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公開日 2025/04/10 17:44
初の腰専用モデルや業務用モデルも

「SIXPAD」10周年。“ジェルも水も不要”なEMSトレーニング機器を発表

編集部:平山洸太
MTGは、SIXPAD(シックスパッド)ブランドの10周年を発表。合わせて、ジェルも水も不要な新たな電極を採用したEMS機器を一挙発表した。ラインナップと価格、発売日は以下の通り。

・「SIXPAD Medical Core」58,300円(税込)/4月16日発売・「SIXPAD Core Belt 2」44,990円(税込)/4月16日発売・「SIXPAD Abs 2」29,920円(税込)/4月16日発売・「SIXPAD Leg Belt 2」49,940円(税込)/6月24日発売 ※本モデルのみ新たな電極は非採用

■新構造の電極で“継続しやすさ”追求

同社ではこれまで、EMSを使用したトレーニング機器を展開してきた。EMSとは、他動的に筋肉を直接刺激させることで、筋肉を収縮をさせて維持増強する技術。筋トレや運動をすることなく、筋肉を鍛えたりリハビリに活用したりできるとしている。

新モデルでは、5層の新構造「アルトダイン」を開発・採用することで、ジェルパッドや水を使用することなく、着用するだけですぐ使用することが可能に。表面は撥水生地となっているため、毎回洗濯をする必要もなく、ウェットティッシュ等で拭くだけで手入れは十分だという。

同社は2015年に、腹筋を鍛えるためのEMSを初投入。肌に触れる部分にはジェルシートを使用していたため、一定間隔で交換する必要があった。ランニングコストがかかるなどの障壁から、ユーザーの継続使用の妨げになっていたという。その後同社は、2021年に布製電極「エレダイン」を開発して製品に採用。生地に水を浸透させることで、ジェルシートに似た効果を実現できたが、水を使用することから冬場は冷たく、習慣が途絶える要因になったそうだ。

なぜEMSでジェルパッドが必要になるかというと、電極を点接触させると静電気のように痛みが生じるからとのこと。しっかりした効果を出そうとすると大きな電極が必要になるが、肌の細かな凹凸が点接触になり、ピリピリとした刺激を生んでしまうという。ジェルパッドや水を使用することで、その凹凸を埋められると同社は説明している。

新たに開発したアルトダインでは、5層構造によって「サウナスーツよりも高い保温効果」を実現。具体的には、ウェア生地、断熱素材、ウェア素材、断熱/撥水素材、撥水電極の層を採用している。これによって肌を温め、肌から放出される水分を逃さず閉じ込めることで、水がジェルシートの代わりを果たす仕組みとなっている。

■既存モデルを一挙アップグレード

新たに発表された新製品「SIXPAD Medical Core」「SIXPAD Core Belt 2」「SIXPAD Abs 2」では、いずれもアルトダインを使用。同時発表の脚用モデル「SIXPAD Leg Belt 2」については、肌をウェットティッシュで少し拭いてから使用する、半ドライ構造を採用する。

SIXPAD Medical Coreは初の腰専用モデルで、腰回りの筋肉や体幹を鍛えることで、腰痛を抑えるというアイテム。腰痛予防にはインナーマッスルが重要であり、本アイテムを使用することで猫背や反り腰を改善できるとしている。

インナーマッスルとアウターマッスルの両方を刺激するトレーニング・プログラム(23分)、腰への心地よさを追求したコンディショニング・プログラム(12分)という2種類のプログラムを搭載。トレーニング・プログラムでは、0Hz+100Hzを交互に刺激することで、腹圧を高めながらインナーマッスルにトントントンという刺激を届け、インナーマッスルを認識するためのトレーニングにもなるという。

SIXPAD Core Belt 2は、腹筋、脇腹、背筋下部を同時に鍛えられるモデル。前モデルからEMSの最大出力が約15%向上し、腹直筋の電極サイズも約10%拡大。ウエスト調整コードを新たに搭載し、より電極を密着できるようになった。23分装着して利用するだけで、日常の中でトレーニングが行えるとしている。

SIXPAD Abs 2は、腹筋を集中的に鍛えられるというエントリーモデル。前モデルからEMSの最大出力が約35%向上しており、「普段自分で鍛えている人が最後の追い込みで使えるようになった」とアピールする。こちらもウエスト調整コードにより、電極をより密着させることが可能。

SIXPAD Leg Belt 2は、内転筋、大腿四頭筋、ハムストリングを鍛えられるモデル。フィットネス用途だけでなく、病院でのリハビリにおける使用も想定されている。「太ももを鍛えるアイテムはいくつか発売してきたが、こちらが最終形と言える」ほどのモデルに仕上がったという。

■“エビデンス”を重視、業務用モデルも投入

発表会では、同社の上席執行役員 SIXPAD 本部 本部長の石谷佳子氏が登壇。SIXPADにおいて「何よりもこだわっているのがEMSにおけるエビデンスの取得数」だと強調した。 “怪しいダイエット機器” とされてきたEMS製品のイメージを払拭し、「いかに筋肉を鍛えられる本物であるかを証明するためにチャレンジを続けてきた」という。

これまでの10年間で50以上の大学、病院、介護施設などと協力し、34件の学術論文を発表。「ベッドから車椅子への移動に解除が必要だった患者が自力で立てるようになった」などの効果も実際に確認しているという。10年間で開発したアイテムは91種類。これまでの累計出荷台数は400万台となり、892件の特許・意匠・商標権も保有している。

石谷氏は10周年を皮切りとして、「これまでのフィットネス分野でのトレーニング機器、リカバリー領域に加えて、より一層ヘルスケア・メディカル領域を強化」と話す。これによって、「一人でも多くの方のバイタルライフに貢献」したいと決意を述べた。

なお、発表会では個人向けのモデルだけでなく、全国の病院や整骨院で筋肉トレーニングができるという業務用モデル「SIXPAD MEDICAL PRO」も合わせて発表。定価は220万円だが、従量課金制のスマートプランも用意しており、初期導入費不要で病院や整骨院に導入できるとする。1回の料金は1500円だが、上限は月々39,000円とのこと。発売は夏頃を予定する。

このモデルでは、上半身から下半身まで、アウターマッスル(表層筋)からインナーマッスル(体幹深層筋)まで鍛えることが可能。これを実現するため、400Hzと420Hzの2つの異なる周波数をかけ合わせた20Hzの干渉波を開発。高い電流量を使わずとも、筋肉を最もよく鍛えられる20Hzの周波数で深層筋を鍛えることに成功したという。

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