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公開日 2025/12/14 10:00
beyerdynamic、Melody Wings、QoAなどヘッドホン/イヤホンブランドの新製品も

<ポタフェス>Meze Audio&スタックスの名機が再登場!/BLUESOUNDが高音質ストリーミングをデモ

編集部:成藤正宣

12月13日(土)、14日(日)の2日間、東京・秋葉原にてe☆イヤホン主催のポータブルオーディオ展示試聴イベント「ポタフェス2025 冬 秋葉原」が開催中だ。


各社から多彩な出展が行われている中、本稿では過去の名ヘッドホンの後継モデル/復刻モデルに注目が集まった2階の完実電気/スタックスブースや、地下1階のイヤホン/ヘッドホン展示の模様をレポートする。


Meze AudioやAudeze、フォステクス製品などを展開する完実電気ブースでは、Meze Audioから来年1月中旬に発売予定の密閉ダイナミック型ヘッドホン「99 Classics 2nd Gen」がブースの目玉となった。



Meze Audioの初代モデルを改良した「99 Classics 2nd Gen」


2015年にブランド初の製品として発売された「99 Classics」をアップデートしたモデルで、大きく分けて「よりバランスよく自然に聴こえるチューニング」「内部の空気の流れの改善」「付属ケーブルなどアクセサリーの充実」という3点を改良したという。生産地もブランドお膝元のルーマニアへ変更された。


特にチューニングにおいては、同梱する「アコースティック・アブゾーバー」を取り付けることで、初代99 Classicsのサウンドに近づけることが可能という点にこだわりがうかがえる。ポタフェス会場では、実際にアコースティック・アブゾーバーあり/なしの2つの試聴機が用意され、違いを聴き比べられる。



2つの試聴機でアコースティック・アブソーバーあり/なしを比較可能。ハウジングに区別のためテープを貼ってある


スタックスでは、12月3日に発売した静電型ヘッドホン(イヤースピーカー)「SR-009D」(約38.5円)が登場。2011年に発売し、同社のハイエンド・イヤースピーカーの礎になったモデル「SR-009」を復刻したモデルだ。



スタックスの名機を復刻した「SR-009D」が実機展示


音質に関わる部分は元モデルからほとんど変えず、本体カラーをブラック基調に、ケーブルを着脱交換対応にするなど、デザインや利便性に関わる部分のみを変えている。また、振動膜や電極を収める内部ユニットケースの製造方法を変更したことで、若干ながら軽量化を実現したことも違いだ。


PDNが取り扱うカナダのネットワークオーディオブランドBLUESOUND(ブルーサウンド)がポタフェスに登場。フラグシップ・ネットワークプレーヤー「NODE ICON」(約22万円)や、今年11月発売の「NODE(N132)」(約11万円)、そして来年1月発売予定の「POWERNODE(N331)」(約22万円)の3モデルを取り揃え、独自のBluOSによる操作性と、focalブランドのヘッドホンと組み合わせた高音質なストリーミング再生をデモンストレーションしていた。



「NODE ICON」



「NODE(N132)」


上述のBLUESOUNDの3モデルはいずれも、THX社の「THX AAA」ヘッドホンアンプ技術を採用。ノイズ/歪み/消費電力を抑えながらもパワフルな増幅が可能だとしており、スピーカーはもちろんヘッドホンリスニングもお手の物ということをアピールしていた。ほか、同じくカナダブランドのParadigm(パラダイム)のスピーカー「MONITOR SE」(ペア約5.5万円)も共に展示された。



来年1月発売予定の「POWERNODE(N331)」と、パラダイム「MONITOR SE」の組み合わせ


メディア・インテグレーションは、beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)ブランド初のDJ向けモデル、かつ日本初公開のヘッドホン「DJ 300 PRO X」が登場。国内では来年1月中旬ごろ、約3.7万円で発売予定だという。



ベイヤー初のDJヘッドホン「DJ 300 PRO X」が国内初展示


ユニークな特徴が、イヤーパッドを交換することでオンイヤー/オーバーイヤーを切り替えることができる点。ベイヤーによれば、欧州のDJはオンイヤー型、米国のDJはオーバーイヤー型を好む傾向があるそうで、付属パーツを付け替えるだけでどちらにも対応可能にした合理的な設計といえる。



大きさの違う2組のイヤーパッドが付属し、オンイヤー型/オーバーイヤー(アラウンドイヤー)型を選べる。ちなみに写真の展示機はロゴやカラーが多少異なるが、中身はどちらも同じ



イヤーパッドはスナップ式で、パチンと簡単に付け外しできる


また、DJ向けヘッドホンといえば「イヤーカップの180度回転」というイメージがあるが、本モデルではあえて非対応(90度まで回転)としている。これはベイヤーで調査したところ、イヤーカップを180度回転させて片耳にあてる使い方が(少なくとも欧米においては)実はあまりされていなかった為だそう。実際の使われ方に則したもの作りをしようという、こだわりの感じられるポイントだ。


サウンドアースでは、Melody Wings/QoAの2ブランドから新製品や開発中の参考出展品を用意。Melody Wingsから登場したのはブランド2つ目の製品となる「Jupiter」で、チタン振動板ダイナミックドライバー1基のエントリーモデルという位置づけ。USB-C接続の付属ケーブルは約1.4mとやや長めで、マイク付きリモコンも備える。ゲーミングも意識した仕様とのことだ。



Melody Wings 2つ目の製品「Jupiter」。エントリーモデルで、ゲーミングにも使えるようマイク付き&長めのUSB-Cケーブルを同梱する


これに加え、ブランドの最上位モデルとして開発中の「Neptune」を参考出展。ドライバー構成については決定しており、BA 4基/ダイナミック 1基/BC(骨伝導)1基の6ドライバー/トライブリッドとなっている。



ブランド最上位モデルとして開発中の「Neptune」。ドライバー構成は決定済で、これから調整が進んでいくようだ


QoAでは、ダイナミック 2基/BA 4基の6ドライバー/ハイブリッドイヤホン「Matador」が参考出展。過去のイベントで出展したプロトタイプを経て、今回完成版としてお披露目されている。広い音場が楽しめる新たなチューニングを採用しているといい、付属ケーブルはプラグを着脱交換できる。



「Matador」


ミミソラでは、aune audioから新製品「IR300」「AC55」が出展。長らくイベントで参考出展されていた製品が、この11月/12月にいよいよ正式発売となった。


「IR300」(約2.1万円)は11月22日に発売となったブランド2モデル目のイヤホンで、薄型の金属筐体の中に「W字型クリスタル配合複合ダイアフラム」の10mmダイナミックドライバーを搭載。透明感のある音色が特徴だ。また、フェイスプレートのパーツとノズルをそれぞれ交換し、チューニングすることもできる。



「IR300」


「AC55」(約3.6万円)は  “懐かしの耳掛け型ヘッドホンを本気で作る” をコンセプトに、 W字型のバイオファイバー/カーボン複合振動板の40mmダイナミックドライバー、角度や素材にこだわったイヤーフックなどを採用。付属ケーブルは2pin端子で着脱可能で、プラグを3.5mm/4.4mmの2種類に交換することもできる。ポタフェス初日と同じ12月13日から販売を開始している。



「AC55」


 







オーストラリアのマイクブランド、RODEが作ったモニターヘッドホンが出展。第1弾モデル「NTH-100」や、同等サイズのドライバーユニットをオンイヤー型に収めた第2弾モデル「NTH-50」を体験できる


 

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