公開日 2022/04/09 06:30

リンのネットワークプレーヤーでAmazon Music HDが聴ける?“ストリーミング端末”を活用しよう!

ただし音質は48kHz/24bitまで
■リンのAmazon Music HD対応が待ちきれないあなたに…

今回の企画は、リンのネットワークプレーヤーで話題のストリーミングサービス「Amazon Music HD」を聴く裏技をご紹介するというもの。「リンはまだAmazon Music HDを聴けないのにどうやって?」と、多くの方が思うだろう。そう、いまのところそのままではできないから、「とあるアイテム」が必要となる。

リンのDSにAmazon Musicへの対応予定が発表されたきり、2年以上が経過…

日本初の192kHz/24bit FLACによるロスレスハイレゾ配信Amazon Music HDがスタートしたのは、2019年のことだった。日本語で簡単に契約できるし、年額7,800円(なお5月以降+1,000円の値上げが発表されている)で日本語の楽曲も含む約9,000万曲(記事執筆時点)を聴き放題と、数あるストリーミングサービスの中でもAmazon Music HDの魅力は高い。

ハイレゾクオリティもストリーミングで聴き放題となるAmazon Music HDはオーディオファンにとっても嬉しいサービスだが、まだまだ対応機種が少ない…

しかし、唯一惜しい点が……そう、Amazon Music HDは、デフォルトで対応するオーディオ製品が少ないのだ。上述の通り、リンのネットワークプレーヤーもそうで、今後の対応が表明されてはいるものの、Amazon側の対応を待っている状態でいつになるかは未知数。DSユーザーの僕にとっても、「リンで聴きたいのに、なぜだー!」と歯痒い。

そんな時、編集部から「とある方法を使えば、リンのDSMシリーズならばAmazon Music HDが比較的手軽に聴けます。しかもデジタルドメインを利用した高音質接続で!」という連絡をもらった。

僕は「えええ? そんなことはない」と思ったのだが、話を詳しく聞いて膝をポンっと叩いた。「なるほど!これならいけるかもしれない」。

■“ストリーミング端末” の活用で、リンのネットワークプレーヤーはもっと楽しめる

キーとなるのは、いわゆる “ストリーミング端末” の存在だ。Apple TVやAmazonのFire TV Stickなどがよく知られるが、テレビのHDMI端子に挿入するだけで、Amazon Prime VideoやNETFLIX、huluといった映像ストリーミングを楽しめる便利な存在。PHILE WEBの読者ならばひとつは手元に持っている人が多いだろう。これらのストリーミング端末は、映像だけではなくSpotifyやAmazon Musicなどの音楽ストリーミングサービスにも対応している。

昨今注目の高い「ストリーミング端末」。Apple、Google、AmazonといったIT企業の他、アンカーも「Nebula 4K Streaming Dongle」(左下)を発売している

これらのストリーミング端末は、テレビだけではなくリンなどのネットワークプレーヤーのHDMI端子に接続することもできる。そうすれば、「デジタル to デジタル」のロスレスクオリティで、Amazon Music HDが楽しめるのではないか…という算段。これはグッドアイデアである。

「Fire TV Stick 4K MAX」のアプリ画面。Androidが搭載されているので、スマートフォンと同様の操作性で使用できる

Amazon Musicのトップ画面。リモコンも付属するので、直感的な操作で楽曲選択も行える

嬉しいのは、これらのデバイスの価格だ。最新の「Fire TV Stick 4K MAX」は7000円程と購入しやすい。ただし、事前情報で再生できるレゾリューションは最大48kHz/24bitの再生が可能になると言われている。

ちなみに、HDMI入力がついたリンのDSシリーズは、KLIMAX DSM/3/H、AKURATE DSM、MAJIK DSM、SEKRIT DSM、SELEKT DSMとラインナップは多い。さらに同DSMシリーズからアナログ出力をなくしたEXAKT専用ヘッドユニットKLIMAX/AKURATE/MAJIK System Hubも利用できる。

リンのDSMシリーズのほぼすべてにHDMI端子が搭載されている。昨今HDMI端子搭載のアンプも増えてきたが、リンはその先駆者的存在でもある

ということで、ここでは3種類のストリーミング端末を使って、Amazon Music HD再生のクオリティチェックを行うことにした。

次ページ3種類のストリーミング端末を使ってクオリティをチェック!

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「スマホ新法」が12月18日施行へ。アップルへの影響は? ユーザー体験はどう変わる?
2 故障したオーディオ機器でも高値買取!「オーディオサウンド」の自社修理工房担当者の話す“一番多い故障箇所”とは
3 住まいに溶け込み毎日つかえる、エプソンの新世代3in1プロジェクター「EF-72」は期待を超える充実ぶり!
4 技術と音楽的感性の結晶。aurenderの“戦略モデル” 最新ネットワークプレーヤー「A1000」を聴く
5 北欧の名匠・DALIの新たなる挑戦。最新スピーカー「EPIKORE」シリーズを評論家6名がクロスレビュー
6 Fyne Audio、6インチ口径ユニットを用いたフロア型スピーカー「F501S」。従来機からドライバーなど刷新
7 HiBy Digital、初音ミクコラボの限定DAP「M500 Hatsune Miku Edition」。2026年1月下旬発売
8 <ポタフェス>Meze Audio&スタックスの名機が再登場!/BLUESOUNDが高音質ストリーミングをデモ
9 美しさも利便性も妥協なし! 木のぬくもり溢れるLDKにホームシアターをビルトイン
10 <ポタフェス>ビクター「WOOD Master」試聴に長蛇の列/ソニー、1000Xシリーズやモニターヘッドホンなど多彩な展示
12/16 11:06 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX