アニメのポスプロスタジオが西新宿に誕生。5.1chに対応、グローバル市場を見据えた新たな制作拠点に
編集部:筑井真奈IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、アニメーション市場における音響制作事業を強化すべく、西新宿に新たな制作スタジオ「新宿アニメーションスタジオ」を開設、3月23日より正式に稼働を開始した。
アニメの音作りに活用できるStudioを合計3部屋用意し、そのうちひとつは5.1chの制作環境に対応。オフライン・オンラインの編集作業ができるeditingルームを4つ用意する。
アニメーション専門のスタジオ開設の背景について、「制作される作品数の増加やプラットフォームの多様化に対応するべく、スピード感と精度の高いスタジオ」が急務になったと説明。映像編集と音響現場の情報共有をより密にすることで、よりクリエイティブな作業に集中できる環境を用意することを考えているという。
また、アニメ作品のグローバル展開が加速していることから、各国ごとの吹き替えや字幕作成といったローカライズ版制作の効率化も狙っているという。
Studio 1は5.1ch作品制作が可能な環境が用意されており、GENELECのアクティブモニター「S360」とサブウーファー「7371A」による5.1ch構成と、ヤマハの「HS5」がステレオで設置されている。いずれも制作現場のスタンダードと言えるスピーカーである。なお、ドルビーアトモスには非対応となっている。
声優はもちろん、原作者や製作委員会のスタッフなどが訪れることも多いため、スタジオの内装はリラックスして過ごせるように落ち着いた色合いで統一されている。
ドルビーが制作した5分ほどのアニメーションのデモムービー(5.1ch)を体験したが、非常にクリアかつ見通しの良い音で、ダイナミックな効果音の動きもよく分かる。非常に質の高い音声制作環境が用意されていると理解できた。
隣には最大20人まで収容できる録音ブースを用意(収容マイク本数は4本)。ノイマンの「U87Ai」やゼンハイザーの「MKH-416」、DPAのマイクなどが用意されており、アフレコなど、とくに声の収録に特化したブースとなっている。
IMAGICAでは制作環境の一貫性も重視しており、Studio 2とStudio 3についても、ステレオ環境ではあるが同じGENELECとヤマハのスピーカーを設置。日数がかかる作業の場合、途中までStudio 2で作業し、途中からStudio 3に変更になるとしても、機材や部屋の広さもほぼ同一の環境で作業できるとアピールする。
編集ルームについてはオンライン編集ルームを2部屋、オフライン編集ルームを2部屋用意する。こちらも広めのスペースが確保されており、セキュリティ管理も含め、作業に集中できる環境となっている。
ほかにもオープンの打ち合わせスペース、喫煙所、また情報解禁前の情報を扱うことが多いことから、完全個室の打ち合わせブースも用意されており、制作関係者の“使い勝手の良さ”も追求しているという。
日本のアニメーションのクオリティの高さは世界でも高く評価されている。IMAGICAスタジオから誕生する新たなアニメーション作品、音質クオリティも含めて期待したい。
IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 新宿アニメーションスタジオ
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