公開日 2021/12/24 06:30

“ASMR専用完全ワイヤレス”で最高の没入感を! ag「COTSUBU for ASMR」の実力をチェック

【PR】磨き上げられたバイノーラル/ASMR専用チューニング

「BBC Binaural sound demo」で基本性能を確認

それではCOTSUBU for ASMRをチェックしてみよう。まずはベーシックなバイノーラル効果を、E500の製品ページでもサンプルとして紹介されている、BBCによるデモンストレーション動画の4分57秒からの場面で確認。



ダミーヘッドマイク視点のカメラもセットされており、声を出している人物や音を出している物を視覚的にも把握しながら、その音を確認できるのがポイント。「しゃべりながらこちらに近付いてきて自分の背後に回り耳元で囁く」といった一連の流れで、映像と音の動きが一致する感覚を確かめられる。

一般的なチューニングの、有線無線を問わず優秀モデルといえるイヤホンで聴いても、「この時点ですごいバーチャル感!」となるサウンドだが……。COTSUBU for ASMRで聴いてみると、そのバーチャル感はむしろ薄れた。従来型の特にハイエンド機で聴いたときの、全ての物音や気配が異様なまでにクリアにかっちりとした解像感で届いてくる感覚は生み出されない。

しかし実は、それこそが本機の凄さなのだ。従来型イヤホンでのバーチャル感の強さは、「バーチャルである=現実ではないという認識が強い」ということでもある。おそらくは前述の「高音域の独特の違和感」を原因として、「不自然なまでの解像感」や「明快すぎる方向感」が生じてしまい、その認識につながってしまうのだろう。

バイノーラル向けチューニングのCOTSUBU for ASMRは、その過剰なバーチャル感を生み出さない。物音は輪郭を強めすぎず、その場の空気感に馴染みつつ、そこに存在してくれる。声や物音の距離感や方向感も、どこから聞こえてくるかは明瞭でありつつ、妙にビシッとピンポイントすぎる聴こえ方にはならない。音の存在感や空間配置により自然な感触がある。

従来型ハイエンドで得られるのが「実際にその場にいるよりクリアな超感覚」だとすれば、COTSUBU for ASMRで得られるのは「実際にその場にいるように自然な感覚」だ。前者にも独特の面白味はあるが、バイノーラル音源本来の狙いにフィットするのは後者の自然さだろう。なるほど、バイノーラル/ASMR専用音質チューニングの狙いと効果は確かなものだ。

人気のASMRコンテンツでも性能を発揮

次はダミーヘッドマイクが特に積極的に活用されているジャンルのひとつ、シチュエーション型ASMRコンテンツでチェック。イヤホンファンにもおなじみ小岩井ことりさんプロデュースのASMRレーベル「kotoneiro」から、「【シェイカー・水音・催眠風囁き】おしごとねいろ 〜バーテンダー編〜【CV.上田麗奈】」を体感してみた。


バイノーラル/ASMR専用音質チューニングの効果が特にわかりやすかったのは、トラック5「心を溶かすリキュールの音 〜瓶・氷・水音ASMR・呼吸音・簡易催眠〜」の一連の流れ。

グラスの中で氷を回す音は、一般的なイヤホンではカチカチという硬さが目立つ。対してこちらで聴くと、溶けた氷の表面の、滑らかさを思わせる少しの柔らかさも感じられ、適度にまろやかな音といった感触に。水音もやはりまろやかになり、水の微かな粘り気まで感じられる気になってくる。

またこの場面ではグラスが片耳に寄せられており、その音はほぼ片耳側からしか聞こえてこない。しかしそのグラスの中で回される氷の、そのほんのわずかな移動感までが伝わってくるから驚きだ。バイノーラルならではの空間表現の精度も素晴らしく高い。音が柔らかめになると精密感は薄れてしまうのでは? という危惧もあるかもしれないが、このイヤホンには当てはまらない。

もちろん、上田麗奈さん演じるバーテンダーさんの吐息や、「深呼吸しながら……リラックスして……聴いてみてください……」などの台詞の声も、何とも心地よく届けてくれる。息や声に含まれる低めの成分、擬音で表すなら「ハァ……」のあたりの感触は特に豊かだ。

水の微かな粘り気まで感じられるかのよう。吐息や台詞も心地よく届けてくれる

次ページ続いて環境音、声優番組のダミヘコーナーを試聴

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