公開日 2020/12/13 18:54

アップル「AirPods Max」レビュー。61800円は高くない、唯一無二のヘッドホン

あらゆる角度から真価に迫る
山本敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アップルがアラウンドイヤースタイルのプレミアムヘッドホン「AirPods Max」を12月18日から順次発売する。価格は61,800円(税抜)。先日の開封レポートに引き続き、今回は本機の音質やANCとヒアスルーの効果など、気になる実力を体験したレポートに深く切り込んでいきたい。

アップルが独自に設計した本機のアコースティックパーツやワイヤレスオーディオデバイスのためのSiP(System in Package)であるApple H1チップ、最先端のソフトウェアの組み合わせにより実現するコンピュテーショナルオーディオ、ANCと外部音取り込み(ヒアスルー)機能、プロダクトデザインの観点から注目すべきポイントなど、プロフィールについてはニュース記事でも詳細を解説しているので合わせてご覧いただきたい。

■飾らないシンプルで上品なデザイン

AirPods Maxは密閉型のハウジングに酸化皮膜処理を施したアルミニウムを採用している。つや消し塗装の仕上げもなめらかだ。側面にはアクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)とハンズフリー通話のために設けられたマイクの穴がある。

質感の高い酸化皮膜処理を施したアルミニウムを採用する密閉型ハウジング

側面にANC、通話用のマイクを配置。スリットを設けている

左右がシンメトリックなデザインのヘッドホンだが、イヤーカップには左右の区別がある。音量操作や楽曲送り、ハンズフリー通話の受話・終話操作、Siriの呼び出しなどに使うDigital Crownと、ANC/ヒアスルー/オフの3つのモードを切り換えるノイズコントロールボタンが上部に配置されているカップが右側だ。

本体から着脱可能なイヤーパッドの内側には、ニットメッシュのパターンでL/Rがマーキングされている。ヘッドホン本体フレーム側にもL/Rのマーキングがあるので、外したイヤーパッドを再度装着する時に迷うことはないだろう。

マグネットで簡単に着脱できるイヤーパッド。内側にL/Rのマーキングがある

本体にもL/Rのマーキングがあるので、イヤーパッドを装着する方向を間違えることはない

これらの目印だけでも見分けは十分に付くのだが、アップル製品のファンとしては本体の左右どちら側かに左右を見分けるための目印の代わりとしてアップルのロゴマークも配置してほしかったと思う。

イヤーカップは正面方向に90度回転する。全体をフラットな形状にしてから、パッケージに同梱されるSmart Caseにヘッドホンを収納する。

左右のイヤーカップは90度+α回転。全体がフラットな形状になる

■遮音性能が高く疲れない。無駄のない快適なフィット感

筆者はヘッドホンで音楽を聴く時にも、メガネを着けていないとスマホ画面を見て選曲すらできなくなってしまうので、メガネのテンプルをゴリっと押さえつけてくるイヤーパッドが苦手だ。

AirPods Maxのイヤーパッドは中のメモリーフォームクッションがとても柔らかく、耳のまわりに柔らかくフィットする。テンプルを押さえつけてくることがないので、長時間身に着けて音楽を聴いていても疲れない。テンプルの部分に隙間ができて音がリークすることもない絶妙なフィットが得られるので、ANC機能をオフに切り換えてみても高いパッシブNC効果がある。

アップル初のオーバーヘッドタイプのプレミアムヘッドホン「AirPods Max」

柔らかなメモリーフォームを採用するイヤーパッド。クッション性が高く、メガネを装着したままでも痛くならない

左右のイヤーカップから伸びるアームの素材は光沢処理のステンレススチールだ。イヤーカップには左右独立して約120度ほど水平方向に回せる機構としている。スプリングの力で頭の側面にイヤーパッドをぴたりとフィットさせる。側圧の強弱のバランスがとても良い。アームの伸縮はスムーズに行えるが、引き出す長さを決めたらそのポジションにピタリと止まるので、リスニング中にズレる心配はない。

ステンレススチールのアーム。任意のポジションでピタリと固定されて止まる

高強度のシリコン素材で作られているキャノピー(ヘッドバンドの頭頂部)は、曲げ伸ばしやひねりにも強いシリコン素材で作られている。通気性を高めるため、フレームの内側はニットメッシュ形状とした。

強度の高いシリコン製のヘッドバンドキャノピー

専用のSmart Caseを装着するとイヤーカップはカバーされるものの、ヘッドバンドの部分がむきだしになる。見た目にはハンドルの付いた小さなポーチのようだ。このままバッグに収納するのは少し不安に感じるかもしれないが、ヘッドホンの筐体はかなり堅牢性が高いので、常識的な使い方の範囲内であればある程度ラフに扱っても心配ないだろう。

シリコン製のSmart Caseが付属する

Smart Caseを装着したAirPods Max。ヘッドバンドが持ち手のようになる

Smart Caseはシリコン素材でつくられており、通電箇所を持たない。少し濡れたり、汚れが付着してもふき落とせるが、外で持ち歩く際にはヘッドホン本体が防滴・防水仕様ではないことを意識して使いたい。

Smart Caseのスリットをかいくぐって本体にLightningケーブルを挿せる

AirPods Maxはヘッドホンの質量が384.8g、Smart Caseは134.5gだ。ヘッドホンと専用ケースを合計したサイズ感は平均的だし、ヘッドホンを身に着けるとフィット感がとても心地よいため、とても軽く感じられた。

次ページAirPods Maxの様々な機能を詳しく紹介!

1 2 3 4 5 6 7 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「第53回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」9/25から3日間の放送・配信予定
2 「Amazonプライム感謝祭」10月16日開始。10月13日から先行セール/HANA特設ページも開設
3 『ゴジラ-0.0』IMAX劇場31館にて11月3日0時より最速上映
4 自作のヴィンテージスピーカーがLINNのシステムで蘇る!カント哲学者・黒崎政男氏のオーディオ道楽
5 YouTube、新機能を多数発表。ショート動画もシリーズ化/テレビでの視聴時にコメント音声投稿など
6 【インタビュー】磨きあげられた映像で「黒のビエラ」をアピール。パナソニックがZ95Cで追求する本物の感動
7 Meta、IMAX Enhanced認定のVRグラス「Meta VR Glasses」。約100gの軽さ実現
8 Razer、コンパクトな球形デスクトップゲーミングスピーカー「Mako」。サブウーファー付モデルも展開
9 ロジクールG、ボイス近接センサーやディスプレイを搭載した多機能USBマイク「YETI 2」
10 ゼンハイザー「ACCENTUM Clip」をSaucy Dog 石原慎也が体験。スペシャルインタビュー公開
9/25 10:59 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 202号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.202
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
ケーブル大全2026
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.34 2026 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.34(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix