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公開日 2026/07/11 21:56
100万円超えのハイエンド機、リーズナブルなモデルも豊富

<ポタフェス>iBassoの巨艦、688台限定DAP「DX340MAX」実機展示/小型R2R DAPの2代目「HiBy R2 II」上陸

編集部:成藤正宣

東京・秋葉原にてe☆イヤホン主催のポータブルオーディオ展示試聴イベント「ポタフェス 2026夏 秋葉原」が開幕。本稿では、iBasso Audio/SHANLING/TOPPINGなどのブランドを擁するMUSIN、HiByから国内初披露の製品を複数参考出展したミックスウェーブなどのブースを中心に紹介する。


MUSIN


MUSINブースの目玉が、iBasso Audioから昨日発表された数量限定ハイエンドDAP「DX340MAX」(約62万円)の実機展示。フラグシップモデル「DX340」(約28.7万円)をベースにさらなる作り込みを行い、デスクトップオーディオ並みのスペックを実現したというリミテッドモデルだ。販売数は世界688台限定となっている。



「DX340MAX」


外見で特徴的なのが、右側面に搭載した2つのボリュームノブ。上が電源スイッチ兼デジタルボリューム、下がアナログボリュームとなっている。音量調整は基本的に音質への影響が小さいアナログボリュームで行い、微調整したい場合にデジタルボリュームを操作することで、音質と利便性の両立を図る設計だ。


DAC部は電子部品を組み合わせて独自に設計した「ディスクリートPWM-DAC」で、DX340のものよりもパーツ点数を増やして大規模化。回路設計自体も最適化し、精度を高めながら歪み/ノイズを抑えている。


電源もデジタル/アナログに分けて2つずつバッテリーを搭載する分離設計。充電もデジタル/アナログそれぞれ個別に行う必要がある徹底ぶりだ。外部給電している間、アンプをさらに強化する「スーパーゲインモード」も備えている。


DX340MAXと同じく、昨日発表されたばかりの新製品が「DC-Tonfa」(約5.4万円)。e☆イヤホンとの共同開発によるポータブルDAC/アンプで、ポタフェス会場およびe☆イヤホン秋葉原店では先行販売が実施されている。



iBasso独自開発の8chフルバランスR2R DACを搭載しており、デザインやチューニングはe☆イヤホンスタッフのゆーでぃ氏が監修。躍動感や空気感、音の滑らかな質感や厚みを重視したチューニングで、リスニングに深く没入できるサウンドが持ち味だという。



SHANLINGからは、先月開催されたオーディオイベント「OTOTEN 2026」から引き続き、独自のR2R DACを搭載したデスクトップDAC/アンプ「EH90」が参考出展。


USBだけでなくBluetooth、HDMI入力も搭載し、32Ωで5.2Wというパワフルなヘッドホン出力も魅力のひとつ。価格は20万円台の予定で、8月後半には国内発売できそうとのことだった。



「EH90」


TOPPINGからは、卓上DAC/アンプの中でも最小モデルとなる「DX1 II」が参考出展された。


ポータブルアンプと見紛うほどのコンパクトサイズだが、3.5mmアンバランス/4.4mmバランスの2系統のヘッドホン端子を搭載し、最大出力1,000mAhを発揮。ノートPCやタブレットと一緒に鞄に入れ、旅行や出張のお供として持ち歩けそうだ。



「DX1 II」


また3.5mmヘッドホン端子は、マイク付きイヤホンやゲーミングヘッドセットの3.5mm 4極プラグにも対応。USB Audio Class切り替え機能で一部の家庭用ゲーム機にも接続できるため、ゲーミング用途での活躍も期待できる。


ミックスウェーブ


ミックスウェーブのHiByブランドからは、今後発売を検討中の製品が複数参考出展。いずれも国内価格/発売日は未定ながら、いち早く使用感を体験できる。


独自のR2R DACシステム「DARWINアーキテクチャー」を搭載した “RSシリーズ” から、コンパクトモデルの第2世代機「RS2 II」が国内初上陸。初代機「RS2」とは外見からして変わっており、筐体は縦長に、タッチディスプレイは前面いっぱいに拡大し、視認性と操作性が大幅に改善。ダイヤル式のボリュームも電源スイッチを兼ねるようになった。



「RS2 II」 


出力端子は前モデルにあったラインアウトが無くなり、3.5mm/4.4mmヘッドホン端子のみになったが、ボタンやボリュームダイヤルの配置は前モデルから据え置き。


また、このサイズのDAPでは珍しいデュアルmicroSDカードスロットも引き続き装備しており、CDからリッピングした音源やダウンロード購入したハイレゾ音源を多数所持するユーザーにとって特に嬉しいポイントかもしれない。



前モデル「RS2」(左)よりも縦長になり、ディスプレイが前面いっぱいに広がった



このサイズ感のDAPでは珍しいデュアルmicroSDカードスロットを装備


「FD3 II」は、外部電源ユニットが付属する2筐体構成の卓上DAC/アンプ。コンパクトなポータブルDAC/アンプだった初代「FD3」から一転して卓上サイズとなり、デザインも過去に参考出展されたことのあるモデル「FD5」をひとまわりほど小型化したようになっていることが印象的だ。



「FD3 II」。ポータブルDAC/アンプだった前モデル「FD3」から一転、2筐体の卓上DAC /アンプに


また同時に、よりカジュアルなアイテムを展開するサブブランドHiBy Digitalからも、卓上DAC/アンプ「BD 100」が参考出展。


こちらはHiBy Digitalらしく利便性を重視しているようで、入力はUSB/Bluetooth /同軸デジタル/光デジタル/RCAに対応。ヘッドホン出力は3.5mm/4.4mmバランスを備え、その隣にはマイク入力を配置。ゲーミング用途にも活用しやすいスペックとなっている。



HiBy Digital「BD 100」マイク端子やディスプレイ内蔵ダイヤルを搭載するなど、ガジェット風味が強いモデル


ほか、ここ1、2か月以内に国内取り扱いをアナウンスしたばかりのハイエンドイヤホン各種の試聴機が展開。


HiByからはチタン筐体にダイナミック/BA/平面磁界/静電トゥイーター(EST)の計9ドライバーを搭載した「ZETA II」(約27万円、7月31日発売)、Unique Melodyからは“月の欠片”を刻印したチタンフェイスプレートが目を引くダイナミック/BA/EST/骨伝導の12ドライバーイヤホン「Maven III」(約37.8万円、6月26日発売)、Campfire Audioからはマグネシウム筐体にガラス振動板ダイナミック/BA/ESTの計9ドライバーを搭載した「Chimera」(約130万円、7月下旬発売)が、それぞれ登場した。



HiBy「ZETA II」



Unique Melody「Maven III」



Campfire Audio「Chimera」



初音ミクとのコラボDAP「M500 Hatsune Miku Edition」の新機能として、カセットテープ風画面がデモンストレーション。アプリとして提供予定だという


Questyle


Questyleからは、昨日7月10日発売のBluetoothドングル「QCC Dongle Pro 2」(約1.2万円)をさっそく展示。既存モデルで対応していたLDAC/aptX Adaptiveに加え、LE AudioとAuracast、LHDCコーデックまでサポートの幅を広げた多機能モデルとなっている。



「QCC Dongle Pro 2」


Apple MFi認証を取得しているためiOS/iPad OSに対応するほか、事前にアプリでペアリングを済ませておけば、家庭用ゲーム機につなぎ替えて使用できることもアピールしていた。


NOBUNAGA Labs


ワイズテックのNOBUNAGA Labsからは、7月18日より発売するイヤホンケーブル “PREMIUMシリーズ” のリニューアルモデルを展開。PREMIUMシリーズは2015年の発売以来、アップデートを挟みながらも販売を続けているロングセラーモデルだが、この度行われるリニューアルでは導体の種類、音質傾向、被覆の柔らかさにいたるまで全体的な刷新が図られている。



NOBUNAGA Labsのロングセラーケーブル “PREMIUMシリーズ” がリニューアル


ラインナップは、MMCXコネクター搭載の「鬼丸 破」(3.5mmプラグ)「景光 破」(4.4mmバランスプラグ)、2pinコネクター搭載の「WALKURE Evo」(3.5mmプラグ)「HERCULES Evo」(4.4mmバランスプラグ)の計4モデル。いずれも1万円を切る価格となっている。



MMCX - 4.4mmバランスモデルの「景光 破」


宮地商会 M.I.D.C-audio


宮地商会では、新たに取り扱いを開始した新ブランドEar Solutionから、7月8日発売のイヤホン「星明 III(ほしあかり 3)」(約22万円)を出展した。


ダイナミックドライバー×2/BAドライバー×2/オープン型BAドライバー1基の5ドライバー/ハイブリッドイヤホンとなっており、低域のダイナミックドライバーは互いに押し引きするように動いて歪みを抑制するプッシュプル方式を採用。高域のオープン型BAドライバーは、一般的なBAと違う構造で高音をロスなく届けられるとしている。



「星明 III(ほしあかり 3)」


また最大の特徴と言えるのが、ケーブルコネクターとして独自の4pin端子を採用していること。


一般的な2pin/MMCXコネクターよりも強度や接続安定性に優れるというだけでなく、専用ケーブルを使って2系統同時出力に対応するアンプと接続すれば、低域ドライバーと中/高域ドライバーをそれぞれ個別に駆動する「フルバランス・バイアンプ駆動」でさらなる音質向上を図れるという仕組みだ。



独自の4pinコネクターを採用する


フルバランス・バイアンプ駆動に使用できるアンプは限られているが、今後同ブランドで専用アンプを開発する予定とのこと。



会場では2基の3.5mmヘッドホン出力を備えるCHORD「Mojo 2」でバイアンプ駆動をデモ


01diverse


01diverseからは、7月1日より予約販売を開始したMELODIC ARTIFICATIONブランドのハイエンドヘッドホン「Infinitum(インフィニタム)」(約115万円)、およびハイエンドイヤホン「Eternitum(エタニウム)」(約95万円)が登場。


両モデルとも、ユーザーがどのような再生機器を使おうとも可能な限りブランドが意図した音質を再現するため、専用設計のアナログアンプを付属するというこだわりぶりが特徴だ。



「Infinitum」



「Eternitum」


ヘッドホンInfinitumは、純ベリリウムを奢った100mm平面磁界ドライバーを搭載した開放型モデル。平面磁界ドライバーには世界初だという「同軸トリプルドライブ」設計を投入し、帯域間の干渉や位相のズレが一切ない、圧倒的な解像度と立体的な音場空間を再現できるという。


イヤホンEternitumは、10mm平面磁界ドライバー/BAドライバー/骨伝導ドライバーを1基ずつ組み合わせたトライブリッド構成。こちらの平面磁界ドライバーも、純ベリリウムを薄く引き伸ばした振動板を採用。BA/骨伝導ドライバーと相まり、“スピーカーリスニングに近い圧倒的な臨場感と立体的な音場” を体験できるとしている。



可能な限り開発者の意図した音質を聴いてもらいたい、という意図から専用アナログアンプをセットにしている


intime/コッテリ(e☆イヤホンコラボ)


オーツェイドのintimeブランドでは、開発を進めているエントリークラスのイヤホンを参考出展。“この1本があれば幸せになる” をコンセプトに、バランスのよい心地よい音質と装着感、手頃ながら長く使える品質を目指して作り込んでいくそうだ。



intimeが開発中のエントリーイヤホン


また、intimeとe☆イヤホンスタッフ はまちゃん氏がコラボレーションした重低音特化イヤホン「脂(KOTTERI)Mark III」(6万円)も展示されたが、なんと本日11時の受注開始で予定数量が即座に完売してしまったとのこと。



intimeとe☆イヤホン はまちゃん氏とのコラボモデル「脂(KOTTERI)Mark III」


試聴ブースのスタッフに聞いたところ、現時点では追加生産などの予定は無いそうだが、予想を遥かに越える注文が集まったモデルということで今後の展開に期待したいところだ。

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