公開日 2020/08/18 06:30

“画・音・カメラ”すべて最高峰。ソニー「Xperia 1 II」のクオリティは別格だ

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山本 敦/鴻池賢三/岩井 喬
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本機にはゲーム環境を快適にする「ゲームエンハンサー」アプリが搭載されている。アプリから基本設定を済ませておくと、ゲームコンテンツの表示がより滑らかになり、ディスプレイのタッチ操作のパフォーマンスが向上する。Xperia 1 IIが搭載するアスペクト比21対9のワイドディスプレイがフルに使える『Call of Duty®:Mobile』をプレイしてみると、あまりに小気味よいレスポンスに思わず歓声をあげてしまった。

21:9の画面でスマホゲームをプレイ。表示範囲が広く快適に遊べる

よりゲームに集中できるように通知表示やナビゲーションバーの操作を無効化したり、ゲームのプレイ動画や画面のスクリーンショットが記録できる機能もゲームエンハンサーには含まれている。さらにXperia 1 IIから新設された「HSパワーコントロール」の機能を使うと、スマホに充電ケーブルを接続して、バッテリーパックをバイパスしながらシステムに給電ができる。

バッテリー残量を気にすることなく、かつ本体が過度な熱を発さない状態でプレイできる

その効果はスマホのヒートアップが抑えられるため、長時間スマホを手に持ちながらゲームにのめり込みたい時に真価を発揮する。もちろんバッテリーパックにかかる負荷も抑えられる。Xperiaがこのようにプレーヤー思いの機能を加えながら着実に進化を続けてきたスマホであるところにも、筆者は好感を持っている。

クラウドやSNSを介したフォトコミュニケーション、VR/ARの技術と融合を深めるゲーミング体験など、これから5Gの時代に脚光を浴びるエンターテインメントもXperia 1 IIが力強く支えてくれるだろう。

サウンドクオリティ(岩井 喬)
予想以上の高音質、もうファイル再生に固執するのは無意味といえる領域


Xperia 1 IIはサウンド面において、映画再生ではソニー・ピクチャーズエンタテインメント、音楽再生ではソニー・ミュージックエンタテインメントとの協業によりチューニングを実施。ドルビーアトモス対応も実現するなど、スマホ単体でのサウンド再生の高さ、臨場感についても妥協がない。加えて360 Reality Audioにも対応しているので、今後コンテンツが拡充してゆくことで、基礎的なポテンシャルの高さを効果的に発揮してゆくことだろう。

今回 “MkII” となり、大きな変化点として挙げられるのは3.5mmイヤホンジャックの復活だ。Bluetooth接続では96kHz/24bitでの伝送を実現するLDACやaptX adaptiveといった高音質コーデックにも対応しているが、音質最優先として捉えるならばやはり有線接続に分があるだろう。もちろん、上述のチューニングはイヤホンジャックに対しても行われている。では実際のところ、有線接続時はどのくらいの再生クオリティなのか、検証してみることにした。まずは内蔵ストレージに音源を保存し、Xperia標準のミュージックアプリで比較する。

待望されていた3.5mmイヤホンジャックが復活。愛用のイヤホンが気軽に使用可能に

比較対象として用意したのは同じソニーの「NW-WM1Z」だ。いわゆるハイレゾウォークマンの最高峰モデルであり、Xperia 1 IIの倍以上のプライスとなるプレーヤーである。

それでは一方的な勝負ではないかと思うものの、はじめに結果を述べてしまうと、細部の表現こそWM1Zが優位であるものの、全体的なバランスや音の粒立ち、ボーカルなどのセンター定位の明確さといった点ではXperia 1 IIも負けてはいない。むしろ価格差を思わせない仕上がりの良さである。回路構成など、詳細は明かされていないが、Xperia 1に比べ、チャンネル間クロストークを約20dB、およそ1/10に低減したといい、これが音場再現度の高さ、音像の分離の良さに貢献しているのだろう。

CDリッピング音源は楽器の質感を素直に描き、エッジを滑らかにまとめ、低域方向も自然な音伸びを見せる。ボーカルの輪郭も明確で口元の動きもフォーカス良い。シンバルやピアノはクリアに輝き、メリハリ良い。ハイレゾ音源ではスッキリとした余韻の爽やかさ、静寂な音場の透明感がより明確に引き出され、落ち着き良く高S/Nなサウンドになる。

192kHz/24bitのクリストファー・クロス『Another Page』はボーカルを明るく伸びやかに描き、ピアノやギターは煌きよく浮かぶ。リズム隊は密度良く落ち着いたタッチで表現し、滑らかで耳当たり良いバランスである。

さらに高域補完技術DSEEの最新版、「DSEE Ultimate」も搭載。これはDSEE-HXの進化版となる機能だ。圧縮音源をハイレゾ相当のクオリティに引き上げるため、AI技術によって高音域の予測精度を高め、表現力や微細な音の再現性を向上している。先ほどのCDリッピング音源にDSEE Ultimeteを適応してみると、高音域がまろやかな響きに変化し、輪郭の荒々しさが取れ落ち着き良くナチュラルな傾向となった。WAVファイルでもその効果が明確なので、MP3やAACなどの圧縮ファイルではよりその効果が期待できるだろう。

DESS HXの進化版、DSEE Ultimateをソニー製品として初採用

「DSEE Ultimate」による再現イメージ

次ページ『mora qualitas』もそのままハイレゾで聴ける

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