズキャンセリングで集中力を支える「Endurance Race 2」。
耳を塞がず環境音と音楽を両立させる「Endurance Zone」。
そして、ネックバンド型ならではの軽快さと1万円を切る価格で“ながら運動”を支えるニューモデル「Endurance Pace」である。
結論から言えば、この3モデルに優劣はない。あるのは、あなたのワークアウトスタイルとの“相性”だけだ。ジムでの筋トレ、公園でのランニング、毎日のウォーキングまで。ここからは実際に使い込んで得られた装着感とサウンドの印象をお伝えしよう。
静寂を纏い、集中を引き出す。「Endurance Race 2」
まず試したのは、カナル型完全ワイヤレスの「Endurance Race 2」だ。IP68対応のタフな筐体に加え、充電ケースもIPX2の防滴仕様。アクティブノイズキャンセリングや外音取り込み、マルチポイント接続、ANCオフ時で最大約48時間再生できるバッテリーなど、最新機能が網羅されている。
ジムで着替えてからEndurance Race 2を装着すると、独自のツイストロック構造とウィングエンハンサーが耳にぴたりと収まり、走行中やジャンプ系の動作でも揺るがない。しっかりホールドされているのに痛みや圧迫感はなく、1時間を超える筋トレでも快適だった。
ANCをオンにすると、トレッドミルの稼働音や周囲の話し声がふっと引いていき、自分の呼吸と音楽だけが浮かび上がる。
6.8mmドライバーが生み出すサウンドは、JBLらしい厚みのある低音と、ほどよく前に出るボーカルが魅力。アップテンポな楽曲では自然とテンションが上がり、負荷を高めても集中を切らさず走り抜けられた。
「JBL Headphones」アプリの「スポーツモード」も重宝する。6種類のプリセットでANCや外音取り込みを切り替えられ、インドアでは静寂を、屋外では安全性を重視したセッティングに即座に変えられる。
帰宅時に外音取り込みをオンにすると、車の接近音や信号待ちの環境音が自然に聞こえ、安心して歩けた。ジムでのワークアウトにとどまらず、普段使いにも違和感なく馴染む一台だ。
【こんな方におすすめ】
・ジムやインドアトレーニングで音楽に没入したい方
・ランニングや筋トレでも安定した装着感を求める方
・トレーニングから日常まで一台で完結させたい方
風と音を同時に感じる新感覚。「Endurance Zone」
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