公開日 2026/05/08 06:30

Midgard Lichtの可動式タスクライトが現代化。バウハウス由来の元祖がスマートホームにも対応

東京・中目黒で開催されたエキシビジョンをレポート

ドイツ・ハンブルクの照明ブランドMidgard Licht(ミッドガード・リヒト)が、東京・中目黒のLICHT Galleryで、日本初のエキシビションを開催。新作「LOJA(ローヤ)」のほか、バウハウス時代のエッセンスを現代的に解釈した「AYNO(アイノ)」を展示した。

中目黒のLICHT GalleryでMidgard Lichtのエキシビジョンが行われた

独Midgard Lichtが日本初のエキシビションを開催

まず目に飛び込んできたのが、2020年発売、2021年にドイツのサステナビリティ・アワード・デザイン賞「パイオニア」部門受賞の「AYNO」。名の由来はフィンランドの建築家アイノ・アアルトから。

「AYNO」

ミッドガード・リヒトは、1919年にクート・フィッシャーが可動式タスクライトを発明、特許を取得して立ち上げた照明ブランド。バウハウスの創立者ヴァルター・グロピウスが愛用し1926年デッサウの新校舎にも採用された「TYP 113 テーブルランプ」を皮切りに、1950年代には「SPRING BALANCED | clamp」など先駆的なモデルを世に放った。

「SPRING BALANCED | clamp」

2015年にフィッシャー家から会社を引き継いだダヴィッド・アインズィドラとヨーク・ラッシュは、こうしたモダニズムランプの生産を再開。クラシックアイテムの復刻のみならず、さらに創始者の発明精神を現代的に解釈したコンテンポラリーな製品を生み出すようになり現在に至る。

サステナブルを前面に。バウハウス思想の現代版「AYNO」

その第1弾が2020年に発売されたステファン・ディーツのAYNOだ。光源にLEDを使い、素材はスチール、グラスファイバー、リサイクルポリカーボネート/ABSの3種を用意。組み立て式なので梱包もコンパクトにできる上、各部品をユーザー自身が交換できるなど、徹底したサステナビリティを備えている。

(写真左から)ラインナップはデスクタイプのS、フロアタイプのL/XLの3種類で、それぞれ82,500円(税込)、195,800円(税込)

なによりデザインがシンプルかつ理にかなったもので、いかにもドイツ的。適度にたわむロッドにリングを装着、そこにテキスタイルコーティングされた電源ケーブルを通しているだけなので、直感的に当てたい場所に光を照射できる。まさに、バウハウス時代の「TYP 113 テーブルランプ」の現代版なのだ。

リングが装着されたロッドに電源ケーブルを通線。フレームはグレーとブラック。コードの色はオレンジのほか、ブルーとグレーを用意

光を照射する場所を直観的に操作できる

創業の思想を美術品の域にまで高めた「LOJA」

「LOJA」は、昨年のエウロルーチェで発表されたセバスチャン・ヘルクナーによる新作で、3月受注開始、今夏販売を予定する。

バウハウス時代の流れを継ぎ、ややもすると工業的なデザインになりがちだったMidgard Lichtの一連の製品群にあって、LOJAは消灯していてもひとつのオブジェとして独特の佇まいを放つ。

LOJAフロアランプ

LOJAペンダントランプ

名の由来は、これも女性にちなんでおり、エーロ・サーリネンの母ローヤ・サーリネン。たしかに、マダムがキャペリンハットで半分顔を隠したようにも見える奥ゆかしさがある。

その構造もシンプルで合理的。テーブルランプは、LED光源を内蔵した円筒の口吹きガラスに、セルロース補強された100%リサイクルペーパーのシェードが載っているだけ。手先でずらすだけで自在に照射方向を変更できるのも、Midgard Lichtの伝統を受け継いでいる。

LOJAテーブルランプ

また、この照明にはもうひとつ重要な特徴がある。スマートホームに対応していることだ。

この日の展示会場にもWi-Fi環境が構築されており、Apple Homeで接続されていた。もちろん、Amazon EchoやGoogle Home、Tuya Smartにも対応しているとのこと。使用するアプリ次第だが、調光、調色、タイマー、マルチルーム制御にも対応する。

iPhoneのApple Homeを使って照明をコントロール

予定価格は、ペンダントランプで直径90mmが374,000円、110mmが517,000円。テーブルランプが360,800円、フロアランプが1,331,000円(表記いずれも税込)

Midgard Lichtの製品は、すべてドイツの国内で生産されており、光源も演色指数CRI95以上をクリアするこだわりよう。また、Bluetoothに対応する製品は多いがWi-Fiでの制御はまだ少ないなかにあって、今後発売される製品は基本的にスマートフォーム対応とのことで、今後発売される新作も楽しみだ。

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