PR 公開日 2023/06/23 06:30

“超高コスパ“イヤホンが音質&機能強化!Maestraudio「MA910SR」の表現力に鳥肌が立った

待望のリケーブル対応モデル

従来機を上回る広い音場表現! 圧倒的な音の定位感にも注目



Astell&Kernの高性能DAP「KANN MAX」と組み合わせて、MA910SRのサウンドを確かめていこう。

Astell&Kern高性能DAP「KANN MAX」にてポテンシャルをチェック。楽曲の表現の幅をより精細に描き出す

まずは、どれだけ音が進化しているのかをチェックするべく、従来機のMA910Sでテレビアニメ『推しの子』の主題歌、YOASOBIの「アイドル」を再生する。この曲は、アイドルのキラキラした部分とドロドロした部分を転調で行き来しながら表現しているが、明瞭かつ表現力に長けた中高域のおかげで、曲調とともにめまぐるしく変わる声色の違いを的確に描き分ける。

「MA910SR」(写真左)と、ケーブル一体型のベース機「MA910S」(写真右)の比較試聴を実施

ニューモデルのMA910SRに差し替えて「アイドル」をプレイすると、イントロから情報量が大幅にアップしていることが分かる。音場が広くなるとともに、声が一段前に定位し、サウンドにいっそうの奥行きが感じられる。音像もエッジまで明瞭になり、見通しが良くなる。

サビ前のBメロで親衛隊のかけ声が後ろに定位し、ボーカルにスポットが当たる。ラップ部では一聴するとかわいらしい声なのに、狂気を帯びた歌詞がスッと入ってきて、そのギャップに思わず鳥肌が立つ。聴くほどに、歌詞の世界が聴き手に浸透してくるが、これこそ高い表現力を備えているからに他ならない。

ビル・エヴァンス・トリオの名曲「Waltz for Debby(take 2)」でも同様で、素直でナチュラルなサウンドはどちらも同じ。従来機でも奥行き感は十分あるが、MA910SRだと情報量が多くなり、音の艶や低域の迫力がアップする。演奏が収録されたジャズクラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードにいるような空気感が心地よい。

他にもロックや、EDM、クラシックなど聴き比べたが、どれもナチュラルかつ明瞭なサウンドを味わえた。では、従来機とMA910SRのサウンドで何が決定的に違うのか? それは、表現の幅といえる。MA910SRのほうが、激しい音はより荒々しく、柔らかい音はより優しくといった形で、作り手が音に込めた表現をより生々しく伝えてくれる。

カラーバリエーションはグレイシアブルー(写真左)と、マエストロブルー(写真右)の2色を展開

高いポテンシャルを秘めたMA910SRはスマホとの相性も抜群



リケーブルモデルのMA910SRに関心がある人なら、スマホと一緒に連れ出して、外でも楽しみたくなるはずだ。ご存じの通り、昨今のスマホはイヤホン端子がない。変換ケーブルを使ってもよいが、オススメはポータブルDACの利用だ。早速、iPhone 14にAstell&KernのポータブルDAC「AK HC3」をつないで、MA910SRのサウンドを確かめた。

ポータブルDAC「AK HC3」を用いてスマートフォンでの楽曲再生を検証

YOASOBIの「アイドル」は、高性能DAPのKANN MAXで聴いたサウンドと遜色がない。音場は広く、前後の定位感もまったく損なわれていない。ラップパートの狂気も痛いほど心に響いてくる。あえて違いを探すと、AK HC3のほうがやや音圧が強い。

このことをネガティブに捉える人がいるかもしれないが、筆者はむしろメリットだと思う。外に連れ出すと、どうしても、イヤホンの音が周囲の騒音に負けやすい。その点、音圧が強いと細部までしっかり聴きやすくなる。

本モデルの装着イメージ。小型筐体が耳にしっかり収まり、良好な装着感を提供する

付属イヤーピースとして、intimeブランドの「iSep01」を同梱。4サイズが用意される

続けてVaundyの「怪獣の花唄」をプレイする。ディストーションが効いたギターサウンドの疾走感が楽しい。サビではベースの粘るような低域が一歩前にきて、曲の厚みがグンと増す。明瞭なボーカルはメロティーが耳に残りやすく、何度もリピートして聴きたくなる。他にも様々なジャンルで聴いてみたが、DAP同様にどんな曲もウェルバランスで、音像のしっかりした聴きやすいサウンドを楽しめた。



今回はMA910SRの実力を探るため、素のサウンドを確かめた。従来機より価格がアップしているが、結果はその分に見合った音質アップも果たしている。つまり、驚異の空間表現力とコストに対する高いパフォーマンスという点は健在だ。


その上でさらに、リケーブル対応という機能強化も実現。これは大きな魅力だ。ぜひ次はリケーブルでその音色の違いを味わいたい。そしてその時には、サードパーティ製のケーブルを使うのもよいが、ぜひともMaestraudioがチューニングしたリケーブルがあると嬉しい。良い音の追求に余念がない同ブランドなら、MA910SRの良さをさらに引き出してくれると期待できるし、それだけのポテンシャルがあると確信している。

(協力:アユート)

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