公開日 2023/04/14 06:40

ソニー「Float Run」を着けて走ったら記録が伸びた。これがランニングの最適解かもしれない

良い音を聴いて走るとテンションもアップ
編集部:松永達矢
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーからユニークな “ながら聴き” モデルが登場した。スピーカーを浮かせた “オープンイヤースタイル” を提唱する「Float Run」だ。

SONY「Float Run」市場実売価格税込20,000円前後

もともとはランニングなどスポーツシーンでの使用を想定したアイテムとして、2021年にクラウドファンディングにて商品化。開始5時間で達成目標の300台を突破したほどの注目機だが、このほど一般販売が開始された。

気候もだいぶ穏やかになり、外に繰り出して運動するにはまさにうってつけのシーズン。本稿では、製品コンセプトに則りFloat Runをランニングユースした際の使用感をお届けしたい。詳細な紹介を前にまとめてしまうと、いま買うならこれ一択だと思えるほど、「ランニングユースの最適解」に仕上がっている。

■こだわりの設計構造! Float Runと骨伝導タイプとの違いをまずチェック



そろそろランニングを始めて1年も目前という記者。普段はApple Watch SEと、それこそ当初職場での “ながら聴き” 用途で購入したAfterShokz(現Shokz)の「AS600」という機種を組み合わせてランニングに出ている。現状の組み合わせでこれまで困ったことはないのだが、やはりこの仕事をしていると「新しい物」に興味を惹かれる。趣味と実益を兼ねてFloat Runのデモ機を調達した次第だ。

本モデルで真っ先に目が行くのは、耳の前にスピーカーを浮かせた “オープンイヤースタイル” 構造だ。ポータブルオーディオ的な文脈だとイヤーピースのないスティック型イヤホンが想起されるが、ソニーは本モデルの構造を説明する上でこの単語を使用している。

記者も使っているAS600もそうだが、ワークアウト向けのイヤホンは骨伝導モデルが人気となっている。一方のFloat Runはスピーカーによる空気振動。16mmのドライバーユニットで音を鳴らす。ユニットのポジションも様々なデータに基づき、音を効率的に届けられるよう設定したという。走りながらの楽曲再生というシチュエーション的にあまり気にしてこなかった要素ではあるものの、音が良いことへの工夫は素直に嬉しい。

耳の前にスピーカーを浮かせた“オープンイヤースタイル” 構造が本モデルの大きな特徴だ

装着感についてはどうだろうか。一見すると一般的な「ネックバンドタイプ」の骨伝導イヤホンと違いがないように見えるが、まずはワイヤー部分の処理の仕方に注目したい。通常は耳へ引っ掛けるフックの部分から後頭部にワイヤーを回すことになるが、このワイヤーが耳の上ではなく耳の下を通すスタイルになっている。

一般的なモデルとワイヤー位置が逆になっているため、パッケージから開けた時の物撮りや、初装着の際に若干の違和感があったのは事実だが、ワイヤーを下向きに回すことで、重心も下向きになるので装着時の安定感が増す。そしてメガネの「モダン」(耳掛け)の部位のように、フック部を耳の後ろ側に沿うようにすることで、頭部とFloat Runの接触面積を増やすことでフィット感も向上させている。

「Float Run」装着イメージ。ワイヤーを下向きに回す構造により、重心も下向きになるので装着時の安定感が増す

33gという軽量設計も相まって、実際に装着してみると非常に軽やか。自分が普段遣いしている骨伝導イヤホンと比較するとわずか3gの差ではあるが、その数値以上に軽く感じるのは設計構造の妙だろう。

本品の付属品。携帯時に便利なポーチと充電用のUSB Type-Cケーブルを同梱

充電端子はカバーで隠れる設計。本体の防水性能もIPX4となっているため、汗や軽い雨程度であれば安心して使用できる

次ページ実際にランニングで装着感・音質をチェック!

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX